俺の夜
僕がおじさんになった証拠でしょうか。年齢を重ねるごとに、新たな感動を見つけることは難しくなった。一方で、忘れかけていた気持ちと再会した時に、感慨深くなることが増えた。それは、普段の夜遊びにおいても例外ではない——。前澤社長の1億円お年玉企画に応募するもかすりもせず、ちょっと情緒的な気分のマエザワです。
先日、なにげなくネットサーフィンしていると、「女のコのお部屋」をコンセプトにしている店を発見。ふと、胸に去来するのは彼女のお部屋を訪れた高校時代の記憶。最初はお互いに緊張していたが、次第に会話も打ち解けて仲が深まっていく。それが非常に楽しかったのである。嗚呼、あの頃の感動よ、もう一度カムバック!
青春時代の思い出がよみがえってくる
キャバクラやガールズバーなど、夜遊び激戦区の池袋。今回、訪れたのは「美少女酒場パジャマ姫」。ピンクを基調にした店内には、多数のぬいぐるみが置かれており、いかにも女のコのお部屋っぽい。そして、特筆すべきは店名からもお察しのとおり、キャストがみなカワイらしいパジャマ姿なのであ~る!
「女のコのパジャマやネグリジェは自前です」(みほさん)それぞれが自分なりに着こなしているらしく、その日によって替わるということだ。
「私は普段、コスプレイヤーをやっていますが、清楚系からギャル系までいろんな女のコが在籍していますよ」(はるさん)
さまざまなタイプのキャストが室内を行き来しているが、同店は“キャバクラ”として営業許可をとっているため、女のコをリクエストして同席してもらうことも可能だという。
「ウチは楽しいオプションがたくさんあるので、好みで選んでくださいね」(みほさん)メニューに目をやると、チェキ撮影やハンドリフレなど、メイド店さながらのオプションも用意されており、なかでも気になったのは“ツンデレ対応”だ。果たして、なにをしてくれるのか?
「たまに、ビンタしてくださいっていうドMなお客さんもいますね(笑)」(はるさん)
ゲームやハンドリフレなどオプションで楽しみが広がる
店内にはカラオケが設置されており、無料で歌うことができるのもうれしいポイント。また、ジェンガなどのゲームもあるらしい。そこで、10年以上ぶりにプレイしてみることにしたのだが、童心に帰って大盛り上がり。ワイワイ、キャピキャピ……。
だが、楽しい時間はあっという間に過ぎるものだ。そろそろ帰らねば。最後に“お帰りハグ”をお願いすると、「また来てね」と言いながら、少し照れくさそうに僕の背中に手を回すみほさん。ムギュ。あ、この感じ、なんだか懐かしい。高校時代は彼女の家から帰るのが嫌になり、その後30分ぐらい抱き合っていたっけ……。
こうして後ろ髪を引かれつつ、再訪を誓うマエザワでした。【美少女酒場 パジャマ姫】
住:東京都豊島区東池袋1-15-8フジプラザビル3F
電:070-1585-8080
営:19:00~LAST
料:1セット60分3000円(飲み放題・カラオケ歌い放題)、チャーハン800円、エビピラフ800円、スタッフドリンク1000円~ ※税サ別
http://g-sakaba.com/
撮影/長谷英史
「志木って知ってる?」と、唐突に夜遊び仲間の高木先輩から言われたのだが、まったくもって馴染みもなければ思い当たる節もない。そもそも東京に住んで20年以上たつのだが、東武東上線に乗ったことなど数える程度だ。
「イイ店!」
と一言。高木先輩が言うならば、間違いはないだろう……ということで、仕事をそそくさと終わらせて、池袋から東武東上線に駆け込んだのであった。
電車で30~40分はかかるだろうと思って覚悟していたのだが、急行で20分。予想以上に早く到着して拍子抜けしてしまった。ちなみに志木駅は志木市になく、新座市にあると知り、不思議な気持ちになった。駅前にはデパートの丸井、路地を見ると楽しそうな店が何軒もあり、この街、意外と楽しいんじゃ……と嬉しい予感が漂う。駅前で高木先輩と合流して向かったのが今回のお店、LUXEだ。
池袋から20分の志木は夜のオアシスだった
店の扉を開ける前から漂う“パラダイスタウン”の空気に期待を寄せていたのだが、その予感は見事的中。結論から言うと、電車を2度乗り継いでもまた来たいと思ったくらいに楽しかった。
席に着いたあやチャン(27歳)、りおチャン(25歳)、ゆりチャン(26歳)の3人とまずは乾杯。さて、志木の地元娘と埼玉トークでもしようと出身を聞くと、地元はあやチャン1人だけ。りおチャンは静岡、ゆりチャンに至っては佐賀だという。佐賀と聞いて、私、胸が熱くなってしまった。なぜなら、今から12年前、原付で九州まで旅打ちをして、最後に行き着いたのが佐賀の武雄競輪だったのだ。「実は原付で佐賀まで行ったんだけど、最後は嬉野温泉で肌ツルツルになったよ。ちなみにおじさん、サッカー好きだから鳥栖のスタジアムは2回行ったことあるよ」
なんて思い出話をすると、
「え~私、鳥栖って地元ですよ」
この話に佐賀のゆりチャンが大ウケ。そして食いついたのが静岡のりおチャン。
出身地ネタで盛り上がり酒もトークも弾みまくる!
