デイトレードってなに?
デイトレードのやり方を教えて!
どんなことに注意すべき?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
デイトレードはもっとも一般的なトレードスタイルですが、デイトレードをすれば誰でも稼げるようになるものではありません。
こんにちは!FXの歩き方編集部の河野です。
FXには4つのトレードスタイルがありますが、それぞれやり方が異なり、適切な取引の仕方を覚える必要があります。
そこで今回は、FX初心者が基礎知識を学んでうえで大きなリスクを避けて取引できるよう、デイトレードについて詳しく解説。
この記事を読めばデイトレードのメリット・デメリット、通貨ペアや時間帯、チャートの見方などがわかり、注意点を踏まえて取引できるようになります。
FXにおける4つのトレードスタイル
FXには、大きく分けて次の4つのトレードスタイルがあります。
それぞれ1回あたりの取引時間や狙える利幅、使用するチャートなどが異なり、トレードスタイルは自身の性格やライフスタイルに合わせて適切なものを選ばなければなりません。
この記事では、上記4つのトレードスタイルの中でもっとも一般的な「デイトレード」について解説していきます。
デイトレードとは?
デイトレードとは、1日の中での値動きを利用して利益を狙い、その日のうちに取引を完結するトレード方法のことです。
1回あたりの取引時間は数分~数時間となっており、トレードスタイルの中では比較的短い時間で取引を完結させます。
1回の取引で狙える利幅は10pips~100pipsほどで、一度に得られる利益はそれほど大きくありません。
しかしその日のうちに取引を終了させるので、1日ごとに得られる利益を確実におさえられる利点があります。
取引回数は2番目に多い
デイトレードは数分~数時間で取引を終わらせるので、比較的に取引回数が多くなります。
「何回取引すべき」といった決まりはありませんが、目安としては1日3回~5回ほど。
これは4つのトレードスタイルの中では2番目に多い取引回数です。
取引回数が多いということは、それだけチャンスが巡ってくる回数も多いということです。
スキャルピングとの違い
デイトレードは短期売買に属するトレードスタイルですが、FXにはもうひとつの短期売買・トレードスタイルがあります。
それが「スキャルピング」です。
スキャルピングはデイトレードよりも1回あたりの取引時間が短く、取引回数が多くなります。
しかし相場分析をする時間も短く瞬間的な判断力が求められるため、FX初心者には難しいトレードスタイルとして知られています。
トレードスタイル別の比較表
各トレードスタイルを比較表にしたので、参考にしてみてくれ。
トレードスタイル | 取引期間 | 利益幅 | ポジションの大きさ |
---|---|---|---|
スキャルピング | 数秒~数十秒 | 10pips未満 | 大きめ |
デイトレード | 数時間、1日以内 | 10~100pips | 大きめ |
スイングトレード | 数日~数週間 | デイトレより大きめ | デイトレより小さめ |
長期トレード | 数か月~数年 | スイングより大きめ | スイングよりも小さめ |
デイトレードがFX初心者におすすめな理由
デイトレードはFX初心者が始めるのに向いているトレードスタイルだと言われていますが、それには次のような理由があります。
- 拘束時間が短い
- 比較的に難易度が低い
- スワップポイントを気にしなくてよい
まず、デイトレードは先述したように1回あたりの取引時間が短いため、空いた時間を利用して取引を行えます。
そして時間的な余裕やトレンドの掴みやすさ、チャンスの多さなど、他のトレードスタイルに比べてバランスが良いため難易度が低く、初心者でも始めやすいです。
また1日の中でエントリーから決済まで行うため、マイナスのスワップポイントも気にせずに取引を行えます。
デイトレードで勝てないのはトレードスタイルが原因ではない
「デイトレードで勝てない」なんて言葉を目にすることがありますが、勝てないのはトレードスタイルが原因ではありません。
- 感覚で取引している
- 得意なテクニカル分析手法を持っていない
- 相場の流れに乗れていない
- レバレッジを高くし過ぎている
