FXと外貨預金の違いが知りたい
FXと外貨預金にはメリット・デメリットがあるの?
外貨預金よりもFXを選ぶ時の注意点を教えて!
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
結論から言うと、FXの方が外貨預金よりも手数料が少なく、効率的に運用できる投資です。
今回は、その効率の良さを知ってもらうために、外貨預金と比較しながら解説します。
FXと外貨預金の違いを知り、今後の投資活動に役立てて頂ければ幸いです!
それではまず「FXと外貨預金の仕組み」について紹介しましょう。
FXとは?
FXとは、FX会社に元手となる証拠金によって、2国間の通貨を売買して利益を上げる投資です。
1米ドル円=100円で米ドルを買い、1米ドル円=105円に値上がりした時に米ドルを売って円に戻せば、差額の5円が利益になります。
逆に、
1米ドル円=100円で米ドルを買い、1米ドル円=95円に値下がりした場合、差額の5円は損失です。
ちなみにFXとは「外国為替証拠金取引」=「Foreign Exchange」の頭文字を取ったもので、「FX」は「エフエックス」と読みます。
外貨預金とは?
外貨預金とは、日本円以外の外国通貨を預金して、金利を得る投資です。
外貨預金は日本円の預金よりも金利が高い傾向にあるので、より多くの金利が得られます。
預金時よりも満期時の為替レートが値上がりしていれば金利に加えて為替差益も得られますが、為替レートが値下がりして元本割れする可能性もあります。
外貨預金の対象通貨としては、世界的に有名なアメリカの「米ドル」のほか、オーストラリアの「豪ドル」やニュージーランドの「NZドル」といったオセアニア通貨も人気だ。
FXと外貨預金の4つの違い
「どちらも外貨に対する投資だけど、FXと外貨預金ってどう違うの?」とお悩みの方に向けて、FXと外貨預金の違いを4つ解説します。
- レバレッジの有無
- 手数料の違い
- 通貨ペアの種類
- 下落相場でも利益を狙えるか
それぞれの違いについて、詳しく見ていこう。
違い①FXはレバレッジが使える
ひとつ目の違いは、FXではレバレッジが使えることです。
レバレッジとはてこの原理を意味し、FX会社に預け入れた証拠金よりも大きな金額で取引できる仕組みです。
2020年1月時点では、個人のトレーダーは最大で証拠金の25倍の金額が取引できます。
FXではレバレッジが使えるため、大金が用意できなくても資金効率の高い運用できるのです。
ちなみに外貨預金にはレバレッジの仕組みがないので、預け入れた元手以上の金額は取引できません。
違い②FXは外貨預金よりも手数料が安い
2つ目の違いはFXは外貨預金よりも手数料が安いため、コストを抑えて運用できることです。
米ドル/円の場合 | 銀行(三菱UFJ銀行) | FX(SBI FXトレード) |
---|---|---|
金利 | 0.01% | 0.15% |
手数料(1ドル) | 普通預金2円 定期預金1円(窓口) 定期預金25銭(ネットバンキング) | 0.1銭(0.001円) |
購入単位 | 1ドルから | 1ドルから |
最低購入資金(1ドル100円の場合) | 100円 | 4円(レバレッジ25倍の場合) |
為替差益 | 円安時に発生 | 円安時に発生 |
為替差損 | 円高時に発生 | 円高時に発生 |
取引時間 | 銀行窓口が開いている時間 インターネットバンキングは平日24時間 | 平日24時間(ネット注文) |
取扱通貨数 | 24通貨 | 26通貨 |
為替レート | リアルタイムではない インターネットバンキングはリアルタイム | 24時間リアルタイム |
資産保全 | 保護対象外 | 保護対象 |
解約 | いつでも可能 | いつでも可能 |
たとえば、米ドル円をFXで運用した場合の手数料(スプレッド)は業界最安値で0.3銭です。
一方、外貨預金では米ドルを預け入れた場合、為替手数料は25銭(三菱UFJ銀行)取られます。
そのため、1米ドル円=100円で100万円分の米ドル(1万米ドル)を取引し場合の手数料は、FXでは30円、外貨預金では2,500円です。
違い③FXは投資できる通貨ペアが豊富
投資対象の通貨ペア数にも違いがあります。
FX会社の平均的な取り扱い通貨ペアの数は20~30であるのに対し、外貨預金は10種類以下の場合が多いです。
そのためFXは、経済情勢や通貨ペアの好みに合わせて臨機応変な投資が可能です。
違い④FXは相場の下落局面でも利益を狙える
さらにFXは外貨預金と違い、相場の下落局面でも利益が狙えます。
なぜならFXは、買いからだけでなく売りからも取引を始められるからです。
外貨預金は買い方向の取引しかできないため、相場の下落局面では元本割れを起こします。
