「豪ドルは上がる?それとも下がる?」
「豪ドルの見通しはどうかな?」
「豪ドルが更に上昇するには何が必要?」
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
1週間後・1年後の豪ドルの見通しと上昇に必要な条件を紹介します。
読み終わるころには、豪ドルが下がるのか上がるのか予想がしやすくなり、明確な投資基準を持って豪ドル投資ができるようになります。
なぜなら、実際に私自身がこの記事に書いてある情報をもとに投資判断をし、上手くいっているからです。
この記事で豪ドル投資のポイントと気を付けるべきリスク、豪ドル投資におすすめのFX会社とそのFX会社を使う理由も解説します。
現役トレーダー西山です。
ロシアからの原油や天然ガスの代替先として、資源国の豪州が注目されています。
地政学的に安定しており、金利上昇も他の新興国より緩やかです。
中長期的には豪ドル買いの材料が多いですが、短期的なリスクオフによる続落には注意が必要です。
注意ポイント
資源価格が堅調(プラス材料)。
米国長期金利の急変動(3.507%)による米国株の乱高下に注意。
今すぐ「豪ドル運用に強いFX会社を知りたい」方は、「豪ドルスワップが高い会社3選」を見てください。
豪ドルの最新ニュース
相場に影響を与える、豪ドル関連の最新ニュースです。
中豪関係は正しい方向へ進んでいる、習主席がメッセージ
中国の習近平国家主席は26日、同国とオーストラリアの関係は正しい方向に進んでいると表明した。貿易問題などにより高まった緊張が緩和しつつあることが示された。
【※Reutersより引用(2023年1月26日)】
豪企業景況感指数、12月も長期平均上回る コスト圧力が緩和
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が24日発表した12月の豪企業景況感指数は、8ポイント低下してプラス12となった。3カ月連続で低下した。ただ、長期平均は引き続き上回った。
【※Reutersより引用(2023年1月24日)】
シドニー外為・債券市場=豪ドル、0.70米ドル突破 昨年8月以来
オセアニア外国為替市場の豪ドルは心理的な節目となる1豪ドル=0.70米ドルを上抜けた。米ドルの下落、中国の急ピッチな経済再開に伴うコモディティー価格の上昇、世界的なインフレ鈍化の兆しが背景。
【※Reutersより引用(2023年1月16日)】
2023年豪ドルの見通しとレンジ
【想定レンジ】
1豪ドル=85.0~98.594円(FXの歩き方編集部)
*米国金利上昇による、ドル高に注意(相対的に豪ドルが売られる)
【政策金利】
3.10%
【相場の方向性・レンジ】
豪ドル高(為替差益が発生する)。85.0~98.594円前後
【売買戦略】
中長期では上昇が見込めるが、短期では下降トレンド。
神経質な値動きを続けているので、長期保有よりもこまめな利確をおすすめします。
【豪ドル/円の変動要因】
・政策金利の上昇(現在3.10%)
・米ドルの上昇
・ウクライナ情勢の悪化による世界経済への影響・中国経済の停滞
豪州の貿易相手国は中国が輸出(33%)・輸入(22.2%)ともに1位
豪ドルの市場動向
豪、景気後退回避する公算 世界経済は大幅悪化へ=財務相
オーストラリアのチャーマーズ財務相は11日、世界経済が現在「危険な状況」にあるにもかかわらず、豪経済はリセッション(景気後退)を回避する可能性が高いとの見方を示した。
【※Reutersより引用(2022年10月11日)】
方向性が見えるまでは売買のポジション数は少な目にしましょう。
2023年1月29日時点の状況と見通し
短期的には底固めをしてから反転しており、92円の節目を超えて上昇トレンド入りしています。
レンジ相場の上値を抜けて上昇しており買いポジションを推奨、ただし短期の調整売りの下落に対応できるように、早めの利確がおすすめです。
ポイント
米国株の下落に注意。豪ドルは米国株との相関性が高く、米国株が下落すると豪ドルも下落します。
下記の記事で詳しく説明しているのでぜひ使ってほしい。
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豪州の経済指標
予想より数字が悪いと、豪ドル売りの勢いが強まるぞ。
豪ドルの取引戦略と見通し
豪ドル高・円安要因
- 米国株の下落 → 「円高・豪ドル安」
- ウクライナ情勢の悪化
- 円安 → 豪ドル/円上昇
米国株の早朝の値動きを見て、「上がるようなら買いエントリー、下がるようなら売りエントリー」で順張りで相場についていきましょう。
買いエントリー時は一気に買わずに、「50銭下がったら買い増す」などして、分散して買いを入れましょう。
ポイント
米国金利上昇に伴う資金逃避 → ドル高が予想されます。
中長期的には豪ドルは資源高の影響で上がると思いますが、一時的に下落する可能性があります。
豪ドル売買のポイント
ポジションの考え方
- 基本的には買いポジション(中長期目線)
- 暴落に注意しながら、相場の流れに乗る。逆張りは危険!
