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ネットで話題の「募金をせびる」疑惑の僧侶を追ってみた

謎の僧侶、詐欺、募金詐欺

欧米人はチベット僧と勘違いして寄付してしまう人も多いようだ

 最近、首都圏のターミナル駅周辺の路上で、僧侶の恰好をしたアジア系外国人が募金を集める姿がツイッターなどで多数、報告され話題になっている。そこで、この僧侶(?)の正体を突き止めるべく、記者は最も目撃証言が多い秋葉原に出向いた。  平日の午後4時過ぎ、問題の僧侶はあっさりと発見できた。20代の若い男性だ。早速、あとをつけてみる。秋葉原電気街の中央通り沿いを行ったり来たりする僧侶は、すれ違う人々を時折、呼び止める。まず金色のカードを手渡し、ついで何か話しながらノートに記帳させている。記者は僧侶から解放された後の人々に次々と話を聞いた。 「寄付を要求されたので100円渡したら、ノートを見せられました。そこには前の人たちが数千円も寄付しているという記帳があって、1000円要求されましたが、断りました」(20代の男性) 「ははは。カネなんか渡すわけないじゃん」(30代の黒人男性) 「どこの国の僧侶かわからないけど、1人1000円寄付しました」(3人連れの白人家族)  どうやら、狙われているのは外国人旅行者と、若い日本人ばかり。 ここで、今度は記者自身がカネをせびられてみることにした。僧侶の前に回って歩いてみると、すぐに声をかけてきた。 「ハーイ、ブータン、ブータン」  そう言いながら、いきなり金色のカードを手渡してくる。「開光護身符」と中国語で書かれた御札だ。ブータンはチベット仏教の国なのに中国の御札とは? しょっぱなから怪しいではないか。  記者が御札を受け取ると、僧侶は小さなノートを取り出して「名前を書け」とゼスチャーをする。記者が名前を書いている最中、僧侶はページの右端を手のひらで覆って隠していた。  書き終えると、僧侶は「ドネイション、キフ、キフ」と言い出した。100円玉を渡そうとすると、隠していたノートの右端を見せてきた。そこには、これまで寄付してきた人が1万~3万円も出しているかのような記帳が!  僧侶がさらにページをめくると、日本語で「布施証明書」と書かれた説明文が。「三宝寺」という寺に地蔵菩薩堂と観音菩薩堂を建てるため、お布施を集めているという。証明書は英語版もあった。 「Where is this temple?(このお寺、どこにあるの?)」 「ジャパン、ジャパン」 「Japan? Which prefecture?(何県?)」 「タイワン、タイワン」  台湾はジャパンじゃない! うちの領土は尖閣諸島までだ。 「キフキフ、センエン、センエン、アリガトウ!」  記者は1000円札を一枚手渡すと、僧侶はニッコリ笑って握手をし、去っていった。  その後、気付かれないように尾行を続行する。すると上野公園近くで別の男性僧侶と合流。2人は公園を抜け、鶯谷駅を通り過ぎ、ひたすら歩く。途中、2人とも法衣を脱ぎ、持っていたカバンにしまいこむとTシャツ姿になった。  この後、コンビニに寄って日用品や食料を買った2人は、とあるボロいマンションに消えていった。  週刊SPA!10/9発売号では、この後、彼らのアジトである部屋に記者が直撃! 果たしてそこに待ち受けていたものは……? <取材・文/藤倉善郎とSPA!カルト問題取材班>
週刊SPA!10/9・16合併号(10/2発売)

表紙の人/Superfly

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