これで解消!日本を伝えられないもどかしさ(2)――『英語対訳で学ぶ日本』は格好のテキスト

わが国の外国人留学生の推移と内訳

「神道について教えて欲しい」「えっ、シントウ?」


 メーカーに勤務し、英語が巧みで海外駐在の経験が豊富な知人が述懐していた。米国駐在中、日本に関心を寄せるアメリカ人の知人から、「神道について教えて欲しい」と言われたという。「シントウ、シントウ……」と頭を巡らせたが「神道」という言葉にたどり着かなかったという。(ちなみに、本書『英語対訳で学ぶ日本』では、1項目を立て対訳されている)

 これは、日本の歴史教育の課題かもしれない。

 同じような話は、自衛隊の幹部からも聞いた。自衛隊は、国連平和維持活動(PKO)や人道復興支援といった海外での活動、さらに日米合同演習などで英語が必要不可欠となっており、陸・海・空の各自衛隊で、それぞれ綿密な英語教育が行われている。

 勤務を終えた後など士官同士の会話が弾むが、外国の士官が自国の歴史を熟知して堂々と語りかけてくる姿に舌を巻いたという。日本人としての自画像を学び直し、発信できるようにしたいと述べていた。

文化的交流の深まりによって紛争のリスクが低減すれば


 英語は、通訳を目指すのでなければ、日常会話に事欠かないレベルで良いのではないか。むしろ日本人に問われているのは、日本の歴史や文化の真髄をつたない語学力で構わないので、外国人に伝えられるかどうかではないか。

 日本を訪れる外国人留学生は、2014(平成26)年以降増え続けており、昨年2017年は総数で26万7000人を超えた(冒頭のグラフ参照)。特に専修学校や日本語教育機関での伸び率が高い。

 日本に関心をもって来てくれているこうした人たちにも、わが国の歴史や文化のエッセンスを伝えることができないものかと思う。

 一方、日本人の海外留学者数は、2016(平成28)年で9万6641人という(日本学生支援機構調べ)。海外に行けば、日本について聞かれるケースが格段に増える。その際の虎の巻として本書は活用できる。

 文化的交流の深まりによって、紛争のリスクが低減することを期待したい。相手国を知り、自国を知ってもらうことは安全保障にもつながる。

 まずは草の根の交流で本書が役立てば幸いである。

 なお、このニュースサイトでは、
訪日外国人数が5年間、過去最多を更新中!】
【『英語対訳で学ぶ日本』が面白い!】
 さらに、育鵬社の歴史教科書の特徴については、
【『日本という物語』をどう伝えるか
 という記事も掲載しているので、合わせてご覧いただきたい。(了)

(文責=育鵬社編集部M)

英語対訳で学ぶ日本 歴史と文化の111項目

あなたは英語で、日本を伝え説明できますか? 英語の勉強にもなり、日本史通にもなれる。草の根の交流に役立つ極上の一冊!





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