2005年に『恋のから騒ぎ』出身女優としてAVデビューし、2009年に引退。その後、漫画家として活動し『アラサーちゃん 無修正』が大ヒット、現在は
『AV女優ちゃん』を連載中の峰なゆか。2012年にAVデビューし、俳優やアーティストとしても活動の幅を広げ、本年をもってAV界を引退する川上奈々美。「元・AV女優」の肩書きを持った二人の女性が日刊SPA!で初対面にして初対談! それぞれの時代の業界事情や、AV女優たちのセカンドキャリアについて語った。
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二人はいかにしてAV女優になったのか
峰:『AV女優ちゃん』でも描きましたが、私の場合は「貧乏専門学校生でカネがなくて困っていたときにスカウトされた」というのがデビューのきっかけだったんです。川上さんはどうだったんですか?
川上:峰さん、漫画で「あんまり頭のよくない高校に行っていた」って描かれてましたよね。私も同じです。福井県の田舎高校に通っていて……。
峰:あっ、私は岐阜県です。
川上:似てる! 場所じゃなくて、他県から見た立ち位置が似てる県同士!
峰:そうそう。東京の人に出身地を聞かれて全然盛り上がらない場所というか。やっぱり田舎の女の子ってAVに行っちゃうんですかね。でも、何でそういう学校に通ってたんですか?
川上:私は親に勉強しなくていいって言われてたんですよ。私はお兄ちゃんがいるんですけど、習字と水泳と塾に通っていたんです。でも、私は女の子だから字が綺麗なだけでいいって言われて水泳には通えなくて、今でも泳げないんですよね。そんなんだったから、福井県で一番スカートが短いバカ校に行きました。
峰:同じくです。うちもちょっと屈めばパンツが見えるようなスカート丈でしたね。
「スカートは股下1㎝だった」(峰)
川上:あるんですね、岐阜にも(笑)。何科だったんですか?
峰:家政科です。そこが一番偏差値が低い科で、普通科、商業科、看護科の順に教室が並んでて、廊下の奥に行くほどどんどん頭が悪くなっていって、どんどん汚くなっていくっていう(笑)。他の科の子は家政科には怖くて近寄らないみたいな感じでした。でも、ワルかったからリスペクトはされてましたね。
川上:共学?
峰:いえ、女子校でした。でも、近くに底辺工業高校の男子校があって、そことペアを組んでるみたいな感じでしたね。
川上:私はほとんど男子校みたいな高校のテキスタイルデザイン科です。うちのクラスは女子ばっかりでしたけど、その他は工業系でほとんど男子。
峰:モテました?
川上:モテました! 小中がエスカレーター制だったのもあって、一念発起で高校デビューして見せましたよ。ツイストスパイラルパーマとかかけたりして。
峰:そんな女子高生がどうやってAV女優になったのか気になります。
川上:私は純粋に東京に憧れていたんですよ。高校の時からエステティシャンになりたくて。なんか、私が世の中のすべての女性を幸せにしてみせる!っていう、思い込みの強い感じが当時あって。ちょっとズレたフェミというか(笑)。というのも、17歳の時に初めて男性にフラれたんですね。すごく愛されてぐいぐい来られてたにも関わらず突然「別れよう」って言われて、自分が全否定された気分になって、男なんかこの世からいなくなればいい!って思ったんです。
峰:極端!
川上:そうなんですよ。私、思い込みが激しくてバカ素直で。プロのエステティシャンになって、社長になって一軒家買って見返してやるって心に決めたんです。そして無事に某大手エステ企業に就職したんですけど、やっぱり現実はそう甘くないですよね。
峰:いきなり次期社長にはね。