さらに利息よりも大きな為替差損が出ると、トータルで損失になります。
FXと外貨預金の3つの共通点
FXと外貨預金の共通点は次の3つです。
- どちらも外貨に投資する
- 為替変動・金利による利益が狙える
- 元本割れする可能性がある
上記2つの共通点について、以下で詳しく見ていきましょう。
共通点①どちらも外貨に投資する
ひとつ目は、FXと外貨預金はどちらも外貨への投資です。
ただし、FXは直接外貨を売買しているわけではなく、FX会社を通して差金決済を行っています。
なお、外貨預金は直接外貨を保有して銀行や証券会社に預ける仕組みです。
共通点②どちらも為替変動・金利による利益が狙える
FXと外貨預金は、どちらも為替変動と金利による利益が狙える点も共通しています。
FXも外貨預金も、買いレートよりも売りレートが値上がりしていれば、差額が為替差益として利益になります。
ただし、先述のようにFXは売りから始める取引もできるので、その場合は売りレートよりも買戻しレートが値下がりしていれば為替差益です。
またFXでは、金利を毎日受け取ることができます。
共通点③元本割れする可能性がある
3つ目はどちらも元本割れする可能性がある点です。
FXも外貨預金も、為替レートが不利な方向に振れると損失が出てます。
この損失が膨れ上がり元手の資金を上回ると、元本割れということにもなります。
100万円を、1米ドル円=100円の時に楽天銀行の1年ものに1万米ドル預けたケースを考えます。
金利は0.80%なので、満期時の為替レートが99円だった場合、もらえる利息は1万米ドル×0.80%×99円=7,920円です。
しかし為替レートが99円に下落しているので、元本は1万米ドル×99円=99万円に目減りし、為替差損は1万円です。
金利と合算しても、7,920円-1万円=マイナス2,080円になり、元本割れです。
FXのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
少額でも効率的に運用できる | 外貨預金よりも損失が大きくなる可能性がある |
ここではFXのメリット・デメリットをそれぞれ簡単に解説します。
メリット:少額でも効率的に運用できる
FXのメリットはレバレッジを使って、大金が用意できなくても効率的に運用できることです。
例えば、SBI FXトレードならレバレッジ25倍を使い、投資すれば米ドル円の取引が最低約4円から始められます。
外貨預金は最低預金額が数万円に設定されている場合もあるので、FXよりも資金的なハードルが高いといえます。
デメリット:外貨預金よりも損失が大きくなる可能性がある
FXのデメリットは、失敗すると外貨預金よりも大きな損失が出る可能性があることです。
なぜならレバレッジを使って取引量を増やすと、為替レートが予測と逆に触れた時に、レバレッジがない外貨預金よりも損失が大きくなるからです。
少しでも失敗した時のリスクを抑えるためには、レバレッジのかけすぎに注意しましょう。
外貨預金のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
金利が高い | 預金保険制度の対象外 すぐに引き出すことができない |
次に外貨預金のメリット・デメリットをそれぞれ説明します。
メリット:円預金よりも金利が高い
外貨預金のメリットは、円預金よりも高金利であることです。
2020年1月時点の日本の円普通預金の金利を見ると、みずほ銀行で0.001%、あおぞら銀行で0.20%です。
それに比べて楽天銀行の外貨預金の金利(1年物)は米ドルが0.80%、豪ドルは1.20%、NZドルは1.50%と高くなっています。
デメリット①預金保険制度の対象外
ひとつ目のデメリットは、外貨預金は預金保険制度の対象外であることです。
そのため預金残高が1,000万円未満でも、預け先が倒産した場合は資産は返還されません。
一方FXは、FX会社がトレーダーの資産を「信託保全」しているので、FX会社が倒産しても資産は全額返還されます。
デメリット②すぐに引き出すことができない
外貨預金ではほとんどの場合定期預金を組まれ、一定期間口座からお金を引き出せないケースが多いです。
そのため相場が暴落した時や、現金が必要な時にすぐ取引を終了して現金化できないのは、預金額が少ない人や投資初心者にとってはリスクとなります。
外貨預金よりもFXを選ぶ時の注意点3つ
「外貨預金よりもFXで運用する時の注意点が知りたい」とお悩みの方、次の3つに気をつけるといいですよ。
- 余剰資金で取引する
- レバレッジをかけすぎない
- 必ず損切りする
それぞれの注意点について、以下で詳しく見ていきましょう。
注意点①余剰資金で取引する
ひとつ目の注意点は、「余剰資金で取引すること」です。
余剰資金って?
