渡辺浩弐の日々是コージ中
第373回
7月19日「読めや飲めやの」
・僕も本を出させてもらってる講談社BOXのファンクラブイベント「KOBO総会」。来場者のために150人分のアイスコーヒーを徹夜で淹れたよ。こういう情熱を執筆の動機に自在に切り替えられるようにならなくては。
・今回は、このレーベルからデビューした新人作家に話を聞くコーナーもあった。学校教師やゲームクリエーターなど独特のキャリアを持っている人もいる。どういうきっかけで小説を書きはじめたのか、今後どんなふうに作品を執筆し、どんなふうに人生を設計していくつもりなのか、そういう質疑応答があり、なかなか興味深かった。
7月20日「さりげなく再開」
・カフェ・営業再開。これからは腰を据えて無理のないペースでやっていきたい。ここはガツガツ収穫をする場ではなくむしろ種をまき水をまく場所である。
・異種交配で新種を作るなんてこともありだろう。いろいろな実験を続けてみよう。結果も結論もここでは出さない。カフェとは目的地ではなく、かりそめの居場所だ。お客さんも、ここに到着するのではなく、ここを経過して頂きたいと思う。
・今週来週は佐藤友哉さんウィーク。佐藤さん本人もずっと顔を出してくれていて、うれしい。たまたま居合わせた滝本竜彦さんやTAGROさんも巻き込んでKOBO CAFE名物・突発イベントもやってみた。佐藤さんや滝本さんの上京前後の話が面白かった。皆さんありがとう。
7月23日「8月2日、事件起こる」
・北山猛邦さん、乙一さん他コーヒー好きの方々・来店。北山さんの「作家コーヒー」試飲会。全員に10杯は飲んでもらいつつ、味を最終調整、そして遂に完成。探偵が事件解決後に飲むイメージの、ハードボイルドな苦甘さがポイントのブレンドだよ。
・さて8月2日にKOBO CAFEで、北山さんプロデュースのミステリイベントを開催する。カフェに来て小冊子(北山さんのオリジナル小説)付きコーヒーを頼んでみて下さい。そこに、「仕掛け」があります。そこから、何かが始まります。