俺の夜
春爛漫。
現役女子大生限定の
キャバクラ&キャバ嬢養成学校に潜入!
【担当記者:ナカソネ】
季節はすっかり春模様。春といえばお花見ですが、思えば大学生時代、いい匂いしかしない新入生女子たちに囲まれながらのお花見が不肖ナカソネの恒例行事でした。それが今や、焼き鳥と缶ビール片手に、仕事をサボって公園の桜を見る日々。周りには加齢臭立ち込めるリーマン先輩たちの姿しかありません。今こそリメンバー・キャンパスライフ! というわけで、現役女子大生限定のキャバクラに行ってきました。チョリッース☆
やって来たのはキャンパスキャバクラ『シュシュ秋葉原店』。常時70~80人在籍する女のコは、正真正銘の現役女子大生。入店時に学生証提示が必須というのだから、見上げた徹底っぷりです。
早速、席に着くと3人の女子大生に囲まれ、さながら即席サークル状態。「家政学部って何すんの?」と、オヤジ丸出しのキャンパストークにも、しっかり相槌ちを打ってくれます。また、4月は新入生が多数入店。高校3年生から「卒業したら働かせてください」なんて問い合わせまで来るそうで、「上京したてのウブなコと遭遇するチャンス!?」と、夢見がちになってしまうナカソネでした。
さらに『生ビール飲み放題デイ』『ワンピースデイ』など、イベントも盛りだくさん。なかでも買い出しから同伴して店内に飲食物を持ち込める『持込天国デイ』は、サークル合宿のノリを思い出す好企画。学生ノリ全開でハシャぐ女子大生を見て、負けじと三十路の体にムチ打ち、「学校内の購買って、最近は何売ってんの?」とまたしてもオヤジ丸出しのトークを繰り出してしてしまうひととき。
楽しい時間はあっというまに過ぎ、時刻は終電間際。私服に着替えて、帰っていく女のコもちらほら。女子大生限定のため、お店側が終電での帰宅を義務付けているとか。たとえアフターはできなくとも、「明日も1限目から大変だね。歯を磨いて早く寝るんだよ」と大人の余裕をみせつけたナカソネでした。このシンデレラな展開も、学生キャバならではこそ。アフター交渉に躍起になっていたあの頃の不純な俺よ、アディオス! ⇒【後編】へ続く
写真右からりんちゃん(家政学部家政学科4年生)、
あきちゃん(文学部英文学科4年生)、
みいちゃん(外国語学部英語学科2年生)。
学校に内緒なので顔出しNG。残念!
【ChouChou (シュシュ) 秋葉原店】
住:東京都千代田区神田佐久間町2-15-1 勝栄堂ビル1階
電:03-3863-3292 営:17:30~23:30
料:40分セット料金
4400円(18:00~18:59)、5500円(19:00~19:59)、6600円(20:00~23:30)
撮影/渡辺秀之
夜遊び不毛の地?
アキバの新機軸スポットで熱く”萌える”夜
【担当記者:苫米地】
夜遊びの達人O氏と歌舞伎町のヘルス店を詣でた折、オプションにメイドコスプレを要求していたのには驚いた俺。六本木、銀座とお洒落な夜の桃源郷をガイドしてくれた氏にしてアキバ系。”夜遊び”と”アキバ”……水と油のようなこの関係。果たしてアキバで夜遊びはできるのか? 達人も初体験の「夜のアキバ」に潜入した。
18時。早い時間に集合した我々。家電量販店が軒を連ねる中央通りを歩く。しかし新宿や池袋の家電店とは様子が違う。家電店なのにアニメやコミックのポスターだらけ。これが”萌え”なのか。すると突然雑居ビルに消えていくO氏。
■メイドのガイドが嬉し楽し夜のアキバ
