俺の夜
世間ではキャバクラでワイワイ騒ぐのが男の夜遊びの定番と思われがちだが、それは大いなる誤解と言ってよい。昼は会社で過大なストレスを強いられ、夜は若いギャルと毎日バカ騒ぎ。さすれば、体力とカネを消耗するのは目に見えている。
むしろ、大人の男ならば家路に就く前に一人思索に耽りたい夜があるのではなかろうか。とはいえ、本当の意味での一人酒は寂しすぎる。せめて、美女と品のある会話を楽しみつつ、そんな空間に身を置く自分に惚れつつ、上機嫌で眠りにつきたいものだ。今夜は、アルコールよりも自分に酔いたい時におすすめの2店をご紹介しよう。
毎晩通い詰めたい!美人とワインは最高の相性
終電前の24時、渋谷駅へと人々が慌ただしく向かう中、それとは逆方向に歩を進める。東急百貨店本店の裏手を突き進むと、辺りは一気に静寂に包まれる。近年、奥渋谷とも呼ばれるこのエリアに、今夜の目的地「Bar Saito」はある。この店の近くに住む美人オーナーの菜月さんがこの店をオープンさせたのは今から2年前。「家に帰る前に寝酒が飲めるワインバーがあればいいなと思って、自分でつくっちゃいました(笑)」
今夜は彼女一番のおすすめであるイタリアはトスカーナ州のアモーレ・アンド・メイジアで乾杯。毎晩3種類以上のワインを飲むという彼女の豊富なワイントークに耳を傾ければ、ほろ酔い気分で家路に就けることは間違いない。
続いて向かったのは渋谷区広尾。春は満開の桜が咲き乱れることで有名な明治通り沿いに面しているのがこれまた豊富なドリンクを取り揃えているバー「EBIPRI」。
元アイドル、タレント……スタッフは美女揃い!
今夜は元レースクイーンの美人店長・ユリさんにスペインのエストラテゴ・レアルを注いでもらう。聞けば、スタッフはタレントや元グラドルなどの美女揃いで、客層もどこか都会的な雰囲気が漂う。
「終電を過ぎた時間からふらりと飲みに来る人が多いです。地下には13人入れるパーティルームもあります。フードの持ち込みもOKなのでぜひ使ってくださいね!」
こちらも、美人店員目的で通う「下心系」のお店ではなく、残業終わりの一人飲み用に使う隠れ家的お店。赤ワインを2杯飲み干し、艶めかしい店内のムードの余韻に浸りながら家路に就くワルヂエでした。
【Bar Saito】
住:東京都渋谷区神山町17-1 第二渡辺ビル2-B
電:080-4365-8901
営:20~26時
料:ワングラス1000円~
休:日、月
世界各国のワインを揃えている
【EBIPRI】
住:東京都渋谷区広尾5-1-40
電:03-3473-6700
営:20時半~27時LAST
休:年中無休
料:生ビール900円、ワイン1000円~、個室あり(1時間5000円)
夜遊びなんてもんは5年も10年もやってりゃ、そのうち“飽き”がくるもんです。キャバクラ行ってネエちゃん相手にとりあえず特攻して玉砕したら、近所のスナックでママを相手にくだを巻く。たまに趣向を変えて水着のネエちゃんの店やSMバーを覗くも、溜め息交じりに店を後にする今日この頃。
そんなマンネリな日々をすごしていると、遊びの先輩こと、高木先輩から「たまにはネエちゃんと飲もうや。奢るぜ!」と、悪いお誘いの一報が……。言われて向かったのは恵比寿から徒歩数分のビルにある、会員制のバーだった。
ワンランク上のコンパニオンとハイレベルな一夜を過ごせ!
ドアを開け、名前を告げて通された個室には、先輩と先に来ていた後輩のA。しかし女は見当たらず、顔をしかめていると、ドアが開いて登場したのがこちらの3人。「こんばんわぁ~」
と3人揃っての挨拶から始まり、はて? これはコンパニオン? と思って聞けば、先輩はニヤリ。
「まぁ、確かに派遣のコンパニオンだけど、ここは女子大生からスッチーまで揃ってんだよ」
なるほど。ようやく合点がいったところで、飲酒開始。隣に座ったのは現役有名大学の女子大生のうなちゃんと専門学校生のるりちゃん。後輩Aの隣にはなんと大工のさとみちゃん。るりちゃん&うなちゃんの学生というのはわかる……が、さとみちゃんの大工とは!?「あたし、子どもの頃からずっと大工に憧れてて、今の師匠に弟子入りしたんですよね~」
と、顔に似合わぬガテン系なノリがなんとも楽しい。ほかの2人ももちろんお酒大好きで、乾杯と同時にフルスロットルで盛り上がる。
「あたし、立食パーティのコンパニオンとかもやってるんですけど、飲んでるの見てるだけでイライラしちゃうんですよ。だから今日はたくさん飲んでもいいですかぁ?」な~んて、るりちゃんに言われて、さっそくおかわりをオーダー。キャバクラの女のように薄~~いカシスオレンジをチビチビ飲まず、グビグビとウーロンハイを飲む姿に思わず胸がキュゥゥンとなった。
合コン感覚で女のコと飲める!
