更新日:2026年08月14日 19:23
スポーツ

「甲子園期間中くらい野球に集中しないと失礼」横手高ナインの“試合後の勉強”に賛否…「文武両道」に正解はあるのか

試合後の勉強は本当に対戦相手への失礼にあたるのか

高校野球 筆者にも高校3年生の娘がいる。総合型選抜に向けて夏休みも準備を続ける姿を見ていると、進路や時間の使い方は、最終的には本人が考えて選ぶものだと改めて感じる。  もちろん、それと「勉強することは相手に失礼」という話は別だ。  グラウンドで手を抜いたのならともかく、試合後に参考書を開くことが、なぜ対戦相手への敬意を欠くことになるのか。そこには、私たち大人の側が作り上げた「高校球児とはこうあるべきだ」という像が入り込んではいないだろうか。  高校野球では、選手たちが野球に打ち込んできた日々や、最後の夏に懸ける思いがしばしばクローズアップされる。そんな高校生のひたむきな姿に心を動かされることも、甲子園の魅力の一つだろう。

「高校球児はこうあるべき」という理想像を押しつけない

 ただ、高校球児の人生は野球だけでできているわけではない。 「文武両道」という言葉についても同じである。野球でも結果を残し、勉強でも高い成績を収める。そんな高校生だけを称える勲章のような言葉になれば、結局は別の物差しで彼らを測ることになってしまう。  本来は、もっと自由でいいはずだ。甲子園では野球に没頭する。食事を終えたら参考書を開く。どちらも高校生活の一部である。 「甲子園で勉強するのはアリかナシか」。そんな二者択一で考えること自体が、少し違うのかもしれない。  甲子園でユニホームを着ていても、彼らは一人の高校生だ。勉強するか、野球だけに集中するか。その時間の使い方まで、大人が一つの正解を決める必要はない。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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