- ポジポジ病になっている
もし上記にあてはまる取引をしている場合、どのトレードスタイルでも勝てるようにはならないでしょう。
デイトレードだから勝てないのではなく、そもそもFXとの向き合い方が間違っていると言えます。
初心者は、まずFXの基礎知識や心構えからしっかり学んでいこう。
デイトレードのメリット・デメリット
どのトレードスタイルにも、長所と短所があります。
そこでこの項目では、デイトレードのメリット・デメリットを紹介します。
各トレードスタイルの特徴を知り、自分に合ったものを見つけよう。
FXのデイトレード 3つのメリット
デイトレードのメリットは次の3つです。
- 生活リズムを崩しにくい
- テクニカル分析が機能しやすい
- 資金効率が良い
デイトレードは、普段会社勤めをしていても休憩時間や帰宅後といった空いた時間を利用でき、かつその日のうちに取引が完結するため、生活リズムが崩れにくいです。
また相場の流れに上手く乗れればテクニカル分析でわかりやすい売買サインが出やすく、安定したトレードができます。
さらに少額だとしても、1日に取引を複数回こなすので資金効率が良いです。
FXのデイトレード 3つのデメリット
一方デイトレードのデメリットも3つあります。
- 繰り返さなければ利益が積み上がらない
- レンジ相場に弱い
- チャートを確認する機会が比較的多い
デイトレードは基本的に狙える利幅の小さいトレードスタイルなので、取引を繰り返さないと大きく稼ぐことができません。
またレンジ相場だとテクニカル分析による売買判断がしにくく、大きな値動きがあるまで待つ必要があります。
そして1日複数回の取引を行うためチャートを確認する機会が比較的多く、相場が予想した通りに動かない場合には臨機応変な対応が求められます。
デイトレードに向いている通貨ペア
デイトレードに向いた通貨ペアは、スプレッドが狭く流動性の高いものです。
なぜなら、取引回数が多いためコストは抑える必要があり、流動性が高くないと値動きが乏しく取引しにくいからです。
- 米ドル/円
- ポンド/円
- ユーロ/円
- 豪ドル/円
- ポンド/ドル
- ユーロ/ドル
- 豪ドル/ドル
など
FX初心者はこの中でも特に流動性や情報量が多く、値動きが比較的穏やかな米ドル/円で始めるのがおすすめです。
デイトレードに適した時間帯
デイトレードに適した時間帯は、日本時間の夕方~深夜です。
この時間帯はニューヨーク市場が開き、1日の中でもっとも値動きが大きくなるからです。
具体的にはニューヨーク市場が開く21時~欧州市場が閉まる深夜2時頃が狙い目となります。
ただし、重要な経済指標が発表される時間帯は値動きが乱高下する恐れがあるため、初心者は注意が必要です。
また、値動きが比較的穏やかな時間帯から慣れていきたい場合は、15時~19時を狙うと良いゾ!
デイトレードで使う時間足
デイトレードでは、短い時間足→長い時間足→短い時間足の順で見ていきます。
そうすることで、前日からの流れ→相場の大きな流れ→取引するタイミングを把握できるからです。
- 5分足などの短い時間足で前日からの相場の流れを見る
- 4時間足や1時間足で長期のトレンドをつかむ
- 30分足や15分足で中期のトレンドをつかむ
- 5分足を見ながら短期トレンドを見つつ取引のタイミングを決める
この流れで長期と短期のトレンドが一致している場合、順張りで取引を行うと利益を出しやすいです。
デイトレードにおすすめのテクニカル指標
デイトレードにおいてテクニカル分析は必須。
そこでこの項目では、デイトレードにおすすめのテクニカル指標(インジケーター)を紹介します。
トレンド系3つ、オシレーター系2つを紹介するので、各種試したり組み合わせを検証して、自分にとって使いやすいものを見つけてくださいね。
トレンド系
移動平均線は、当日を含めた過去の一定期間の終値の平均値をグラフ化したものです。
相場のトレンドをつかむことができ、今後のチャートのトレンド方向も予測できます。
ゴールデンクロスやデッドクロスといったわかりやすい売買サインが出るのが特徴です。
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心として上下に3本ずつ引かれた線です。
移動平均線からの乖離(かいり)幅を示し、売られすぎ・買われすぎを判断できます。