「こんばんは~、ご主人様。本日はよろしくおねがいします!」。なんと目の前に現れたのは2人のメイド。あろうことか”夜遊びガイド”がメイドのガイドを予約していた。この2人、メイドガイドの専門店からの派遣。40分3000円~でアキバの観光スポットやオタクスポットを案内してくれ、ショッピングやカラオケにも一緒に行ってくれるのだとか。日が暮れた街に眩しいメイド。俺は美人系のAちゃんに案内をお願いする。周りの視線が気になるが、美人で気さくなAちゃんを連れて歩くのは楽しい。通りを見渡すと、ビラを持ったメイドがあちこちに。Aちゃんによると中央通りと昌平橋通りに挟まれたこの一帯には80軒ほどのメイド系の店があるそう。以前はメイド喫茶だけだったのが、最近は細分化。メイド居酒屋、メイドカジノ、メイドリフレ、幽霊メイド喫茶なんて意味が分からないものも。さらには学園系喫茶、巫女リフレやガンダムバー、ジオン軍バーなんてニッチなものも見て歩く。
「最近ブームなのが『ライブバー』。ご主人様、覗いてみましょう」。Aちゃんに促され「D」へ。するとそこは異次元。ステージ上のメイドを囲んで男どもが独特の振り付けで踊る。メイドの歌う歌は知らないが、50人ほどの男女で一杯だ。一曲歌うとすぐに違うコが出てきて歌う。どのコも抜群に可愛くはないが、ヘルスにいればナンバーワンクラスだろう。ハズした音程が微笑ましい。歌い終わったコは客席に下り、気さくに客に話しかけている。うっすらと汗をかきつつ、お次はメイド土産店へ。ここは全店員がメイド姿。店員に売れ筋を聞く。ここでAちゃんとお別れ。楽しい時間は早い。妙に気分が高揚している俺。Aちゃんが「いつも行列が出来ていて入れない」と言っていたメイド喫茶「@」へ。
正直期待していなかったが的確なガイドに感動。
「アキバの飲食店は揚げ物屋ばっかり」という分析には舌を巻いた
協力/O氏(夜遊びガイド)
図版/鴨 敦子
【担当記者:苫米地】
Aちゃんが「いつも行列が出来ていて入れない」と言っていたメイド喫茶「@」へ。ビル4フロアにコンセプトの違う4店舗を構え、ドンキホーテにまで出店する同店は外国人も訪れる有名スポットだ。階段まで続く行列に並ぶこと30分。入店すると「お帰りなさいませ~」の大合唱。メイド姿のウェイトレスが15人はいようか、この人数は異様だ。メニューを見れば酒がある。恥をしのんで「まぜまぜ桃色すぱげってぃ」と「メイドオリジナルカクテル」を注文。O氏はメイドに熱視線。話しかけると跪いてくれるのがイイ。ほどなくしてスパゲティが登場。
「ご主人様、私が美味しくなる呪文を言いますので、一緒に言ってもらえますか?」。「まぜまぜ!」、「萌え萌え!」、「おいしくな~れ!」。メイドとのコール&レスポンス。羞恥と達成感で胸が一杯。
20時。店を出ると、煌々としていた電気街がゴーストタウンさながらに。電気店はどこも20時で閉店のよう。街の変貌に驚きつつ、「D」の斜め向かいの鉄道メイド居酒屋「T」へ。Aちゃんが「絶対入ってね」と言っていた店である。鉄道グッズで埋め尽くされた店内。100席余りが男性でギッシリ。人気の無い通りとのギャップに驚く。ここはピンクや緑の車掌姿のウェイトレスが10人ほど。さっきの「@」が歌舞伎町のキャバだとしたらここは中野か。接客もフランク。注文を取りに来るたびに会話が弾み、酔いも手伝ってご機嫌な我々。
23時。シメは昭和通り沿いの老舗ランジェリークラブ「S」。入り口で割引券を示すも、不明瞭な料金体系を提示され不満。店内はガラガラ。盛況だったあちら側とは大きな差。現れた嬢は20歳前後のメイドたちに、ちやほやされてきた我々には物足りない容姿。服の面積と反比例の満足度。嬢のブラを外し、怒られるO氏を見ていたら気が晴れました……。
20時を過ぎると電気街はゴーストタウン化。しかし、人が歩い
ていないにも関わらず、通り沿いのメイド系飲食店は盛況だった。
週末は翌5時まで営業する店も増えているとか
暗い裏道に突如現れたタギングに驚くも
「AKB」の文字が微笑ましい
★今夜の収支決算(2人分)
メイドガイド「M」……8000円
メイドカフェ「@」(60分)……3400円
萌え系ライブバー「D」……1400円
鉄道メイド居酒屋「T」……5280円
ランジェリークラブ「S」(40分)……1万7300円
計 3万5380円也
協力/O氏(夜遊びガイド)
図版/鴨 敦子