俺の夜
都心の熟女キャバクラといえば、キャストの平均年齢は30代半ばから40歳。そのため、この手の店の紹介記事では世代が同じなのでおっさんでも話が盛り上がる、といった論調で説明することが多い。だが、私に言わせれば熟女キャバクラが楽しいのは、新宿や渋谷、六本木などの都心よりもむしろ下町なのである。その理由、おわかりだろうか。
もったいぶらずに答えを言おう。実は、下町にある熟女キャバクラは、都心よりもより素人臭が強くなるため会話のタブーが少ないだけでなく、「熟女なの?」と思う20代前半の若いキャストが在籍しているケースが少なくないのだ。
いい意味で裏切る多様性あるキャスト
その最たる例が今回訪れた新小岩にある「アンティーク美少女倶楽部M~ふぞろいの女たち」。“熟女キャバ”と謳っているが……
その店名通り、キャストの年齢は20~40代と大変幅広い。そもそも、熟女のことを「アンティーク美少女」と名づけるこのセンス、間違いなくプロの仕業だと思ったあなたは鋭い。実はこのお店、東東京エリアのナイトワーク系メディアの読者ならば知らない人はいない、「下町の糸井重里」ことコピーライターの北大路枕氏が内部スタッフとして働いている店なのだ。
「毎回似たようなコが席につくより、年齢も系統も違うコと話したいというお客さんが意外と多いんですよ」
というわけでキャストの多様性をご覧あれ。
巨乳のまどかチャンはなんと23歳。熟女でもなんでもないし、めちゃめちゃキレイ! 新小岩になぜたどり着いたの?「レッズファンだったので浦和のキャバで働いたあと、都心に近い新小岩に移籍してきました!」
新小岩が都心に近いのかは議論が分かれそうだけど……。お酒は好き?
「ウイスキーもワインもなんでも飲むくらい大好きです! 好きなコールは『全然飲んでへんやないかいっ! いっぱい飲んで深夜徘徊!』です!」
合コン気分で飲める素人感!
続いてスレンダー美女のえみチャン。これまた謙虚なコで……。「私は千葉から来てるので、おのぼりさんなんです……。都民じゃなくてすみません。ちなみに、盛り上がる話は断然下ネタです!」
「マジで? じゃあ好きなエッチ聞いていい? おじさんのねちっこい感じとか、どうよ?」
「全然あり! 淡泊なのよりは、しっかり愛してくれる感じのほうが好きですね!」
さすが熟女キャバクラ!
普段歩かない街にふと降り立ったとき、あえてクセのある店に足を踏み入れると、いい意味で予想を裏切られる。隣に座るキャストが代わるたび、タイムマシンに乗ったように話題が変わる葛飾の夜を楽しむ私だった。
【アンティーク美少女倶楽部M~ふぞろいの女たち】住:東京都葛飾区西新小岩1-9-1ファーストウッドビルⅡ3F
電:03-5654-6888
営:20:00~LAST
休:日
料:4000円(20:00~20:59)、5000円(21:00~21:59)、7000円(22:00~LAST)
サ:15%
指:3000円
撮影/長谷英史
一通り遊んできた人生だが、一つだけ縁遠い分野がある。それはコスプレだ。42年の人生でコスプレをしたのは2度。20年前の大学時代、ハロウィンのパーティでハチミツの瓶を持って黄色の全身タイツをはいてくまのプーさんになったことと、娘の保育園で節分の日に、鬼の格好で豆を投げられたことだけ。ちなみに鬼役はあまりにもハマりすぎて園児が登園拒否になり、来年からは二度としないでください……と、顰蹙を買ってしまった。そっちからオファーしたのに酷い話である。
そんなわけで少なからずコスプレにはトラウマがある。しかし、トラウマとは克服しなければならないものである。とはいえいきなり秋葉原に行って、先輩コスプレイヤーに交じってコスプレを始めるのも気が引ける……というわけで、まずはコスプレしたキレイどころと飲める店から攻めてみようと向かったのは、新橋でサラリーマンに人気のコスプレカフェ、全宇宙魔法使いぱぴぷぺポロンだ。
サラリーマンのオアシスと化した店内
サラリーマンの街、新橋の金曜夜は1週間の“垢”を飲んで落とそうとするサラリーマンの酔客でごった返していた。赤ちょうちんが似合う街の路地裏に、萌え~なイラストの看板はなんとも場違いな存在だ。しかし、店の扉を開けてビックリ。そこにはギッシリとサラリーマンたちが座り、アニメのコスプレをした女のコたちが所狭しと歩いている。なんとも不思議な光景である。
お相手をしてくれたのは、魔法少女育成計画のスノーホワイトのコスプレをしたすずちゃんと、まどか☆マギカの暁美ほむらのコスプレをしたありすちゃん。すずちゃんは昼間はOLをしながら働くコスプレ歴10年というベテラン。ありすちゃんはコスプレ歴3年の現役女子大生だ。
文化祭的なノリでコスプレ女子とはしゃぐ!
