豪ドルの特徴を教えて!
今後の見通しはどうなの?
豪ドル投資の売買ポイントは?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
豪ドルはオーストラリアの通貨で、世界シェア第5位です。
資源国通貨のためコモディティ価格の影響を受けやすい特徴があり、また最大貿易相手国である中国の動向にも左右されます。
向こう1年の見通しは良く、オーストラリアは信頼性の高い国なので中長期的に上昇する見込みです。
もし豪ドルを取引する場合は、スワップポイントではなく為替差益をメインにすると、資金効率が良いですよ!
今回は豪ドルの特徴や見通し、上昇要因や売買ポイント、また豪ドル投資向けのFX会社を紹介します。
豪ドルでの取引を検討している方は参考にしてみてくださいね。
豪ドルの特徴
世界シェア5位の通貨
豪ドルは為替市場におけるメイン通貨のひとつで、為替における世界シェアは第5位です。
豪ドルのシェアが高いのは、オーストラリアの政治や経済における不安定要因が少なく、安定しているからです。
四半期ベースで見ると、2008年のリーマンショック時や2011年のクイーンズランド州洪水被害時などで一時的にはマイナスになったこともあります。
しかし年度ベースではプラスを維持し続けているんです。
現在の経済規模こそそれほど大きくないものの、28年連続で安定成長を続けているなど、今後の発展が見込めることも理由として挙げられます。
世界有数の資源国通貨
豪ドルは世界でもトップクラスの資源国通貨であり、コモディティの価格に影響を受けやすいという特徴があります。
コモディティとは?
コモディティとは「商品」を指す言葉です。
投資やビジネスにおいては、麦やトウモロコシなどの農作物、金属や石油などの原材料やエネルギーを指します。
オーストラリア自体が資源の輸出で存在感を示している国であり、石炭や鉄鉱石などの鉱産物や農産物の輸出が、商品輸出全体の6割以上を占めています。
とくに金の産出と原油の輸出が盛んなため、これらの価格に連動しやすいので注意しましょう。
中国との関係性が強い
オーストラリアの経済は中国と関係が深いため、中国経済に変化が起きると豪ドルも影響を受けやすいです。
資源の輸出国であるオーストラリアは、輸出の35%程度を中国に依存しており、最大の貿易相手国となっているからです。
中国関連の経済指標が発表されると、豪ドル相場にも変化が表れやすいので注意しましょう。
日本時間の午前中によく動く
豪ドルは日本時間の午前中に活発に行われます。
その理由は、オーストラリアのシドニー市場が東京市場よりも早くオープンするためです。
また、オーストラリアに関係した経済指標が日本時間の午前中に発表されることが多く、指標発表時には豪ドルに関連した通貨ペアは活発に動きます。
そのため、月曜の市場がオープンして間もない時間帯で豪ドルを取引するのは控えよう。
豪ドル/円の年間見通し
2022年の豪ドルは、中長期的には良くなる見込みです。
なぜなら、以下のプラスとマイナスの要因があるからです。
- 2021年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率が前期比+3.4%(GDPの約6割を占める個人消費が大きく回復)
- 資源価格の高騰(プラス要因)
- 政策金利の引き上げ(プラス要因)
- 米国との金利差拡大予想(マイナス要因)
オーストラリアは好景気で、消費者物価上昇率はインフレ目標を上回る水準です。
しかし、オーストラリアと結びつきの強い中国の景気減速により、豪ドルの下押し圧力になるので注意が必要です。
向こう1年間のレンジを1豪ドル=85.0~97.37円(FXの歩き方編集部)と予想しています。
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短期スパンでの上昇は見込みにくい豪ドルですが、10年など長期スパンで見ると上昇が期待できます。
オーストラリア経済は現在まで28年間連続でプラス成長を続けており、関係の深い中国経済もまだまだ期待できるからです。
今後もオーストラリア経済は成長し続けると見られるため、長期スパンでは豪ドルは上昇する可能性があります。
信頼性の高い国なんだ!
信用格付け一覧(更新日:2023年6月)
通貨 | ムーディーズ | S&P | フィッチ |
米ドル | Aaa | AA+ | AAA |
豪ドル | Aaa | AAA | AAA |
日本円 | A1 | A+ | A |
トルコリラ | B3 | B | B |
南アフリカランド | Ba2 | BB- | BB- |
メキシコペソ | Baa2 | BBB | BBB- |
【ムーディーズ】
Baa3以上であれば投資しても安全。
Ba1以下は投資に不向きである。
Aaaが最高位。
【S&P】
BBB-以上であれば投資しても安全。
BB+以下は投資に不向きである。
AAA+が最高位。
【フィッチ】
BBB-以上であれば投資しても安全。
BB+以下は投資に不向きである。
AAAが最高位。
豪ドルの為替が急落した原因とは?
