暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる

護衛艦「さみだれ」

米空母「カール・ビンソン」と共同訓練を行っているとされる自衛隊の護衛艦「さみだれ」

北朝鮮“Xデー”


 2017年4月25日、北朝鮮人民軍創設記念日を迎え、北朝鮮が核実験やミサイル発射を強行するのではないか――。世界中がかたずをのんで、その動静を見守るなか、ソウル聯合ニュースが、北朝鮮東部の江原道・元山で金正恩朝鮮労働党委員長立会いの下、長距離砲などを使用した過去最大規模の砲撃演習が行われた、と伝えた。

 どうやらこれで、25日に北朝鮮の挑発によって引き起こされるかもしれないとされた米朝の武力衝突、核の応酬という最悪の事態はひとまず回避されたようだ。だが、こうした軍事的な緊張状態はいつまで続き、この先どのような事態が想定されるのだろうか?

 ところで、度重なるミサイルの発射や金正男氏暗殺事件などで北朝鮮情勢が緊迫の度を増していたとき、日本の国会は何を論じていたか。「森友問題」である。国民の生命と財産、国家の安全保障という最重要の問題をないがしろにして、ドメスティックな問題の重箱の隅を突いていたのである。もはやこれは「病膏肓」である。

 しかし、危機はいま目の前にある。この目の前の危機に、日本は、私たちは、適切に対応することができるのだろうか。

北朝鮮をめぐる国々の様々な利害


 朝鮮半島情勢の緊張が高まるなか、アメリカは海軍の原子力空母「カール・ビンソン」を朝鮮半島方面に向かわせ、それに日本の海上自衛隊の護衛艦「あしがら」と「さみだれ」の2隻が合流し、共同訓練を開始した。26日まで行われる予定だという。

 日本の安倍首相は、アメリカのトランプ大統領と、日米同盟に基づく共同歩調を取ることで、北朝鮮の暴発に備え、その自制を求めている。

 一方、隣国韓国は、朴槿恵大統領の失脚による政治空白を突かれたかたちだ。しかし、5月9日の大統領選挙が終わるまでは、こちらもドメスティックな問題に目が奪われて、一種の「視野狭窄」から抜け出せないだろう。

 北朝鮮の今後の行方を占う上で、アメリカのほかに重要な役割を果たすと思われるのが、中国とロシアだ。習近平国家主席、プーチン大統領は、金正恩、そしてトランプ大統領とどのように向き合おうとしているのか――。

 中国ウォッチャーの第一人者で、国際政治・経済の舞台裏を独自の情報で解析する論評に定評のある宮崎正弘氏が、風雲急を告げる北朝鮮情勢を、最新の情報をもとに分析した『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社)が6月2日に刊行される。北朝鮮をめぐる国際情勢の分析と日本の安全保障を考える上での1冊として活用願いたい。

(文責=育鵬社編集部)

金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる

北朝鮮は何をしようとしているのか? そしてどうなるのか? 北朝鮮の今後、国際社会、日本の今後を占う。





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