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陸山会事件で逮捕された元衆議院議員・石川知裕が「フィリピン英語留学した理由」

政府も産業界も「グローバル化」の大合唱だ。しかし、当事者たちのグローバル化具合は……。想像に難くない。そんななか、小沢一郎氏の政治資金管理団体「陸山会」をめぐる事件で、議員辞職した石川知裕氏がフィリピン・マニラに英語留学。なぜ彼は、40歳になった今、英語留学を決めたのか? ◆英語を話せる政治家は1割
石川知裕氏

議員辞職後に、フィリピン留学を決意。留学先の学校である「EIEN AE」にて

 小沢一郎氏の政治資金団体「陸山会」による土地取引をめぐり、政治資金規正法違反の罪で有罪判決を受け、上告中の元衆議院議員・石川知裕氏(40)。2013年5月の議員辞職から約2か月後の7月15日、石川氏はフィリピンのマニラ空港に降り立った。約3か月にわたる英語留学のためだ。英語学習はかねてからの思いだったという。 「大半の人が18歳の大学受験を最後に、英語学習をしていないのが現実だと思います。私も世間では一流と呼ばれる大学を卒業しましたが、英語はまったく話せません。外務省出身者や元商社マンなど、英語が堪能な国会議員はいますが、おそらく国会議員できちんと英語を話せる人は全体の1割くらいだと思います」  政治家が外遊に出るときもすべて通訳任せ。それは、石川氏も同じだったという。 「ダイレクトに意思疎通ができないから、時間がかかるんですね。グローバル化を迎えるなかで、これではダメだと思っていました。私自身の強い危機感としては、TPP(環太平洋経済連携協定)があります。これからは『Local to local』、『Local to capital』と貿易がダイレクトになっていくなか、農業者も英語を理解しなければなりません」  石川氏の選挙区は帯広市を中心とする農畜産業の盛んな北海道11区。地域のいいものを世界に売っていくだけではなく、労働力を呼ぶためにも英語が不可欠だと主張する。それにしても、なぜ留学先がフィリピンだったのか? 「たしかに、英語留学と言えば、アメリカやイギリスをイメージするかもしれません。フィリピンは知り合いから勧められました。理由はリーズナブルであること。そして、マンツーマンで授業が受けられるということです。  TPPを含め、今後アジアがどう変化していくのかを見るにも、非常に経済成長している国ですので、非常におもしろい国だと思いました」  それでも、治安と食事の心配があったという石川氏だが、事前に視察に訪れ、留学を決めたという。 「私が留学したのは、ビジネス英語学校の『EIEN AE』(http://www.eienjapan.com/)。主に日本企業の英語研修をターゲットにしている学校です。宿舎は高級ヴィレッジ内にあるプール付きの一軒家。日本人に向けた食事も提供していて、部屋も非常に綺麗でした。この住宅街なら安心して暮らせるんじゃないかと思ったんです。学校も日本の職位の高いビジネスマンを想定して作られただけあり、とてもいい印象を受けましたね」 ⇒【後編】に続く https://nikkan-spa.jp/548676 【石川知裕氏】 元衆議院議員。小沢一郎氏の資金管理団体に絡む陸山会事件で逮捕・起訴され、有罪判決を受け、現在は上告中。民主党離党後は、新党大地に所属。留学生活の詳細は公式メルマガ「石川ともひろの汚名返上!第二章」(http://www.mag2.com/m/0001333734.html)に掲載 <取材・文/日刊SPA!取材班 図・写真提供/株式会社EIEN (http://www.eienjapan.com/)>
悪党 ― 小沢一郎に仕えて

破門覚悟の告白譚。「小沢擁護」ではない。「小沢排除」でもない。日本の政治に「小沢一郎」は必要か。日本人が放置してきたその問いに、1人ひとりが答えを出す期限が来た。

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