渡辺浩弐の日々是コージ中
第339回
12月2日「急告」
・『日月時男のひきこもり日記』にて、新展開。「挑戦状」が提示されているよ。
・ある「謎」の正解者100名には、とんでもないものが贈呈されてしまう。多くは言えないが、早い者勝ちなので、急いで見にいってください。
12月3日「何をコージーしているのでしょうか?」
・キラー通りの食品衛生センターにて、講習を受ける。食品衛生責任者の資格を取るのである。会場のスキンヘッド率の高さにビビったが、講習の過程でその理由がわかった。
・消費期限と賞味期限の二重設定の理由など、最近の具体的な事件の例を引用しつつの解説は、非常に興味深かった。食品衛生の法律や条令は昨今ますます厳しくなっているが、調理場のレイアウト形式や素材の表示方法など、規則で縛ることにはそろそろ矛盾が出そうだ。それよりも、菌の状態をこまめに抜き打ちチェックして、基準値をオーバーしたところには厳罰、という形の方が良いのではないだろうか。
・ところで、食べ物を出すお店を始めるには板前さんとかコックさんの修行をする必要があると思うでしょ。2、3年料理学校に通ったり、包丁さばきの実技試験受けたりして。法的には、その必要はない。たった1日のこの講習で取れる資格があれば料理してお客に出していいのである。では調理師免許って何なのって話になる。既に料理が上手いのに調理師免許を取るために学校行く人がいるけれど、就職するためにはくをつけようってのなら別だけど、自分で開業するためには不要な資格なのではないのか。この点がわからない。
・この国は資格のための資格、というものが多すぎるような気がする。若い人は、そういうものを気にしすぎてはいけない。さまざまな情報や知識を簡単に得られる時代なんだから、やりたいことがあるなら資格なんて気にせずにどんどんやればいい。学校を探すのは最後の方法だと思う。
12月4日「世界で一番おいしいコーヒーを作る」
・講談社BOXの会議室にて。コーヒーマイスターの後藤紗也佳さんと焙煎職人の後藤祐樹さんに来てもらい、コーヒーの徹底研究。
・豆の種類のセレクションはもちろんだけど、それぞれの煎り方、挽き方、淹れ方をいろいろなパターンで試して、味のイメージをしっかりと確認していく。このプロセス、改めてどこかにちゃんと書きます。
・味は非常に主観的なものだから、おいしいものはおいしい、で良いのだが、それを他人に勧める可能性がある人は、そのおいしさをはっきり定量化する作業を一度はやっておくべきなのだ。勘とか職人技というようなもので卓越できる人はそうざらにいるわけではない。
・そういうこととは別に、おいしいコーヒーって、ほっんと、おいしいんですね。頭くらくらするよ。ドラッグなんてやってる場合じゃない。