順張り・逆張りのどちらでも効果を発揮する指標です。
一目均衡表は、ローソク足を使って次の5つの線で構成されたインジケーターです。
ローソク足と組み合わせて相場を分析することで、相場が「いつ」変動するのかという時間軸にウェイトを置きます。
「雲」といわれる抵抗帯が一目均衡表の特徴で、雲とローソク足との位置関係や動きから今後の値動きを予測できます。
オシレーター系
MACDは、「シグナル」と呼ばれる線と一緒に構成されたインジケーターです。
オシレーター系でありながらトレンド系の要素も含んでいるため信頼性が高いです。
MACDにもゴールデンクロスやデッドクロスが現れますが、移動平均線よりも早く売買サインが出ます。
RSIは、直近レートの変動幅に対する上昇幅の割合にもとづいて相場の過熱感を見るインジケーターです。
買われすぎ売られすぎの判断に役立つので、逆張りトレードに多く用いられます。
レンジ相場・トレンド相場のどちらでも活用することができます。
FX初心者はトレンドに乗った順張りで取引しよう
デイトレードで初心者でも利益を出しやすいのは、トレンドに乗った順張りです。
一目で強いトレンドが出ているような相場では、取引がしやすく初心者でも利益を狙える可能性は十分にあります。
逆張りはトレンドが発生する前にエントリーするので、初心者にとっては相場の読みが難しく、根拠の薄いギャンブルのような取引になってしまいます。
順張りならトレンドが発生してからエントリーするので相場の方向感がつかみやすく、トレンドは継続しやすいため利益を追求しやすいんです。
デイトレードを行う際の注意点
デイトレードを行う際は、次の3点に注意しましょう。
- 損切りを徹底する
- 一度に大きな利益を狙わない
- 相場が急変しそうなときは取引を控える
むやみに取引を行うのではなく、決まり事を作ってそれを厳守することが大切です。
損切りを徹底する
FXにおいて重要なルールのひとつが、損切りの徹底です。
なぜなら、適切な損切りを行わなければ損失を最小限に抑えることができないからです。
FXでは利益を最大限に延ばすことも大切だが、損失を最小限に抑えておくということも非常に大切だ。
FXで失敗する原因の多くは「損切りができない」ことであり、その割合は金融先物取引業協会の調査だと56.5%にもなります。
損切りの徹底を行うからこそ、利益を伸ばしていけるということを覚えておきましょう。
一度に大きな利益を狙わない
デイトレードで一度に大きな利益を狙うのはやめましょう。
取引1回で狙える利幅が小さいデイトレードで大きな利益を狙うには、レバレッジを高くしたり取引量を大きくする必要があります。
しかし自分に合った倍率や資金を超えた取引をすると、大損する恐れがあります。
たとえば高レバレッジによるデイトレードで損失が続くと、すぐにロスカットされてしまいます。
そのためレバレッジは3倍程度に抑え、取引量を小さくして証拠金維持率を高い水準に保つよう心がけましょう。
相場が急変しそうなときは取引を控える
相場が急変しそうなときは、取引を控えましょう。
相場が急変すると、値動きの乱高下により一気に損失が膨らむ恐れがあるからです。
たとえば重要な経済指標の発表時や自然災害の発生時、テロや大きな事件などのニュースが出たときは、為替相場に大きな影響を与える可能性があります。
そのため経済指標のスケジュールや各国の情勢、ニュースなどをチェックし、相場が急変しそうなときは取引を行わないようにしてください。
デイトレード向きのFX会社を選ぶ3つのポイント
デイトレード向きのFX会社を選ぶ際は、次の3つのポイントをおさえましょう。
- スプレッドが狭い
- 取引ツールが使いやすい
- 約定率が高い
FX会社にはそれぞれ異なった特徴があるため、トレードスタイルによって使い分けると効果的です。
デイトレードを行ううえでFX会社を選ぶときは上記のポイントが大切なので、判断材料の参考にしてくださいね。
スプレッドが狭い
デイトレードやスキャルピングなど、短期売買においてスプレッドの狭さは重要です。
なぜなら、スプレッドは取引毎にかかるコストだからです。
デイトレードは取引回数が多いので、スプレッドが広いと利益を圧迫してしまいます。
手元に残る金額をなるべく多くするためにも、スプレッドが狭いFX会社を選びましょう。
