海外FXと国内FXはどこが違うの?
海外FXのメリット・デメリットは?
FX初心者は海外FXと国内FXのどちらを使うべき?
安全でコストの少ないFX会社はどこ?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
FXの口座には大きく分けて2つの口座があります。
それが国内FX会社と海外FX会社です。
海外FXの方が良いという人もいれば、国内FXだという人もいますが、初心者にはどっちが良いのでしょうか?
理由は、海外FXはリスクになる点が多すぎるからです。
こんにちは、FXの歩き方編集部の松岡です。
事実、有名FXトレーダーも国内FX口座を使っている人が多いです。
億トレーダーの人がどのFX口座を使っているかは記事後半で紹介しますね。
この記事は海外FXと国内FXの違いを解説し、海外FXのリスクについてFX初心者でも理解できる内容になっています。
少し長い記事になりますが、海外FX口座を検討されている方には読んでおいて損はない内容となっています。
それでは、最後までお付き合いください。
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海外FXとは?
海外FXとは、会社所在地が海外にあるFX会社を使ってFX取引をすることです。
海外FXに対して、日本国内のFX会社に口座を開設してFXをすることを国内FXといいます。
世界中には数えきれないほどのFX会社が存在しています。
海外FXも国内FXも基本機能は同じ
FXは為替取引です。
為替相場は世界共通であり、海外口座を使ったからと言って有利になるものでもありません。
口座機能においてもそれは同じで、海外口座も国内口座も最低限の機能を保持しており、各社独自のサービスを提供しています。
テクニカル分析など「海外仕様のものが使いたい!」という方は MT4 を導入している国内口座か、TradingViewを利用してみてはいかがでしょう?
海外FX会社と国内FX会社の4つの違い
「海外と国内のFX会社はどちらを使うべき?」とお悩みの方に向けて、海外のFX会社と国内のFX会社の4つの違いを紹介します。
海外FXとの違い
- 信託保全の有無
- 税金
- レバレッジ
- ロスカット
それぞれの違いについて、以下で詳しく見ていきましょう。
違い①信託保全の有無
海外では一部のFX会社しか信託保全を行っていませんが、国内のFX会社は全てトレーダーの資産を信託保全しています。
そのため信託保全がある国内では、万が一FX会社が倒産してもトレーダーの資産は全額返還されます。
一方で海外のFX会社が倒産すると、トレーダーの資産は返ってきたとしても一部です。
違い②税金
海外FXで得た利益は雑所得として総合課税されて累進税率で税金がかかり、損失の繰越控除は使えません。
一方、国内FXで得た利益は20.315%の税率で分離課税され、損失の繰越控除が使えます。
そのため、節税したいサラリーマンの方は、本業の給料と海外FXの利益を合わせて課税所時が695万円を超えそうなら国内FXがおすすめですよ。
違い③レバレッジ
レバレッジについては、海外FXのほうが規制がなく高倍率で運用することができます。
海外FXは高いところで3,000倍ものハイレバレッジが使えますが、国内FXは最大で25倍のレバレッジしか使えません。
少額の資金でもより大きな利益を狙えるのは海外FXですが、万が一失敗すると損失もより大きくなります。
そのため、海外FXのハイレバレッジで一発逆転を狙うのではなく、国内FXで少額の利益をコツコツ積み重ねるほうが安全ですよ。
違い④ロスカット
海外FXと国内FXにはどちらもロスカットがありますが、海外FXのロスカットでは証拠金以上の損失は出ない仕組みになっています。
これをゼロカットシステムといい、国内FXにはない仕組みです。
海外FXでは、ロスカットにより生じた損失のうち、証拠金を超える部分はFX会社が負担してくれます。
一方国内FXでは相場が急落してロスカットの注文が間に合わないと、証拠金以上の損失が出て借金を負ってしまいます。
海外FXの3大メリット
海外FX会社のメリットは次の通りです。
3つのメリット
- レバレッジの規制がない
- ゼロカットシステム
- 賞レースがある
①レバレッジの規制がない
海外FXには日本のようにレバレッジの規制がありません。
国内FX口座は規制により最大でも25倍ですが、海外FX口座はFX会社の任意で最大レバレッジが設定されています。
日本人にも人気の海外FX口座XM(エックスエム)では、最大888倍までレバレッジを効かすことができます。
②ゼロカットシステム
海外FX口座には、ゼロカットシステムが導入されています。
ゼロカットシステムとは、含み損が証拠金額と同等に達したとき、強制決済となるシステムです。
国内FX口座にはロスカットシステムという仕組みがあり、証拠金残高が少なくなると強制決済が行われます。
ロスカットとゼロカットの大きな違いは追証が発生しないことです。
例えば、為替急変により含み損が証拠金残高を上回ってしまった場合です。
ロスカットがシステムの都合上間に合わなかったとき、追証が発行され、足りない金額を追加入金しなければいけません。