収入から生活費・娯楽費を引いて余ったお金のことだ!
なぜなら、カツカツの状態で投資すると、プレッシャーが大きくなり冷静な取引の判断がしにくくなるからです。
より大きな利益を狙ったり、損失を早く取り戻したい気持ちは判りますが、生活が立ち行かなくなったり人生を棒に振ることにもなりかねないので、必ず余剰資金で取引してください。
注意点②レバレッジをかけすぎない
2つ目の注意点はレバレッジをかけて取引量を増やしすぎないことです。
なぜなら先述のように、為替レートが予測と逆に触れた場合により大きな損失が出るからです。
FXに慣れるまではレバレッジを3倍以内に抑え、失敗しても損失を少なく抑えましょう。
注意点③必ず損切りする
必ず損切りするのも大切です。
その理由は、損切りしなければポジションの含み損がどんどん膨らみ、ロスカットされて証拠金の大半を失うからです。
含み損が膨らんでいくのを目の前にしてもなかなか損切りできない人は、エントリーと同時に利益確定と損切りの注文を出せる「IFO注文」を使ってみましょう。
金利狙いのトレードに向いているFX会社3選
スワップポイント(金利収入)狙いに最適なおすすめのFX会社を3社紹介します。
プロも愛用する取引ツール!高スワップな「GMOクリック証券」
- 全通貨最安水準のスプレッドながら、高スワップ!
- デイトレもスワップ狙いの売買も両方とも対応可能
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取引ツールが使いやすく、分析ツールも充実しているので、プロのトレーダーに人気!
低スプレッド(手数料が安い)・高スワップなので欠点がないFX会社といえます。
いろんなFX会社を使った結果、最後はGMOクリック証券に落ち着くトレーダーが多いのが特徴です。
全てにおいて高スワップ! FXの中長期運用なら「LIGHT FX」
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これまで投資に興味のなかった人にも、LIGHT FXが金融リテラシーを身に付けるきっかけとなることを目的にしているので、初心者にオススメ!
スワップ・低スプレッド!初心者におすすめ「みんなのFX」
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- 1,000通貨単位対応なので、ドル円なら5千円の少額から取引ができる
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低スプレッドな上に、約定力が高いのでデイトレにも強いのが特徴です。
短期も長期もどちらでも対応できる高スペックのFX会社で、FX初心者に特におすすめです。
LIGHT FXがもらえるスワップポイントが多くて、一番オススメだ。
FXと外貨預金の違い まとめ
上記で紹介した「FXのリスクを抑えた運用」を実践すると、今後はFXと外貨預金の違いが判らないと悩まずに済み、リスクを抑えつつ効率的にFXで運用できるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- FXはレバレッジが利用でき、外貨預金よりも低コストでより多くの利益のチャンスを狙える
- FXは外貨預金と比べて少額の資金でより多くの利益を狙えるが、失敗すると損失もより大きくなる
- FXをする時は、余剰資金でレバレッジを抑えつつ損切りを徹底しよう
「FXも外貨預金も、為替が下落したら損するのは同じでしょ?」と最初は思うかもしれませんが、実はFXは相場の下落局面でも利益を出せるというメリットもあります。
FXの金利収益に興味のある方は、「スワップポイントとは?」の記事も読んでみてください!
最後までお読み頂きありがとうございました(^^)/
FXと外貨預金の違いに関するQ&A
- FXと外貨預金の違いって何ですか?
-
・レバレッジの有無
・手数料の違い
・通貨ペアの種類
・下落相場でも利益を狙えるか大きく分けて、上記の4つの違いがあります。
⇒詳しくは「FXと外貨預金の4つの違い」で解説しています。
- 外貨預金ではなくFXを選ぶときの注意点はありますか?
-
注意してもらいたいポイントは次の3つです。
・余剰資金で取引する
・レバレッジをかけすぎない
・必ず損切する
⇒詳しくは「外貨預金よりもFXを選ぶときに注意点3つ」で解説しています。
- 外貨預金のように金利差益をFXで得るためには?
-
FXでは、受け取る金利の事をスワップポイントと言います。
スワップポイントはFX会社ごとに金額が違うので、みんなのFXなど高い水準で提供しているFX会社で運用すると良いでしょう。
⇒詳しくは「スワップポイントとは?FX初心者でも毎日利益を出せるって本当?」で解説しています。