「キャバクラと違って、ドリンク頼んでも自分にバックがないからさ、ここのコたちは本当に好きで飲んでくれんだよね」
と先輩が耳打ちしてくれた。確かにフツーの飲み屋で、女のコたちもしっかり酔っ払って盛り上がってくれるのは、なんとも嬉しい。合コンに行きまくっていた20代を思わず思い出した。
気がつけばアッという間の2時間。確かにお値段もなかなかのものだが、久しぶりに楽しい一夜が過ごせたのであった。
【First Lady】
東京都内を中心に宴会、各種パーティにコンパニオンを派遣するサービス。システムはスタンダードなビジネスクラスの女性が1人2時間1万4000円。最高クラスのプレミアファーストクラスの女性は1人2時間3万円。詳しくはホームページまでhttps://first-lady2016.com
【4U】
住:渋谷区恵比寿某所
営:月~木20時~翌2時、金・土20時~翌4時
休:日・祝
今回取材に協力していただいたこちらのお店はカウンター、個室完備の住所非公開、完全予約制のシークレットバー。詳しいお問い合わせはホームページからhttp://yebisu4u.com
連日、熱戦が続いていたリオオリンピック。卓球団体で銅メダルを獲得して涙する愛ちゃんの姿にウルウルしていたスパムです。僕と同様に中継スタジオの女子アナウンサーもウルウルしていたが、感動を共感するよりもむしろ、アナウンサーのイスの座高が異様に高くて、ミニスカートからパンツが見えるんじゃねぇかとヤキモキしてしまったのは、お約束。
そんなわけで連日夜遊びを封印し家で五輪観戦をしていたが、久しぶりに夜の街に繰り出してみれば、井の頭線渋谷駅周辺での客引き合戦が過熱している印象だ。渋谷のホットスポットといえば道玄坂方面を想像しがちだが、最近はこの界隈で新店舗が乱立しているとか。そのなかでも評判になっているという店に、早速入ってみた。
超ミニスカから覗くダンスで鍛えた美脚!
訪れたのは、井の頭線の渋谷駅から徒歩1分ほどにあるガールズバー「YOLO」だ。ポップな色合いで、アメリカンの雰囲気が漂う店内。ピンクのカウンター席の上にはダンスポールが立っており、DJブースまで設置されている。こちらは渋谷で唯一、ガールズバーながら目の前でポールダンスが楽しめるというのが特徴だ。「ショークラブとは違って、ここはダンサーとの距離が近いんです」と接客してくれたのは、ダンサー兼キャストのアイコさん。フライトアテンダント風の衣装からはダンスで鍛えた腹筋と美脚がチラリ。五輪中継のアナウンサーよりも短い丈のミニスカから覗く眼福ショットに、早速ビールで乾杯!
「ポールダンスはアクロバティックな動きとセクシーな動きがあって、両方楽しんでもらいたいです。普段はショータイムだけなんですけど、お客さんからリクエストがあれば突発的に踊っちゃうこともけっこうありますよ」
アイドリングトークでしばらく盛り上がった後には「勢いをつけてもらったほうがより楽しめるから」と、テキーラをクイッと流し込んでスタンバイ完了。すると、店内のBGMが変わり、勢いよくカウンター席に上がって、いざショータイム!すぐ目の前でブンブン回るアイコさんの妖艶なポールダンスに加え、ほかのダンサーたちも入り乱れて、まるでクラブのお立ち台のような状態に。リピーターになるサラリーマンが多いというのも納得だ。毎週木曜・金曜には、ダンサーチームもショーに加わってさらに熱いパフォーマンスが繰り広げられるようなので、その日を狙って来るのもアリだろう。
また、同店ではダンサー以外に接客だけのキャストも在籍しているのだが「ポールができないコも、酔ってアガったらよくステージに上がって踊ってます(笑)」という、さすがのノリのよさ。この日も、「私の曲、お願い!」とKーPOP好きの女のコがリクエストしたKARAのお尻ダンスで盛りあがる。最初は眺めているだけでも、セクシーなお尻たちに誘われて参加すればいつの間にやらパリピガールズと、夏のパーティ状態だ。 「木曜と金曜はキャストとダンサーが10人以上いるから、カウンターの中も上もぎゅうぎゅう。店中が熱気ムンムンですよ(笑)」リオに劣らない熱狂を、渋谷の路地裏で体感するスパムでした。
【渋谷YOLO】
住:渋谷区道玄坂1‐7‐10 新大宗ソシアルビルB2
電:03‐6416‐4855
営:19時~ラスト
休:なし
料:40分/3000円 税・サ20%
※「SPA!を見た」で初回のみ1セット10分延長+テキーラ1杯サービス