豪ドルはスワップ(金利)狙いではなく、為替差益狙いが基本だぞ。
短期的な豪ドル見通しについての考え方
ポイント
- 3.10%と現在の金利は新興国に比べれば低いが、今後も利上げされる予定 → 豪ドル上昇
- 世界経済の回復状況を見ながら、リスクオンか、リスクオフかを見極める。リスクオンなら豪ドル買い推奨!
豪ドル/円では円安になるファンダメンタルズ(経済状況)でも、「米ドル・円・ユーロ」の関係でリスク回避の動きなったら、円高が進むので注意が必要!
為替状況がリスクを受け入れる流れか?リスク回避(ドル高)の流れか?判断するのが重要
2023年豪ドルの年間見通し
2023年前半にかけてのの豪ドルは、中長期的には良くなる見込みです。
なぜなら、以下のプラスとマイナスの要因があるからです。
- 2022年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率が前年比+5.9%(GDPの約6割を占める個人消費が大きく回復)
- 資源価格の高騰(プラス要因)
- 米国との金利差拡大予想(マイナス要因)
オーストラリアは好景気で、消費者物価上昇率はインフレ目標を上回る水準です。
しかし、オーストラリアと結びつきの強い中国の景気減速により、豪ドルの下押し圧力になるので注意が必要です。
豪第3四半期GDP、前期比+0.6%に鈍化 物価・金利高が消費に影響
オーストラリア統計局が7日に発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.6%増加し、前四半期の0.9%増から伸びが鈍化し、エコノミスト予想の0.7%増に届かなかった。物価高騰と金利上昇が個人消費に影響した。前年比では5.9%増加。予想は6.2%増だった。昨年終盤に新型コロナウイルス禍から経済活動が再開したことが大きく寄与した。
【※Reutersより引用(2022年12月7日)】
前期比+0.6%、前年比で+5.9%と予想は下回ったものの、堅調に推移しています。
ウクライナ戦争でエネ価格高騰 欧米にスタグフレーションの恐れ
ロシア軍によるウクライナへの全面侵攻が続いている。エネルギー価格、非鉄金属、食糧といったロシア、ウクライナの生産ウエイトが高い品目が急騰している。米英がロシア産原油の輸入禁止を発表したが、禁輸の検討が報道された段階で北海ブレントが一時、バーレル当たり139ドルと2008年のロシアによるジョージア侵攻以来の高値を付けた。
【※Yahooニュースより引用(2022年3月10日)】
資源輸出国であるオーストラリアには、資源価格の高騰はプラス材料です。
ただ、行き過ぎた高騰は世界経済を冷やすので、適度な高騰が望ましい状況です。
オーストラリアとアメリカの政策金利
豪ドル | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2022年 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.35 | 0.85 | 1.35 | 1.85 | 2.35 | 2.60 | 2.85 | 3.10 |
2021年 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 |
米ドル 政策金利(%) |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2022年 | 0.25 | 0.25 | 0.50 | 0.50 | 1.00 | 1.75 | 2.50 | 2.50 | 3.25 | 3.25 | 4.00 | 4.50 |
2021年 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 |
米国との金利差が大きくなると豪ドル売り、米ドル買いになるぞ!
向こう一年の豪ドル/円見通し
向こう一年の対円相場レンジを1豪ドル=85.0~98.594円と予想しています。
上記で紹介した不安材料もありますが、プラス要因もあるので、上昇トレンドが続くと予想されます。
2023年前半には豪州の景気は良くなる見込みです。
松井証券による豪ドルの見通し
豪ドルが上昇するには何が必要?
豪ドルが上昇するには、以下の条件が必要です。
- ウクライナ情勢の鎮静化
- オーストラリア景気の安定
- 政策金利の上昇
この条件が満たされれば、豪ドル上昇に期待が持てるでしょう。
豪ドルが動く!4つの経済指標
豪ドルに影響する経済指標は、主に以下の4つです。
- オーストラリアの雇用統計
- RBA政策金利発表
- 中国のGDP成長率
- 中国の消費者物価指数
オーストラリアの雇用統計
オーストラリアの雇用統計は毎月発表され、注目度の高い経済指標です。
なぜなら新規雇用者数と失業率が分かり、今後の景気動向を予想できるからです。
たとえば失業率が大きかったり雇用者数が少なかったりすると、景気は後退します。
アメリカの雇用統計のように重要な経済指標なので、必ず確認しましょう。
RBA政策金利発表
RBA(オーストラリアの中央銀行)の政策金利発表も毎月行われ、重要な経済指標のひとつです。
その理由は、政策金利発表時にRBA総裁による発言があり、その内容次第で相場が大きく動く可能性があるからです。
政策金利の発表は毎月第一火曜日に行われるので、このときはRBA総裁の発言にも注目しておきましょう。
中国のGDP成長率
中国のGDP成長率は年に4回発表される経済指標で、豪ドルを動かす要因です。
なぜなら、中国の全体的な景気動向や良し悪しを見ることができるからです。
中国と結びつきの強いオーストラリアなので、「中国の景気がどうなるのか」も重要なのです。
中国の消費者物価指数(CPI)
中国の消費者物価指数(CPI)も、豪ドルの予想をするのに役立つ経済指標です。
その理由は、中国のインフレ動向を見ることができるからです。
CPIは消費者が物やサービスを購入するときの物価変動を数値化したものです。
たとえばCPIが前年と比べてプラスならインフレ傾向、マイナスならデフレ傾向と判断できます。
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【FXの経済指標】円・ドル・ユーロにとって重要な9つの指標を紹介
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豪ドル投資はやめるべき?