42歳のオッサンからすれば、アニメの世界は初代ガンダムとうる星やつら、せいぜいエヴァンゲリオンくらいで終わっているので、アニメの名前を言われてもサッパリわからないのだが、一つだけわかったことがある。それはコスプレしている女のコはカワイイ!ということである。アニメの話以外でもしっかり盛り上がる!
とりあえず、乾杯していろいろ聞いたのだが、新橋のサラリーマンたちを相手にお仕事をしているだけあって、アニメ以外の話でもしっかり盛り上げてくれる……というより、退店するまで私、一度もアニメの話をしなかったくらいである。
「ちなみにテポドンさんはコスプレしたことあるんですか?」
「あるよ。女王様に縛られて、ミイラ男みたいになったかな」
「それはコスプレじゃなくて、ただのプレイじゃないですか~」という、低レベルなボケにもしっかりツッコミを入れてくれるあたりが嬉しい。
飲み放題45分2500円~という、キャバクラの半値くらいで、コスプレという非日常的な女のコたちと飲めるなら、これはもう新橋のサラリーマンでも通いたくなる……そう感じた一夜であった。
住:東京都港区新橋3-22-7 Nビル1F
電:03-6450-1980
営:18時~ラスト
休:日、祝
料:ワンセット45分飲み放題2500円~
カラオケなどもあり、アニメをあまり知らなくても飲んで騒いで楽しめるお店として、新橋のサラリーマンから人気
撮影/赤松洋太
恒例の新春マージャン大会では大負けし、さらに先日のビットコイン暴落のダメージで仕事のやる気スイッチが入らないスパムです。そんな折に、思わず頭の中が切り替わるニュースが舞い込んだ。なんでも昨年末、東京屈指の出会いスポットである銀座・コリドー街に大阪で“次世代型マッチングバー”として流行中のお店が、満を持して東京初進出してきたという。これは早速、行くしかないだろう。
出会いをより確実にする「スイッチャーシステム」
いざ向かったのは、フライデーナイト。お目当てのスタンディングバー「SWITCHBAR(スイッチバー)銀座コリドー街店」に到着すると、店前にはすでに長蛇の列ができていた。15分ほど並んで入店すると、すでにカップリングされた男女で盛り上がっているではないか。男性はスーツ姿の会社員、女性は20代OLが中心か。 さて、なぜここまで人気なのかというと、出会いを盛り上げる仕掛けにある。まず、パーティドリンクの定番・イエガーマイスター(35度)が、なんとタダで飲み放題! サーバーが設置され、「自ら注いで勝手に飲みまくってくれ」といった状態なのだ。頼もしい「スイッチャー」が男女の仲をガッチリ取り持つ!
さらに、話しベタでもマッチングを手助けしてくれる「スイッチャー」という頼もしいスタッフたちがいる。お目当ての女性が見つかったら、スイッチャーに頼み、女性がOKならスムーズにマッチングしてくれるのだ。スパムは今回、2時間半で4人とのマッチングに成功。最初は、女子大生2人組だった。 カナちゃん「大学の友達に『すっごい声かけられるから、出会い欲しいならここ行けばいいよ』って教えてもらって来たんです」 アユちゃん「同世代との出会いだけだとつまらないから、もうちょっと大人の人と会いたいですね」ほかにも、「会社の女子社員の間で話題になってるんですよ」と言う婚活OLさんたちも多い様子だ。
ミキさん「この前300円バーに行ったら、ナンパしてきた男性から『スイッチバーのほうがちゃんとした出会いがあるよ』って言われたくらいですよ(笑)」ちなみに週末は入場制限がかかることもあるので平日も狙い目だ。
「特に水曜日はノー残業デーだから、わりと早い時間から女性が多いです。マッチング率も高いですよ」(スイッチャーのアヤカちゃん)
さらに同店では、LINEで予約してから来店すると、入場料の1000円オフや週末はドリンク&フードのチケット枚数が追加されるなど特典も多数。すっかり男のやる気スイッチも刺激され、今年中には本場・大阪の店へも遠征したいと目論むスパムでした。 【SWITCH BAR 銀座コリドー街店】住:東京都中央区銀座8-2-16
電:070-5508-3539(予約受け付けダイヤル)
営:18:00~翌2:00(日曜は18:00~24:00)
休:なし
料:3000円(ドリンク&フードのチケット6枚付き)
詳細はお店のHPまで:http://switchbar.jp
撮影/水野嘉之