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進化する握手会。SKE48“季節外れの文化祭”の全貌

 6月13日、千葉県・幕張メッセにて、『17thシングル「コケティッシュ渋滞中」東日本エリア(通常盤)SKE48季節外れの文化祭』が行われた。このイベントは普段行われている握手会を進化させたイベントで、3月に開催された春祭りに続く、新たな試みだ。ここでは文化祭の全貌をレポートする。

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◆松井玲奈卒業発表後、初めてファンの前へ

ファンに向けて挨拶をした松井玲奈

 今回の文化祭はイベントとしての注目度もそうだが、先日オールナイトニッポンで卒業発表をした松井玲奈が、発表後初めてファンの前に登場するため注目が集まっていた。

 イベント当日、松井玲奈が最初に表れたのがメインステージで行われたチームEのライブステージだ。松井玲奈の登場にファンから歓声が巻き起こるなか、まず「手をつなぎながら」「パレオはエメラルド」の2曲を披露。そして、MCへ。このMCで同じチームの須田亜香里、木本花音、梅本まどかから、「玲奈さん。びっくりしたんだけど!」と卒業の件を触れられる。これを受け、本人からファンに向けて、「みなさんホントにごめんなさい。8月に向けてイベントやライブもあるので、そちらの発表も楽しみにしてほしい(後日、卒業コンサートは8月30日に豊田スタジアムで開催されることが決定した)」と伝えた。

 その後、最近加入したドラフト2期生や7期生のお披露目をはさみ、「バナナ革命」「音を消したテレビ」とチームEの楽曲を、そして最後に本イベントのメイン楽曲である「コケティッシュ渋滞中」を披露し、ステージを降りた。

 ステージを降りた後も松井玲奈は大忙し。文化祭ということで設けられた学園祭ステージにも顔を出し、磯原杏華、高畑結希、梅本まどかと「マリオカート大会」を開催。キャラクター選びでは、「私はしずえで」と王道キャラを使わない独自のセンスをみせた。レース自体は通信障害で、磯原のキャラクターが走り出さないというトラブルもあったが、梅本が勝利をおさめる形で終了。松井玲奈はここでは有終の美を飾れなかった。

 そして、握手会にも参加。ファンから直接「まだ辞めないで」「卒業はさびしいけどこれからも頑張って」「卒業コンサートには絶対行くから」などの言葉を受け、そのひとつひとつに丁寧に受け答えをしていた。今後、8月には松井玲奈感謝祭という大規模イベントも予定されており、卒業まで彼女の周りは賑やかになりそうだ。

◆新戦力が続々登場! SKE48の未来は明るい!!

握手会で初お披露目となった(左より)上村亜柚香、一色嶺奈、水野愛理、白井琴望、菅原茉椰

 今回の文化祭では、先のドラフト会議で指名されたドラフト2期生が正式加入後、初めて握手会で挨拶を行った。ドラフト2期生として加入したのは、上村亜柚香(チームS・1位指名)、一色嶺奈(チームS・2位指名)、水野愛理(チームKⅡ・1位指名)、白井琴望(チームKⅡ・2位指名)、菅原茉椰(チームE・1位指名)の5人。なかでも、文化祭で一色が存在感を発揮する。自己紹介で特技を柔道と発表、実際に誰かに技をかける流れに。ここで、同じ“れな”繋がりということで相手に松井玲奈を指名。見事な大外刈りで先輩を倒した。これには松井玲奈も「このコ、持ってるわ」と自身の卒業後を担う後輩の出現を喜んだ。一色はこの後、別のステージでも斉藤真木子に大外刈りをかけ、柔道という特技を強く印象づけた。

 また、3月にお披露目された7期生の姿も。ライブ以外のステージが催される学園祭ステージで行われた『大矢真那プレゼンツかわいい子大集合、私服コレクション』というファッションショーでは、浅井裕華と小畑優奈が登場。大矢が判定するという個人的な意見が強い判定方式ではあったが、グランプリ候補最後のふたりに7期生が残る。最終的には「自分に合うコーディネート。色使いがよかった」という理由で小畑がグランプリに輝き注目を集めた。

 そして、ここでは惜しくもグランプリに輝けなかった浅井も続く、『柴田阿弥の後輩さんいらっしゃい!』の『おバカキャラを探せ、常識クイズ』で結果を残す。クイズ問題「世界3大美女といえばクレオパトラ・楊貴妃、あとひとりは?」という問題で、「あやさん!」と記入。見事ご機嫌を取ることに成功。また別の「木曜日を英語でいうと?」という問題では、11歳なので仕方ないとも言えるがそもそも月曜日の意味であるMondayを「モンデエ」とそのままの音で読む珍回答で会場をどよめかせる。これで彼女は親戚でもあるAKB48の木崎ゆりあがSKE48時代に襲名していたおバカキャラ就任にも一歩近づいた。彼女たちのように個性豊かな新メンバーたちも徐々に頭角をあらわし、SKE48の未来を明るくしてくれている。