取引ツールが使いやすい
取引ツールの使いやすさも大切です。
使いにくい取引ツールだと、操作に迷ってタイミングを逃したり誤操作による損失を招く恐れがあるからです。
たとえばテクニカル分析を行い売買タイミングを見極めても、スムーズに注文が出せなければせっかくのチャンスを逃してしまいます。
そのためデモトレードなどで取引ツールの使いやすさを確かめてから、口座開設を検討しましょう。
約定率が高い
なるべく約定率が高いFX会社を選ぶことも大切です。
約定率が高いと注文したレート通りに売買が成立するため、無駄な損失を出さずに済みます。
ただ、約定率は公表されていないFX会社も多く、その場合は自身で確かめる必要があります。
もし利用してみて約定率に不満が出るようなら、他のFX会社を検討しましょう。
デイトレードをするのにおすすめのFX会社3選
では、デイトレードを行うのにおすすめのFX会社を3社紹介します。
ぜひFX会社選びの参考にしてみてくださいね。
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デイトレードを勉強するのにおすすめの本
インターネットの知識だけでは、ちょっと不安だな・・・。
そんな場合は、書籍でも勉強することをおすすめします。
本ならFXのプロや投資の専門家が書いているものなど、信頼性の高いものが多いです。
また入門編~実践編までレベル別に自分で選ぶこともできるので、FXの教科書として持っておくと良いかもしれませんね。
FXのデイトレード まとめ
今回は「FXのデイトレード」について紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事を読めばデイトレードの基礎知識が理解でき、適切な通貨ペアや時間帯、時間足など選んで取引できるようになります。
今回の内容をおさらいしましょう。
- デイトレードは1日の中で取引を完結させるスタイル
- もっとも一般的なトレードスタイルで初心者も始めやすい
- 一度に大きく稼ぐのは難しい
- 初心者はトレンドに乗った順張りで取引しよう
- デイトレードに合ったFX会社を利用しよう
デイトレードは初心者でも始めやすいものの、トレードスタイルは自分の性格や生活リズムに合わせて決める必要があります。
これからFXを始める方は、他のトレードスタイルの知識も学んで、自分に合ったスタイルを見つけるようにしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
FXのデイトレード Q&A
- デイトレードとは?
-
デイトレードとは、1日の中での値動きを利用して利益を狙い、その日のうちに取引を完結するトレード方法のことです。
1回あたりの取引時間は数分~数時間となっており、トレードスタイルの中では比較的短い時間で取引を完結させます。
【詳しくは、記事内の「デイトレードとは?」で解説しています。】
- デイトレードで勝てない理由は?
-
勝てないのはトレードスタイルが原因ではありません。
FXで勝てないのには、次のような原因が考えられます。
・感覚で取引している
・得意なテクニカル分析手法を持っていない
・相場の流れに乗れていない
・レバレッジを高くし過ぎている
・ポジポジ病になっている【詳しくは、記事内の「デイトレードで勝てないのはトレードスタイルが原因ではない」で解説しています。】
- 使う時間足を教えて!
-
デイトレードで使う時間足は、5分足、15分足(30分足)、1時間足、4時間足です。
短い時間足→長い時間足→短い時間足の順で見ることで、前日からの流れ→相場の大きな流れ→取引するタイミングを把握できます。
【詳しくは、記事内の「デイトレードで使う時間足」で解説しています。】
- デイトレードの注意点は?
-
デイトレードの注意点は、次の3つです。
・損切りを徹底する
・一度に大きな利益を狙わない
・相場が急変しそうなときは取引を控える【詳しくは、記事内の「デイトレードを行う際の注意点」で解説しています。】
- デイトレードにおすすめのFX会社は?
-
デイトレードを行うのにおすすめのFX会社は次の3社です。
※広告を含む場合があります。
【詳しくは、記事内の「デイトレードをするのにおすすめのFX会社3選」で解説しています。】