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着衣時間わずか18分…映画『愛の渦』に女性客が殺到。観賞直後の彼女たちを直撃取材してみた

愛の渦

(c)2014映画「愛の渦」製作委員会

「着衣時間わずか18分」という衝撃のキャッチコピーで大ヒット公開中の『愛の渦』。演劇界の鬼才・三浦大輔が、’06年に岸田國士戯曲賞を受賞した同名作品を自ら映画化したもので、題材はなんと”乱交パーティ”。とあるマンションの一室に集まった「とにかくSEXしたい」男女の、“人間臭い”感情が交錯する群像劇である。

 決してポルノ映画ではないのだが、このいかにも「客を選ぶ」テーマにもかかわらず、公開初日は立ち見客が出るほどの大盛況。さらには若い女性客が多いというから不思議である。実際にテアトル新宿へ足を運んでみると、平日の夕方だというのにほぼ満席。3人に1人は女性客で、一人で見に来ている人も少なくなかった。その女性客を直撃してみた。

「“SEXサークル”というワードが気になって、見に来ました。非日常でのSEXをハチャメチャなテンションで描いているものかと思ってましたが、そうじゃなかったですね。人々のやりとりは場所が違えど変わらないというか、カオスな空間でも人間って日常と何も変わらないんだなあって思って、なんだか安心しました。SEXって、特別なものって感じで、みんな、もちろん私も思ってますけど、でも実際は違うのかも。やってることは原始的で、動物的で、本来は日常の一部なんじゃないかと見ていて思いました」(21歳・女子大生)

 大人しめなルックスながら性には人一倍興味津々……まるでそれは、門脇麦扮するヒロインのようでもあった。続いては、うってかわって、少々派手ながらもキレイなお姉さん風。

「一人で見に来るの、周りに変な目で見られるんじゃないかって心配でしたけど、来ちゃいました(笑)。これがもしアメリカ人とかの乱交パーティーだったら、何の駆け引きもなく、すぐに『ヤろうよ』ってスポーティな感じなんでしょうけど、日本人特有の“間”だったり、恋心や嫉妬心とかがちゃんと描かれててよかったです。ただヤリたいだけの人もいれば、ヤったら恋しちゃう人もいたり、ヘタな恋愛映画なんかより恋愛の真意をとらえてると思う」(25歳・アパレル)

 いろいろな恋愛映画を見てきたものの、「難病」だの「記憶喪失」だの、ありきたりな“パターン”にはもう飽き飽き。でも恋愛ものは好き、ということで、「思い切って」この映画を選んだのだとか。

「誰かに求められることで、ギリギリ自分の存在価値を見出している私にとって、乱交パーティでの余り物扱いは耐えられないと思う。いくら小さな世界、例えばコンパとかでも、選ばれる女でありたいとなと思った。よくわからないけど、観終わって、男性とすごいSEXしたいというか、無性に触れ合いたくなった。男性が、というか人間が愛おしくなった」(29歳・公務員)

 そう語ってくれたのは麻生久美子似の“悩める女”。仕事や人間関係がどうもうまくいかなかったりしたとき、彼女は無心で誰かとSEXすることで、正気を取り戻すのだ。

『愛の渦』を見に来ていた女性に共通するのは、決して欲求不満なわけでもエロい女というわけでもなく、SEXに真面目に向き合っているその姿勢である。最後に、本作の監督を務めた三浦大輔氏より預かった、女性へのメッセージで締めくくりたい。

「エログロではなく、R-18のエンターテイメントな映画があってもいいんじゃないか。そう思って『愛の渦』をつくりました。特に、普段、こういう映画を拒絶してる女性の方に観てほしい。女子会とかで『愛の渦、観ちゃったー』と、普通のOLさんが言ってる光景が見たいんです」

 映画『愛の渦』は、テアトル新宿ほか全国絶賛ロードショー中です! <取材・文/日刊SPA!取材班>




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