俺の夜
⇒第三十四夜 / はこちら
【担当記者:テポドン】
楽しくシガーを嗜むためにやってはいけない3大NG
◆吸い口を噛み切る
北方小説を始めとするハードボイルド小説では定番の行為だが、完全なマナー違反。
専用のシガーカッターで切ること。男らしくはあるが、やってはいけないのだ
◆シガーを舌で舐める
乾いたシガーに湿度を与えるための行為だが、人前で舌を出すので下品。
シガーには適度な湿度が必要だが、お店のシガーは管理がしっかりしているので、やる必要なし!
◆シガーの火を潰して消す
市販の煙草と違い、押して潰して火を消すとものすごく嫌な匂いが出る。
放っておけば数分で消えるので、放置しておこう。火が消えても、再度つければ何度でも楽しめる
撮影/Toshitaka Horiba
取材協力/高木瑞穂
初心者でも楽しめる!
美人キャディのいるゴルフバー
【担当記者:苫米地】
ゴルフブームである。連日、男子高校生プロの一挙手一投足に耳目が集まり、その腹筋の割れ具合にすら世の女性達は熱狂。若い女のコたちはクラブを握り、”オヤジの聖域”とされていたゴルフ場や打ちっ放しに進出。「ゴルコン」などと宣(のたま)う合コンが増え、ゴルフを媒介に男女の出会いも多いと聞く。したり顔でゴルコンを自慢する輩に嫉妬してきた俺。うらやましい。正直やってみたいが、カネもかかるし、何よりスキルがいる。
しかし、敷居が高いこのスポーツに一つの光明が差した。都内でここ1年で急増している「シミュレーションゴルフ場」。室内で本物のクラブで本物のボールを打ち、コースのリアルな映像が映し出された画面を前にプレイする。本来は練習用だったが、初心者でも気軽にプレイでき、さらには食事や酒も飲め、安価で楽しめる「ゴルフバー」が増えていると言うのだ。
都内の真っただ中で夜からラウンドを
夜10時。「夜型の僕にゴルフは無理……」と渋る”夜遊びの達人”O氏を誘い出し、向かったのは都心の超一等地広尾。昼はレッスン場、夜はゴルフバーとして人気を集める「ゴルフサンクチュアリ広尾」だ。オシャレな外装の店からは、カチーン! カチーン! ボールを打つ小気味良い音が響いている。
恐る恐るドアを開けると……「こんばんは~」ミニスカ姿の可愛いコが爽やかに声を掛けてくる。目を丸くするO氏。そう、ここは美人キャディがいると評判のゴルフバーなのだ。精気の宿ったO氏はさっそく好みのコを見つけ、質問責めにしている。プレイルームに案内してもらい、アルコールを注文。併設のバーで作られたカクテルは本格的だ。今回はマンツーマンでキャディを予約。玲子ちゃんと伊織ちゃんにラウンドをお願いした。
キャディをしてくれた玲子ちゃん(20)と伊織(22)ちゃん。
2人ともゴルフ経験者なので初心者にも心強い
かいがいしくボールをセットしてくれる玲子ちゃん
広々とした部屋で快適プレイ!
協力/O氏(夜遊びガイド) 撮影/桜井健司
【担当記者:苫米地】
俺はクラブを握るのもほぼ初めて。ゴルフ歴の長い玲子ちゃんがスイングのコツやスタンスなどゴルフの”常識”を説明してくれる。「左利きでも大丈夫。元高校球児なら、すぐ上手くなりますよ~」なんておだてられ、調子に乗った俺。フルスイングは、羽川豊ばりの(古い?)見事なドライバーショットのはずが、ボールは斜め45度、巨人・篠塚も脱帽の”流し打ち”。コースだったらボールが幾つあっても足りない。一方、元テニス部の半パン王子ことO氏は伊織ちゃんのアドバイスのもとナイスショットを連発。拍手喝采を浴びているではないか!「いや~、センスっていうより伊織ちゃんにイイトコ見せたくて~」と赤ら顔で応える半パン王子。
俺もコースをこなすうちにショットも安定。なんとかゴルフの形に。しかし、苦労したのはパター。ハニカミつつ披露した「スパイダースタイル」も空しくカップには遠く及ばず。「パターは距離感が実際と全然違うので慣れないと難しいんです」と慰めてくれた玲子ちゃん。彼女との距離こそ縮めたいのだが……。
キャディの黄色い声援が拍車をかけ、ラウンドは白熱。画面の名門コース・ペブルビーチが遠く霞むスコアだったが、十二分に満喫。練習を積み、キャディの2人と「ゴルコン」を誓う俺だった。
キャディフィーは1時間3150円。
クラブの選択、画面の操作からお酒のオーダーまでプレイをサポート
他のブースにまでこだまするキャディの声援がちょっとうれしい
【ゴルフサンクチュアリ広尾】
住:港区南麻布5-1-11 B1・B2
営:10~翌3時(木~土)、~翌2時(月~水)、~24時(日)
電:03-6408-9750 料:7350円~(60分 1部屋)
190坪の敷地に5ルームを設置。併設のバーが本格オープン。
プレイ後はキャディと会話も
協力/O氏(夜遊びガイド) 撮影/桜井健司