スワップ狙いだとしたら、私は豪ドル/円以外の通貨ペアを選びます。
世界的なインフレで先進国も金利を上げています。
先進国通貨の政策金利
- 米ドル:4.50%
- 欧州:2.50%
- 英国:3.50%
- カナダドル:4.25%
【※2023年2月調査】
新興国通貨なら、断トツで金利が高く、為替変動リスクが少ないメキシコペソ(金利10.5%)ですね。
もちろん不安要素もあるので、ファンダメンタルズ分析は必須です。
もし豪ドル/円で売買するのなら、為替差益狙いで長期保有が良いでしょう。
スワップ狙いにオススメ!豪ドル以外の高金利通貨
豪ドル以外では、新興国の通貨が高金利です。
高金利通貨ベスト3
- メキシコペソ:政策金利10.5%
- トルコリラ:政策金利9.0%
- 南アフリカランド:政策金利7.25%
【※2023年2月調査】
かつては高金利通貨として人気だった豪ドルですが、現在では金利の高さもアメリカに負けてしまっています。
そんな豪ドルに代わり、FXの3大高金利通貨として注目を集めているのが上記の3つです。
注意ポイント
新興国は政治的・経済的に不安定です。
国の政策やアメリカとの関係の良しあしによって為替レートが大きく動くときがあります。
レバレッジを3倍程度に低く抑えて、一時的な為替変動でロスカットされないように対策をしましょう。
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豪ドル投資の手順
step
1もらえる金利が多いFX会社に口座を開設
step
2豪ドル/円を購入
step
3決済せずに長期間保有
step
4毎日スワップがもらえるので、それを再投資(複利運用)し、もらえるスワップをさらに増やす
注意
- FX会社を比較し、もらえるスワップが多いFX会社を使う
- スプレッドは長期運用の場合は重要ではなく、あくまでスワップを重視
- レバレッジは1~3倍、最大でも5倍程度に抑えて運用する
豪ドルの取引でオススメのFX会社は?
豪ドルはスワップ狙いで取引するのはオススメしませんが、できれば多くのスワップ(金利収入)を貰いたいですよね?
そこで、高スワップながらスプレッドが狭く低コストの3つのFX会社をご紹介します。
なので、重要なのは「①スプレッドが安い(狭い)、②もらえるスワップが多い」の優先順位でFX会社を選ぶのが重要です。
豪ドル/円の取引でオススメのFX会社は、以下の3社です。
全てにおいて高スワップ! 高金利通貨を買うなら「LIGHT FX」
- ほぼ全ての通貨ペアが高スワップ
- トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドが特に高スワップ
- 1,000通貨単位対応なので、少額から取引できる
特に、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドのスワップが高く、金利収入狙いのプロトレーダーに人気!
スワップ狙いでの取引ならLIGHT FXが一番おすすめです。
高スワップ・低スプレッド!初心者におすすめ「みんなのFX」
- 高スワップ・低スプレッド!長期売買にも強い
- 高金利通貨のトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドが特に高スワップ
- 1,000通貨単位対応なので、ドル円なら5千円の少額から取引ができる
低スプレッドな上に、約定力が高いのでデイトレにも強いのが特徴です。
短期も長期もどちらでも対応できる高スペックのFX会社で、FX初心者に特におすすめです。
FX取引高 世界第1位!高スワップの「GMOクリック証券」
- FX取引高 世界第1位 (ファイナンス・マグネイト社調べ2020年1月~2021年12月)
- 全通貨最安水準のスプレッドながら、高スワップ!
- デイトレもスワップ狙いの売買も両方とも対応可能
低スプレッド(手数料が安い)・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
FX会社のスワップポイント比較表
豪ドルの見通し まとめ
上記で紹介した「2023年豪ドルの見通し」を読めば、豪ドルが上昇傾向にあることが分かります。
なので「売る」場合は慎重にタイミングを見極めましょう。
基本的には為替差益狙いの「買い」ポジションがオススメです。
今回紹介した内容のポイントは、次の通りです。
- 豪ドルは中長期的に上昇しやすい
- 中国の景気動向が豪ドルにも影響する
- 今後も利上げの可能性は高い
短期的にはやや見通しの悪い豪ドルですが、長期的には上がると予想されます。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです。
リスクを抑えながらトレードをして儲けてくださいね ^^
豪ドル見通し Q&A
向こう一年の豪ドル/円の見通しは良い?悪い?
2023年前半の豪ドルは良くなる見込みです。政策金利の引き上げも予定されていて、徐々に景気は良くなる見込みです。詳しい見通しとレンジについてはコチラもご覧ください。
豪ドル投資はやめるべき?スワップ運用に向いてる通貨は?
豪ドル投資にオススメのFX会社は?
豪ドルの売買をする際は、ぜひじっくり検討してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。