FXの取引時間が知りたい
土日や祝日でも取引できるの?
時間帯によって値動きって違うの?
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
基本的には、FXは祝日に関係なく平日の24時間取引できます。
しかし夏時間と冬時間で取引時間が違ったり、GWやクリスマス、年末年始はFX会社によって取引時間が違うんですね。
そこでこの記事では、FXの取引時間を詳しく解説するとともに、時間帯による値動きの特徴をお伝えします。
記事内容を知っておけば、FX初心者でも取引時間を正しく理解して、取引時間に合う通貨ペアで運用できるようになるぞ!
それでは最初にFXの取引時間から見ていきましょう。
FXは平日24時間取引可能!
FXは平日24時間いつでも取引ができます。
なぜなら、常に世界のどこかで為替市場が開いているからです。
FXは日中仕事で忙しいサラリーマンや家事で忙しい主婦の方でも、自分の都合の良い時に取引できるので人気なんです!
月曜日からのFX取引時間
※ここではSBI FXトレードの取引時間を元に記載しています。FX会社によっては記載時刻と異なる場合がございますので各社ご確認ください。
月曜日の取引開始時間と金曜日の取引終了時間は、夏時間と冬時間で異なります。
夏時間は、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで適用される!
夏時間と冬時間で取引が始まる時間は同じですが、取引が終わる時間が1時間違います。
夏時間:月曜 午前7:00~土曜 午前5:30
冬時間:月曜 午前7:00~土曜 午前6:30
祝日でもFX市場は動く?取引時間は?
FXは祝日も通常どおり取引できます。
日本が祝日でも外国は平日なので為替市場が開いているからです。
ただし、例外としてGW・クリスマス・年末年始は取引時間が変更となるので気をつけましょう!
詳しくは「FXの取引時間に関する注意点4つ」で解説します。
各為替市場の取引時間
FXには大きく分けて4つの市場があり、開いている時間も違います。
オセアニア市場…日本時間 午前5時~午後1時
東京市場…日本時間 午前8時~午後6時
ロンドン市場…日本時間 午後4時~翌午前1時
ニューヨーク市場…日本時間 午後9時~翌午前6時
それぞれの市場の特徴について、詳しく解説します。
取引時間ごとの相場の特徴
オセアニア市場
オセアニア市場は基本的に市場参加者が少ないため、流動性が低く値動きが小さい時間帯です。
スプレッドが広がりやすく、スプレッド負けして利益を出しにくいので、この時間帯の短期売買は控えましょう。
ただし、オーストラリアやニュージーランドの経済指標が発表された時や、週末にビッグニュースが出た週明けの月曜日は相場が荒れるケースがあるので要注意です。
日本時間午前6時~午前8時は豪ドル・NZドルが絡む通貨ペアが最も動きやすいです。
東京市場
東京市場は日本をはじめ、香港やシンガポールといったアジア圏の市場が開いて取引が活発になる時間帯です。
日本時間午前8時~午後3時は日本円が絡む通貨ペアが最も動きやすいです。
また、この時間帯はオーストラリアや中国の経済指標の発表が多いので、欧州通貨の値動きは小さいものの豪ドルやNZドルがからむ通貨ペアはよく動く傾向があります。
ちなみに、毎月5と0がつく日は午前9時55分までは米ドル円の動きが活発になり、午前10時を過ぎると値動きが小さくなる特徴があります。
これは「ゴトー日」と呼ばれ、日本企業が海外への支払いのために米ドルを買う傾向が強まるのが原因です。
ロンドン市場
ロンドン市場は欧州市場が開いて市場参加者が増え、一気に値動きが大きくなる時間帯です。
特に日本時間午後3時~午後9時は、ポンドが絡む通貨ペアの値動きが最も大きくなります。
またこの時間帯はユーロ圏の経済指標の発表が集中するので、内容によっては特に大きな値動きが出るので注意しましょう。
ニューヨーク市場
日本時間午後9時を過ぎると世界経済の中心であるニューヨーク市場が開くので、相場の値動きはピークを迎えます!
特にロンドン市場とニューヨーク市場が重なる日本時間午後9時~翌午前2時は最も取引が活発になり、どの通貨も活発に動きます。
ただしそれ以降の時間でも、アメリカの金融政策や要人発言がニュースになると大きく値が動くケースがあるので、指標の発表時間などには注意が必要です。
寝ている間に相場が急変して大損しないよう、ポジションを決済してから寝るか、必ず損切り注文を出しておきましょう!