「そうそう。いろいろワケあってね。あの旅で一番の思い出は静岡だね。静岡の長さに心折れて、中田島砂丘で野宿しそうになった」
「アハハハ。わかる、静岡ってものすごく横に長いんですよね~」
まさか12年前の思い出話がネタになるとは思いもよらなかった。だが、最近わかってきたのだが、適当な地方ネタほどその土地出身の女のコにはウケるのだ。
ちなみにこちらのお店、地元出身者も多いのだが地方出身者も数多く在籍しており、飲むといろんな地方の方言が飛び交うこともあるのだとか。ラグジュアリーな店内で地方ネタを肴に飲むという楽しさ。雰囲気も女性も都内の高級店に引けを取らない。つっけんどんなお高い女を相手に1時間1万円も払って酒を飲むより、池袋から電車を20分乗って楽しい話ができてお酒もグイグイ飲んでくれるカワイイ女のコと50分5000円で飲んだほうが、精神衛生上も財布にも明らかに優しい。
店長によれば、志木は東武東上線では川越に次ぐ夜遊び激戦区で、実に30軒近いキャバクラやスナックがしのぎを削っているという。そんな激戦区で勝ち残っているからには、それなりのワケがある。そのワケは……行けばわかるさ、その楽しさとでも言っておこうか。ガラガラの終電で、余韻に浸って思わず顔がニヤけてしまった。
【LUXE】住:埼玉県新座市東北2-30-25 パル8番街ビルB1
電:048-487-0117
営:20時~ラスト
料:20~21時(50分3000円)、21時~ラスト(50分5000円)税サ別
「SPA!見た」で焼酎キープボトル1本プレゼント
撮影/赤松洋太 取材協力/高木先輩
もうすぐ2月だというのに、心身共に新たなスタートが切れないスパムです。時代は進み続けているが、人は年を重ねるほど後退していくのか……。そんな憂鬱を打破すべく、渋谷へと久しぶりに足を延ばす。クラブ前は若者のパリピ集団で溢れかえっている。結局どこかに入る気力も湧かず、ラーメンでもすすって帰ろうと道玄坂を歩いていると“ジェントルマンズクラブ”なる看板を発見。耳馴染みのない言葉に惹かれ、入店してみた。
筋トレで鍛え抜かれた世界基準の美尻ダンス
今回訪れたのは、昨年11月にオープンしたジェントルマンズクラブ「MADAM WOO TOKYO」だ。ジェントルマンズクラブは本場アメリカだと、音楽や酒とともにセクシーなダンサーとチップ遊びができるという大人の遊び場だとか。入店すると白を基調にしたデザインのカウンターやソファ席を赤や青のネオンが照らし、DJブースやダンスポールも置かれたアートな空間が広がる。
「ダンサーも厳選していて、SPA!的にいうと、店員が全員エロい女の揃った大人のクラブですね」(プロデューサーのRYUZO氏)店内には、セクシーなTバックビキニ姿のダンサーたちがフロアだけでなく、カウンター上に横たわり淫靡な雰囲気を漂わせている。
いいダンサーはお尻でわかる!とか
「気に入ったコの名前でチップを買えばダンサーが近くに寄っていって至近距離でダンスを独り占めできる。ジェントルマンの姿勢を崩さず遊んでってください」(同) また「いいダンサーはお尻が魅力」というRYUZO氏の助言を受け、TOMOYOさんにロックオン! 目の前でお尻を上下に激しく振る“トゥワーク”ダンスのド迫力に押し倒されそうに……。聞けば、海外の有名ラッパーが来店した際に、「君のケツを俺のPVに出したい」と熱望されたという。「音楽とお酒、そして女のエロスを楽しむのが醍醐味。ワイングラスを回すようにセクシーにお尻をくねらせる“ワイニー”ダンスが得意なコもいたり。ジャンルが違うダンサーたちのお尻の魅力を堪能してほしい」(TOMOYOさん)
ダンサー軍団が舞う! チップが飛んでいく!!
お礼のチップはお尻のヒモや胸元に挟んだり、お客さんが咥えてダンサーが口で受け取りにいくパターンも。お代わり希望! その後は、カウンターでバーガールとの話を楽しみつつ、火照った体をクールダウンするスパムだった。また、同店の料金システムがワンフロアで3段階(VIPソファ/カウンター/スタンディング)と分けられているのも理由がある。
「海外のジェントルマンズクラブに行くと一般席からVIP席が見えて、シャンパン飲んでダンサーたちにチップをバラ撒く“MakeitRain”のシーンに出くわして。俺も『金稼がなアカン』と思ったし、そのマインドが培われる場所です」(RYUZO氏)
大金の雨とはいかずとも、小雨ぐらいを降らせるジェントルマンになろうと決意を固めた夜でした。【MADAM WOO TOKYO】
住:渋谷区道玄坂1-22-12長島第一ビル9F
電:03-6416-0577
営:22時~ラスト(木・金・土のみ)
料:エコノミーエントランス2000円(1ドリンク込み。カウンター席・VIPシートは別料金)。
3月より火曜~土曜までオープン予定HP。(https://madamwoo.tokyo/)
撮影/水野嘉之