声優事務所にスカウトされ上京
――その後、高校へは進学したんですか?
RUU:はい。でも中学校へほとんど通えなかったので勉強が全然できなくて(笑)。だから熊本では、自分の学力に合った高校へ進学しました。高校でも芸能活動はそのまま続けていて、東京に出てくるきっかけがあったんです。
――どういうきっかけですか?
RUU:当時はアニメブームで、声優さんがすごく注目されていた時代だったし、友達の影響で私もアニメを見るようになって、声優さんのお芝居に興味を持つようになったんです。その頃、個人的にブログを書いていたんですが、アニメや声優さんについての記事を書いていたら、ある日、東京の声優事務所のマネージャーから「一度お会いしてみたい」とメールをいただいたんです。
――それはすごい流れですね。
RUU:そうしたら、なんと声優事務所の社長とマネージャーが熊本まで来てくださったんですよ。そこで両親も交えて話し合いをして、「高校を卒業したら東京へ来ませんか」というお話をいただいたんです。
――ブログだけではRUUさんの声がわからないですよね。
RUU:そうなんです(笑)。ブログには顔写真は載せていたんですけど、もちろん声まではわからないので、不思議ですよね。
――高校生で突然そんな話が来たら驚きませんでしたか?
RUU:驚きましたけど、「これもご縁なのかな」と思いました。まずはお話を聞いてみようという気持ちでお会いして、それで「高校を卒業したら東京へ来ませんか」という話になったので、「じゃあ行きます」と決めました。
――声優事務所ですけど、一般的な芸能事務所に近い環境だったんですか?
RUU:そうですね。私が所属していた事務所は芸能活動にも力を入れていたので、声のお芝居だけじゃなく、ダンスや歌もできなければいけないという方針だったんです。だから、レッスンはかなり大変でした。
――実際のお仕事はどうだったんですか?
RUU:アニメのオーディションは本当に受からなかったです。何度も挑戦したんですけど、全部落ちてしまって、出演できたのはアプリゲームの収録が中心でした。あとは事務所主催のイベントで歌やダンスを披露したりしていました。
――声優は、かなり競争が激しい世界ですよね。
RUU:競争率もすごかったですし、例えば『ラブライブ!』のオーディションも受けましたけど落ちちゃいました。
――振り返ると、6歳からずっと芸能の世界にいることになります。
RUU:本当にそうなんですよ(笑)。自分ではそんなつもりはなかったんですけど、気づけばずっと芸能一本でした。
――そういう青春時代はどうでしたか?
RUU:私は高卒なので、大学生活には憧れがありました。サークル活動をしたり、普通の学生生活を送ったり、そういう経験をしてみたかったなって今でも思います。でも、当時は勉強ができないことが本当にコンプレックスだったけど、今になって思うと、勉強だけがすべてじゃないんだなって思えるようになりました。20代前半は芸能活動に必死で、「頑張らなきゃ」「結果を出さなきゃ」と、ずっとプレッシャーを感じながら生きてきたから、今のほうが、ずっと気持ちは楽ですね。
――その他には、どういうお仕事をしていたんですか?
RUU:人気バラエティ番組などの再現VTRには、一時期はレギュラーのような形で出演していました。でも、実際のドラマだと、セリフが一言、二言くらいの役がほとんどでした。あとは毎月のように舞台へ立っていましたね。
――もっと上へ行きたいという気持ちは芽生えてましたか?
RUU:もっと上へ行きたいという気持ちはありましたよ。NHKの大河ドラマに出たかったので、乗馬、茶道、着物の着付けとか習ってましたね。
――実際にNHKのオーディションを受けに行ったことはありますか?
RUU:何を受けたのかはもう忘れちゃったんですけど、オーディションを受けに行ったことはありました。連続ドラマにも出演したことがあるんですが、セリフは二言ぐらいしかもらえなかったですね。
――メインを張る俳優と、そうでない人の違いは何だと思いますか?
RUU:枕ですかね(笑)。ははは。それは冗談ですけど、主役級の俳優さんはオーラがありますね。