取引時間に応じたコツ3つ
取引する時間によって値動きや通貨ペアに特徴があるので、上手く流れに乗ると利益を出しやすくなります。
具体的なコツを3つお伝えしますね!
- 時間帯に合わせた通貨ペアを選ぶ
- 取引時間を絞って得意な値動きを固めよう
- 忙しい人は日本時間夕方~深夜がおすすめ!
コツ①取引する時間帯に合わせて通貨ペアを選ぶ
前項で紹介した時間帯を目安に、通貨ペアに合わせて取引する時間を選びましょう。
例えば、日中仕事をしているサラリーマンは、米ドルとの通貨ペアを使えば帰宅後の夜中に効率よく取引できます。
狙った時間帯に値動きが大きい通貨ペアを選ぶことが大きく稼ぐコツですよ!
コツ②取引時間を絞って得意な値動きを固めよう
FXは24時間取引できるものの、常にチャンスがあるわけではありません。
優位性の高いタイミングに絞って利益を出しやすくするには、自分の得意な時間帯に絞って集中的に取引するのが効果的です。
例えば毎朝1時間かけて通勤電車に乗っている人は、その時間に集中してチャートを見れば値動きの癖がつかめるでしょう。
このように今の生活リズムのなかで決まった時間にチャートを見られるのはいつかを考えてください。
コツ③忙しい人は日本時間夕方~深夜がおすすめ!
FXをするまとまった時間が取れない人は、日本時間午後9時~翌午前2時のロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯がおすすめです。
その理由は値動きが大きく利益を出すチャンスが多いからです。
逆にいうと、値動きが大きいと損失が膨らむリスクも大きくなるので、1日の損失の上限を決めたり損切り注文を必ず出すといった対策は必須ですよ!
FXの取引時間に関する注意点4つ
FXの取引時間に関する注意点を4つお伝えします。
- 夏時間と冬時間の違い
- クリスマス
- 年末年始
- ゴールデンウィーク
場合によっては相場が急変して大損する可能性があるので、しっかり読んでくれ!
注意点①夏時間と冬時間の違い
夏時間は冬時間より取引時間や経済指標の発表時間などが1時間早くなります。
夏時間から冬時間には11月の第一日曜日、冬時間から夏時間には3月の第二日曜日に切り替わります。
「ポジションを決済して週末を迎えようとしたが、夏時間で市場が閉まっていて決済し損ねた」「経済指標の発表前にポジションを決済しようとしたが、時間を間違えて相場の急変に巻き込まれて大損した」などのミスに要注意です。
夏時間と冬時間は日本にはない習慣だから、気をつけなきゃ!
注意点②クリスマス
海外ではクリスマスは祝日です。
その習慣はFXにも当てはまり、なんと12月25日に市場が開いているのは日本だけなんです!
そのため、東京市場が開いている午前7時~午後3時までなら取引できます。
普段より取引時間が短いので気をつけよう。
ちなみにクリスマスが土日に被った場合は通常どおり休日扱いとなり、取引はできません。
注意点③年末年始
大晦日でも平日なら通常どおり取引できます。
ただし、FX会社によって営業時間が異なるので、公式サイトのお知らせをチェックしてください。
元日は世界中の市場がお休みなので、平日と重なっても取引できません。
1月2日からは、平日であれば午前7時から取引できますよ!
注意点④ゴールデンウィーク
GWも月曜~金曜なら普段どおり取引できるので、仕事で忙しくてまとまった取引時間が確保できない人にとっては稼ぐチャンスです。
ただし、FX会社によって取引時間が違うので、各社の営業カレンダーを確認してくださいね!
FXの取引時間のまとめ
上記で紹介した「取引時間に応じたコツ」を実践すると、今後はFXの取引時間で悩まずに済み、時間帯に応じて値動きが活発な通貨ペアで稼げるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- FXの取引時間は月曜日の午前7時から土曜日の午前5時50分まで(冬時間は午前6時50分まで)
- 時間帯に応じて通貨ペアを選べば効率よく利益を狙える
- GWやクリスマス、年末年始は取引時間が変わるので注意しよう
「取引時間によって稼ぎやすさに差があるの?」と最初は思うかもしれませんが、値動きが大きい時間帯と通貨ペアを狙えば、短時間で効率的に利益を出せますよ!
岡安盛男のFX攻略バイブル〔第4版〕 岡安盛男 (著)