ウォータースライダーの摩擦に水着は何回耐え得るか?
やってみたところで特段、役にも立たない。そして決して自分では試してみたくないけれど、日常で何となく気になっているギモンやモヤモヤを解消すべく、体を張って検証。その結果は?
◆ウォータースライダーの摩擦に激安水着は何回耐え得るか?
としまえんの名物スライダー「ハイドロポリス」。その摩擦力は、夏に浮かれた客の水着を何枚も無慈悲に切り裂いてきたという。
ならばペラッペラの激安水着で滑れば、何度目で御開帳となるか。体重100kg超えの巨漢記者がピチピチ水着で挑戦した。
初日。3つのタワーで構成されるハイドロポリスのうち、左右への蛇行やチューブ内で回転等揺さぶりが大きいAタワーを滑走する……。実は勢いで仕事を受けてしまったものの、記者は泳げない。何とかなるだろうと思っていたが、あまりの恐怖にたった7回で逃げ帰ってしまう。案の定、編集はブチ切れ。涙ながらに謝り倒す。
2日目は日曜日。意を決して再び訪れた園内はカップルや家族連れで激混み。22mの高さから一気に滑り落ちる狂気の遊具Cタワーの「スピードスライダー」へ。滑り落ちる際の水着への負荷もさることながら、目を開けていられないほどの鋭利な水しぶきが体中に突き刺さり、着水地点にボロ雑巾のように放り出される。体へのダメージがシャレにならない。さらに監視員やカップルから「卑猥な水着を着たスライダー愛好者デブ」という生暖かい視線とヒソヒソ話を浴びる待ち時間が、地獄。「破れろ!」と半べそで足を広げ水着の接水面積を増やす工夫をするも、糸一本ほつれやしない。しかし、今日は30分待ちなどザラで、9時間で合計19回しかライディングできない。また来なくちゃいけない。閉園の頃には世の中を恨んでいた。頼むから早く破れて……。
最終日は平日の雨。園内は客もまばら。最長でも15分待ちの乗り放題状態。監視員に「このおっさん、また来たの?」という冷たい視線を浴びながら、Cコースを重点的に攻める。5回、10回と滑ると、体が真っ赤に腫れ、首、肩、左腕、背中、膝など、体中から悲鳴が上がるも、それでも水着は破れない。重い体を引きずり長い階段を上っていると、監視員に「無理して何度も滑ると危険ですよ」と無表情で窘められる。死にたい……。
午後5時前、この日32回目の滑走を終えたところで、心臓にピリッと痛みが走る。これじゃ水着が破れるより先に心臓の血管が破れてしまうと判断しギブアップ。
3日間で合計滑走数58回。水着は破れなかったが、人間の尊厳みたいなものはブッツリと切れた。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=491311
【検証結果】
3サイズ小さめで58回滑り続けるもまったく破れず!
― バカバカしいことに本気で挑戦してみました【3】 ―

- 体重100kg。通常3Lサイズのところ、気を許せばケツがはみ出るわいせつピチピチLサイズ水着で挑戦
- 足を広げ水着への負荷を増やすがまったく破れる気配はなし。重さ故に空を飛んでしまったことが敗因か?
- スピードスライダーの水勢は体をボロボロに。体は真っ赤。唇は寒さで真紫
- でも水着はピンピンな無情
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