隠し味

 最近、料理に凝っているが、
お世辞にも本格的とは呼べない、
かなり適当な感じのものである。

 どのくらい適当かと言えば、

まず、レシピをほとんど使わない。

 水も具材も調味料も、
すべてその日まかせの目分量だ。

 あと、レパートリーを増やそうという発展的意欲が今イチ薄い。

 美味しいと感じた料理を何度も繰り返してつくる
ある意味意固地な、ヘビーローテーション型の典型だ。

 で、そんな私が現時点で挙げる得意料理は、

おでん

関西風すき焼き
(割り下を使わない砂糖と醤油のみでつくるすき焼き)

なんだけれど、

同じ料理ばっかつくっているせいか、
つい、気まぐれにいろんな隠し味
入れたくなってしまうのが悪い癖だ。

 すき焼きだと肉を柔らかくするために

ビールを入れたり
日本酒を入れたり
ウイスキーも入れたり
紹興酒まで入れたり……、

 おでんを少しでも複雑な味にしようと

ハチミツを入れたり
つぶしたトマトを入れたり
ウイスキーも入れたり
マッコリまで入れたり……。

 でも、不思議なことに、最後は絶対にいつも

同じ味

になるのである。

 つくり慣れた料理というのは無意識のうちに

つくり手のDNA

が注入されるのかもしれない。

 DNAが大げさなら、

つくり手のバイ菌

 昔、料理漫画のパイオニアである『包丁人味平』で読んだ、

漬け物は人それぞれが持っている
バイ菌の個性のせいで、
混ぜる人が数日違えば
味も変わってくる

というウンチク

ふと思い出す。

ゴメス作のおでん。何度つくっても味はいっしょ。

2011.12.26 |  2件のコメント

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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