2018年12月以降、豪ドルは急落しました。
これは中国経済の停滞が原因です。
オーストラリアと経済面で関係の深い中国が、アメリカと貿易面でトラブルを抱えた結果、経済が停滞しました。
オーストラリアもこの影響を大きく受けたため、豪ドルは2018年12月3日~2019年1月3日にかけて、大きく下落したものと考えられています。
豪ドルの為替が上昇するのに必要な条件3つ
豪ドルの為替が今後上昇していくために必要な条件は、以下の3つです。
- 米中貿易摩擦の懸念後退・もしくは解消
- 中国景気の安定または向上
- 政策金利の上昇
今後は豪ドルが更に上昇する見込みだよ。
豪ドル為替の売買ポイント
豪ドルに関連した売買を行う場合、豪ドルと円の関係だけでなく、米ドルや円、ユーロの複合的な力関係も見る必要があります。
これに加え、中国の動向も加味しておきましょう。
豪ドル相場には、アメリカの利下げやEUの今後の動向、米中貿易摩擦などが深く関係してくるためです。
注意ポイント
- アメリカは今後利上げされる予定で、利上げされると相対的に円安傾向になる
- 資源価格の高騰により豪ドル高が続く見込み
- インフレ率上昇による豪ドル政策金利が引き上げで豪ドル高が進む見込み
豪ドルが動く経済指標4つ
豪ドルの相場が左右されやすい、以下4つの経済指標を押さえておきましょう。
- オーストラリアの雇用統計
- RBA政策金利発表
- 中国のGDP成長率
- 中国の消費者物価指数
これらの経済指標が発表される日時をしっかりと押さえることで、売買に活かすことができます。
下記の記事で経済指標カレンダーを見れますので、ぜひ活用してください。
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豪ドルの為替投資はやめるべきなのか?
豪ドル/円の為替投資は、スワップポイント狙いではなく、為替差益を狙うほうが良いです。
高いスワップポイントで知られた豪ドル/円ですが、現在、豪ドルの金利は3.85%と低水準を記録しており、さらなる利下げの可能性が示唆されているからです。
通貨自体は安定しているので、為替差で利益を上げ、スワップポイントはオマケ程度に考えておきましょう。
少ないスワップポイントを狙うより為替差益を狙った方が、資金効率も良いんだ!
豪ドルの政策金利の推移
豪ドル | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2023年 | 3.10 | 3.35 | 3.60 | 3.60 | 3.85 | |||||||
2022年 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.35 | 0.85 | 1.35 | 1.85 | 2.35 | 2.60 | 2.85 | 3.10 |
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為替で金利収入を得るには?豪ドル以外でオススメの通貨
豪ドルは高金利通貨でなくなってしまいましたが、スワップ運用を諦める必要はありません!
現在豪ドルに代わり、メキシコペソやトルコリラなどが高金利通貨として人気があるんです。
新興国通貨は金利が高いためスワップ運用に向いており、取り扱うFX会社も増えています。
メキシコペソ
メキシコの政策金利は現在11.25%。
FXの3大高金利通貨の中で、No.2の通貨がメキシコペソです。
レバレッジを3倍に抑えた取引でも、10万通貨で年間13万円以上のスワップポイントが付きます。
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トルコリラ
トルコの政策金利は現在8.5%。
もっとも高金利な通貨がトルコリラで、FXで取り扱われている通貨の中ではダントツです。
レバレッジ3倍、1万通貨の取引では、年間で8万円以上のスワップポイントが付きます。
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トルコリラの政策金利が8.5%に下がり、スワップポイントを減らす業者が多い中、逆にスワップポイントを上げてきたのがインヴァスト証券のトライオートFXです。
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豪ドルの為替投資 まとめ
この記事では為替投資としての豪ドルについて紹介しましたが、いかがでしたか?
見通しや急落要因、売買ポイントなど、豪ドル投資をする際の参考にしてみてくださいね。
最後にもう一度、内容をおさらいしましょう。
豪ドルの為替投資 Q&A
豪ドルとは?
オーストラリアの通貨です。
FXのメイン通貨のひとつであり、資源国通貨のためコモディティ価格の影響を受けやすい特徴があります。
かつては高金利通貨として人気でしたが、現在は金利が低くスワップ運用の魅力がないので、為替差益がメインとなります。
今後の見通しは?
FXの歩き方編集部では向こう1年の予想を1豪ドル85.0~97.37円と予想しています。
ただし5~10年以上の長期的なスパンで考えると、さらに上昇する可能性もあります。
豪ドル投資のポイントは?
豪ドルと円の関係だけでなく、米ドルや円、ユーロの複合的な力関係も見ましょう。
また上記に加え、中国の動向も重要です。
豪ドル相場にはアメリカの利下げやEUの今後の動向、米中貿易摩擦などが深く関係しているので、これらの状況をチェックし売買の判断材料にしましょう。
- アメリカは今後利下げされる可能性があり、もし利下げされると相対的に円高傾向になる
- EUの不安定化・イギリスのブレグジットによるリスク回避の動きも円高が進む見込み
- 米中貿易摩擦が今後悪化すれば豪ドル安の進行もある
現在の豪ドルは、スワップポイントよりも為替差益を狙った取引をすべき通貨です。
スワップは稼ぎの主役にはならず、為替差益狙いの方が資金効率も良いことを頭に入れておきましょう。
もしスワップ狙いの取引がしたい場合は、メキシコペソやトルコリラを検討してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。