しかし、ゼロカットシステムなら含み損が証拠金残高を超えてしまっても、FX会社が補填してくれるため、追証の発行もなく、追加入金も必要ないのです。
③賞金や特典が豪華
海外FX口座によっては、口座利用者を対象にしたコンテストやキャンペーンが開催されます。
コンテスト上位者には賞金や豪華景品が贈られます。
こうした海外FX主催のコンテストやキャッシュバックキャンペーンは、開催頻度も高く、国内FXよりも高額な賞金や特典が多いのが魅力です。
海外のFX会社の8つのデメリット
ここでは、海外のFX会社で取引をするリスクについて紹介いたします。
注意
- 国内のFX会社よりもハイリスク・ハイリターン
- 出金拒否や詐欺などのトラブルが多い
- 日本の金融庁の登録を受けていない
- 税率が高く損失の繰越控除ができない
- 出金するために手数料がかかる
- 日本語でのサポートがない
- スプレッドが変動制
- バイナリーオプション取引ができない
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。
①国内のFX会社よりもハイリスク・ハイリターン
海外FXは国内FXよりもハイリスク・ハイリターンです。
なぜなら、先述しましたが、海外FXにはレバレッジ規制がなく、最大レバレッジ3,000倍も可能なFX会社も存在するからです。
そのため海外FXでは、相場が予測どおりに動けば国内FXよりもかなり大きな利益が見込めますが、失敗するとあっという間に資金を失ってしまうリスクを持ち合わせています。
②出金拒否や詐欺などのトラブルが多い
海外のFX会社による出金拒否や詐欺といったトラブルが多いというデメリットもあります。
その理由は、出金に条件を設けているFX会社や詐欺業者が多いからです。
- 5万円以上入金すれば同額の5万円のボーナスがつく
- 出金するには1,000万円以上の取引が必要
とされていれば、1,000万円以上もの大金を取引しなければ出金できないのです。
また日本の金融庁のように、海外のFX会社を統括する監督官庁がないので、詐欺業者が紛れていても見分けるのが難しいのです。
③トラブルが起きても解決しにくい
デメリットの一つとして、海外のFX会社とトラブルになっても解決しにくいという問題があります。
なぜなら、日本金融庁の管轄外のため、金融庁が対処できないことがひとつ。
もうひとつは、弁護士を通して解決しようにも国を超えての法的手段はとても複雑な手続きが必要になることです。
特にトラブルが起きやすいのは、海外でも無認可のFX会社です。
住所や連絡先も不透明なため、連絡がつかなくなったり一方的に対応を拒否されたりします。
最終的に泣き寝入りせざるを得なくなるケースも多いので注意が必要です。
④税率が高く損失の繰越控除ができない
4つ目のデメリットは税金関係です。
海外FXで稼いだ利益は雑所得として本業の給料などと合算して総合課税とされます。
課税所得が695万円を超えると国内FXよりも税金が高くなります。
つまり、本業の給料と海外FXの利益を足すと課税所得が695万円を超える人は、海外FXの方が税金が高くなるのです。
損失の面では、損失が出ても国内FXの利益と相殺はできません。
また、国内FXなら可能な損失の繰越控除もできません。
この動画ではJINさんとたばてぃんさんが国内FXと海外FXについて語っています。参考にどうぞ。
(3分09秒ごろから)動画のリンク
⑤出金するために手数料がかかる
海外FXは出金にかなりの手数料がかかります。
具体的には、海外FX会社に支払う出金手数料と、国内の銀行口座に送金するための送金手数料とを合わせると数千円ほどです。
ちなみに国内FXなら、ほとんどのFX会社が手数料無料で出金できます。
⑥日本語でのサポートがない
海外業者は国内業者のようなサポート体制が整っていないことが多いです。
また、サポートを受ける際も日本語が通じないところも多いので注意が必要です。
判らないことが解決できないまま取引を続けると、余計な損失につながります。
入出金関係で。
備えあれば憂いなし。サポートって大切ですよ。
⑦スプレッドが変動制
国内業者のほとんどがスプレッドに導入している「原則固定制」が海外FXにはありません。
つまり海外FXは「変動制」を採用しているため、スリッページが頻繁に発生します。
スリッページが発生すると、発注レートよりも不利なレートで約定するので、利益が出しにくくなります。
⑧海外ではバイナリーオプションが禁止されている
世界的にバイナリーオプション取引に対しての規制が厳しくなっているのを知っていますか?
EU・アメリカ(一部除く)ではバイナリーオプションは禁止されています。
なぜなら、悪質な業者が横行したためです。
だが実は、この口座もオーストラリア金融庁から規制勧告を受けており、運営母体を移すなどして逃げ回っているようです。
このように、海外バイナリー口座はいつ日本から撤退するかも廃業するかもわからない状況です。
国内FX会社は金融庁の規制に準じたオプション取引サービスを提供しているため、撤退の心配はありません。
有名トレーダーが使うFX会社はどこだ!?