◆グループの中心メンバーたちもそれぞれ存在感を見せる

7期生をうまくリードする柴田阿弥。末永桜花(右)のことは柴田のブログでも紹介

 後輩メンバーの期待感もさることながら、既存のメンバーの存在も忘れてはならない。握手会では相変らずの人気を誇る松井珠理奈が印象深かった。この日は、総選挙後初の握手会ということもあって、彼女のもとには「来年こそ1位をとろう」と熱い思いを伝えるファンが殺到。SKE48のフロントポジションを加入時より務め、年齢の割りにはしっかりしている彼女だが、まだ18歳の女のコだ。普段より応援してくれる暖かいファンの存在に緊張の糸が途切れてしまったのか、涙ながらに感謝を伝える。その姿に彼女の純粋な人間性を垣間みることができ、さらなる魅力を感じさせた。文化祭の最後にはしっかりとファンに挨拶。フロントメンバーとして責任感の強さもしっかりと見せている。

 また、この文化祭でもっとも今後の活躍を期待させてくれたメンバーが、柴田阿弥だ。彼女は先のAKB48選抜総選挙で15位。二年連続での選抜入りを達成し、いまや名実ともにグループを代表するメンバーになりつつある。そんな彼女が任された学園祭ステージ『柴田阿弥の後輩さんいらっしゃい!』。ここでのMC力が会場を大きく沸かせる。まだ慣れない7期生を巧みにリードし、ファンを楽しませる。そのMCスキルはいまやSKE48イチと言っても過言ではない。ネット上で度々話題にあがる「目力の強さ」を自虐的に使ったり、7期生になびきそうになるファンに「顔覚えたからな」と牽制したり、はたまた「阿弥ちゃんの言うことは?」とファンに問いかけると「絶対!」と返すお約束的やりとりでファンを掌握。先にも出た世界3大美女の問題の際は、ファンから「あやちゃん」と声のあがるなか「答え言っちゃダメだって」と否定せず受けるというテクニックも見せてくれた。こういった受け答え、回しをしながらちゃんと腕時計で時間も確認。タイムマネージメントも冷静にこなしていた。彼女の対応能力の高さが、MCが苦手とされるSKE48を盛り上げるカギを握っていそうだ。

◆握手会以外の試みにファンの満足度も上昇

大矢真那(前列左)は、可愛いコ好きをいかした企画を学園祭ステージで開催

 今回の文化祭では、通常の握手会やライブステージのほか、学園祭ステージ、ホラーハウス握手会、メンバーの書道と絵を掲載した展示教室とメンバーが先生となってすすめる催しもの教室などさまざまな仕掛けが盛り込まれた。

 学園祭ステージでは、『マリオカート大会』『大矢真那プレゼンツかわいい子大集合、私服コレクション』『柴田阿弥の後輩さんいらっしゃい!』のほか、『習字プレゼント大抽選会』『福士奈央のSKE48検定』『まいてぃー ON SYAGE』などさまざまなイベントが開かれた。

 ホラーハウス握手会は、お化け屋敷を通過すると最後にメンバーと握手ができるというものなのだが、遊園地のお化け屋敷をそのまま持ってきたという中身は本格的な作りに。そのクオリティの高さに泣き出す女性や子どものファンも続出。斬新さを楽しむファンもいる一方、トラウマになったファンもいるかもしれない。

 ふたつある教室スペースのひとつには、メンバーが書いた習字や絵を展示。撮影が自由だったため、多くのファンが足を運び、写真を撮る姿が見られた。もうひとつのスペースでは、イベントを展開。『須田亜香里の面白い話』『二次元同好会によるロールプレイング即興劇』『山内鈴蘭の素直に好きと言う方法』など多様な内容でファンを盛り上げた。

◆熱いライブパフォーマンスもしっかり披露!

チームSがかっこよく激しくステージを盛り上げる

 SKE48といえば、熱量のある激しいパフォーマンスが代名詞でもある。チームEのステージ後、使われていなかったメインステージでも文化祭終盤、チームSがパフォーマンスを披露した。「強がり時計」「放課後レース」の2曲とMCをはさみ、7期生にバトンタッチ。7期生は「バンザイVeuns」を歌い踊る。チムSの力強いパフォーマンスに比べるとつたない部分も見えるのだが、ステージ上での表情はハツラツとしており、今後の伸びしろを感じさせた。

 その後、「オキドキ」のイントロで再びチームSが登場。アップテンポな曲である「オキドキ」で会場を一気に沸かせる。続いて「コケティッシュ渋滞中」を披露し、会場の空気は最高潮に。そして、最後は7期生もまじえ、コンサートでもラストの曲として定番になっている「仲間の歌」へ。曲中の間奏パフォーマンスでは、7期生でフロントポジションを務める野島樺乃がアクセルジャンプを決め、会場を驚かせる。メインステージは本当の文化祭の後夜祭さながら、ファンもメンバーも心一体となってフィニッシュ。松井玲奈の卒業という不安を拭ってくれそうなステージとなった。

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 この後、学園祭ステージ、ホラーハウス握手会、通常の握手会エリアも段階的に終了。最後には、会場にまだ残っていたファンに向けて、松井珠理奈が挨拶をして文化祭は幕を閉じた。

 3月に行われた春祭りに続き、6月に開催された季節外れの文化祭。文化祭の名に恥じぬ、展示や催しものを中心とした作りこみにファンの満足度も高いように感じた。しかし現状、SKE48単独として東海エリアや西日本エリアではこういったイベントは開催されておらず、今後地元での開催も期待したいところだ。女性アイドルグループが多く存在する今、握手会がどのような形で進化していくかこれからも目が離せない。 <取材・文・撮影/ヤスオ>

コケティッシュ渋滞中

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