それではここで、日本でも有数のトップトレーダーたちが使っているFX口座を紹介しましょう。
最初に伝えておきますが、FXトレードを本気でやっている人は複数の口座を使用しています。
なぜなら、用途別に口座を使い分けているからです。
スキャルピング、自動売買、テクニカル分析…FX会社によって長所短所は様々です。
オレ的ゲーム速報JINさん
先ず一人目は、オレ的ゲーム速報の管理人でFXや株の投資家でもある、JINさんです。
JIN profile
彼のTwitterやYouTube配信から調べたところJINさんがメインで使用しているFX口座はトレイダーズ証券「みんなのFX」のようです。
Twitterに投稿されているみんなのFX約定履歴
Akiさん
Aki profile
FX生涯収支は5億以上。
2019年11月7日より自身のツイッターで全取引履歴を一つの漏れもなく公開し、1.5億を5億までふやせるか?1億まで減らして退場か?に挑戦中。
※Aki FXより引用
億トレーダーのAkiさんは、「ヒロセの犬」を公言しています。(笑)
そんな彼のTwitterやYouTube配信からみて、使っているFX口座はヒロセ通商とGMOクリック証券のようですね。
Twitterに投稿されているLION FXの約定履歴
生配信ではGMOクリック証券のプラチナチャートを使った分析場面も多い
編集部おすすめのFX会社3選
「出金拒否や詐欺になんて遭いたくない!」とお悩みの方に向けて、海外FXのリスクを避けて国内のFXで稼ぎたい人におすすめのFX会社を3社紹介します。
コストの安さと高機能な取引ツールが魅力!「DMM FX」
- スプレッドは米ドル円の0.2銭を始め、各通貨ペア業界最狭水準!
- 29種類のテクニカルツールを搭載したプレミアチャートはデイトレードに最適
- 取引をビジュアル化してくれる取引通信簿で問題点を改善できる!
スプレッドが全通貨ペア業界最狭水準となっているので、コストを抑えたいデイトレードに最適です。
操作性と機能性をあわせ持った取引ツールは、初心者からプロまで納得の仕様。
取引通信簿で問題点が一目瞭然なので、トレードを改善しながら実力を上げていけます!
低コスト・使いやすさ抜群!デイトレに最適「GMOクリック証券」
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業界最小水準のスプレッドに各種手数料無料。低コストで取引できるため、取引回数が多くても安心。
取引ツールはスマホ・PCのどちらも使いやすく操作に迷いにくいため、スムーズに取引ができます。
スピード注文機能は迅速な売買ができるのでデイトレードには持ってこいのツールです!
システムとパフォーマンスの安定性を追求するなら松井証券!
- スマホアプリでもスグに売買できるスピード注文機能を実装
- 安定したシステムと利便性の高い取引環境を提供
- もちろんスプレッドは業界最挟水準で提供中!
なんと、日本で初めて本格的なインターネット取引を始めたのは松井証券なんです。
実績からも裏付けされるパフォーマンスの安定性や、長い年月のノウハウを生かした高機能ツールはプロアマ問わず使いやすい!
低コストと安定性が両立できる、デイトレードやスキャルピングに適したFX口座です。
FXをするときは国内のFX会社を使おう! まとめ
上記で紹介した「国内のFX会社で低リスクに稼ぐ3つのコツ」を実践すると、今後は国内FXはレバレッジが低いので稼ぎにくいのではないかと悩まずにすみ、国内FXで安全に稼げるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
まとめ
- 海外FX口座の魅力はハイレバレッジとゼロカットシステム
- 海外FXは出金拒否などのトラブルが多く、ハイリスク・ハイリターンな投資
- 国内FXなら海外FXよりもスプレッドか狭く、信託保全もあるので安心して取引できる
- 海外FX口座を使うなら、8つのリスクは覚悟のうえで!
「海外FXの方がハイレバレッジで稼げるんじゃないの?」と最初は思うかもしれません。
しかし、それ相応のリスクもあるので、編集部としては国内FXで少額の利益をコツコツ重ねることをオススメします。
海外FXに関するQ&A
海外FX口座を使うメリットはなに?
海外FXのリスクってなに?
・ハイリスクハイリターン
・出金拒否や詐欺のトラブルが多い
・トラブルが起きても解決が難しい
・税率が高く節税できない
・出金手数料がかかる
・日本語でのサポートがない
・スプレッドが変動制
・バイナリーオプションができない
海外FXには上記8つものリスクがあります。
⇒詳しくは「海外のFX会社の8つのデメリット」で解説しています。
国内FXと海外FXはどう違うの?