俺の夜
中野の“穴場的”スナックで慰労会
淫行……もとい光陰矢のごとしとはよくいったもので、連載開始から早5年、200回目を迎えた「俺の夜」。100回目に続いての節目となる今宵、メンバー5人が一堂に会すこととなった。進行役のスギナミが指定したお店は、彼が根城とする中野のスナック「Coral Reef」。
スパム(以下スパ):前回(第100夜)、「200回目はマカオで」って気炎を上げてたような?
テキサス(以下テキ):出版不況……でね。世間じゃアベノミクスだなんだって騒いでるけど、うちらの懐事情は寂しくなる一方。
苫米地(以下苫):「ココが俺たちのマカオだ!」って豪語すりゃいいんだよ。我在中野的九龍城。
スギナミ(以下スギ):実際、マカオの夜総会より楽しい店ですよ。
テポドン(以下テポ):ほう、どれどれ?(と言いつつ、隣の女のコの胸に手を這わせる)スギ:やめて、荒らさないで(涙)。僕がココを楽しいと感じる理由はキャストの充実度。ノリが良い、エロい、そして恋の予感の3拍子が揃っている穴場なのです。
スパ:夜の名店の条件は、キャストの質抜きには語れませんからね。
苫:ハードよりソフトってことだね。店側がどんなに趣向を凝らした仕掛けをしても、女のコの気持ちが追いついてないと意気消沈。
テポ:取材前の視察でそれを感じて、誌面に取り上げるのを断念したことは数知れないな。
テキ:絶妙なトークのさじ加減で場を盛り上げてくれないと厳しい。隣のコが「どこから来たの?」「何をしてるの?」の繰り返しだと、「お前は哲学者か?」って(笑)。
スパ:かわいいコを揃えた店は多いけど、キラキラしすぎてても、それと楽しさは別というか……。
テポ:こちとら、キャバ嬢を愛でるために遊びに来てるんじゃないからね。キレイなお姉ちゃんを見たいだけなら、エロ本片手に飲んでりゃいいじゃんって話だよ。
スギ:客が求めてることを察知できるのが女のコの器量ですね。
テポ:そう。騒ぎたい客には大学サークルのノリで盛り上げる。
テキ:口説きモードの客には、その気にさせる小悪魔トーク。
苫:“やらずボッタくり”なんて揶揄されるけど、その気にさせてくれるなら、客は喜んで散財するよ。スパ:楽しさのあまり、取材であることを忘れて泥酔したあげく、2軒目に寄った上野の中国人スナックでボッタくられたのも、今となってはいい思い出です(遠い目)。
「記者が自腹で集めた夜遊び情報」の看板はダテじゃない。夜の名店探しの作業には、「名キャストを見つける」というテーマが隠されていたのだ。
スギ:それぞれが感じる楽しい夜の記憶は、“仕事のできる嬢”の存在抜きには語れない……ってなわけで今回は、「マイ・ベスト・嬢」という形で発表しましょう。
一同:(お店の女のコとトークをしつつ、選定作業を開始)
テポ:やっぱりバカになって飲めるコだと、テンションも高まるね。
テキ:わけあり感も重視したい。
スパ:今は落ち着いた元ギャル、元ヤンが自分のド真ん中です。
苫:あれ? それならぜんぶこのお店に揃ってるんでない?
気づけば入店して5時間がたち、空けたボトルの数は2桁を突破。飲めや歌えやで賑わえば「一緒にいる女のコはみんなマイ・ベスト・嬢」……ってな与太話はさておき、各メンバーが出した選定結果は後編をご覧ください。
【Coral Reef】
東京都中野区中野5-46-4 慶NAKANOビル3F
電:03-3388-5508
営:20時~ラスト
休:日
料:4000円(セット)サービス料10% ボトルは4000円~ 飲み放題システム(90分6000円 ※女性は3000円)もある、沖縄出身ののんびりマスターのお店
精鋭記者5人が勝手に認定!俺の「マイ・ベスト・嬢」
【テキサス】
大山・小熟女パブ「angel」Tちゃん
バツイチ19歳。10代にして昭和歌謡のような台詞をつぶやく彼女を見て、女の色気と温かみは“わけ”があって初めて出るものだと納得
武蔵新城・スナック 「ROMANCE」ゆかちゃん
200軒以上のスナックがひしめく武蔵新城にいた、酒豪のチーママ・ゆかさん(写真左)。焼酎をガンガン飲むノリの良さに感服した 【苫米地】
石巻・フィリピンパブ「スナックBM」カティちゃん
震災から20日後には元気に営業を再開した奇跡のお店。「地震は本当に怖かったけど、今も石巻が大好きだよ」の女っぷりに号泣 【スギナミ】
奄美大島・ラウンジ 「雪の華」Rちゃん
ママと四姉妹が切り盛りするお店で四女・Rちゃん(写真右)を発見。“男が遊び女が働く”奄美大島で頑張る女の姿に胸キュン 【スパム】
渋谷「A・SO・BI」ERIKOママ
酒をグイグイ飲み干すERIKOママ(写真中)。遠い存在だったはずのモデルさんと、こんなに近い場所で盛り上がれることに感激
「春よ~遠き春よ~♪」と、松任谷由実の名曲「春よ、来い」に思いを馳せながら、春を待ち焦がれていたら、今年の春は意外に早かった。各地で観測史上最速となる桜開花宣言が行われるなか、案の定、花見シーズンを逸してしまったテキサスです。街灯に照らされる葉桜を見ても、湧き上がるのは、空しさばかり。そこで、今回はテキサス同様に、満開の桜の下で花見をしそびれた人、物足りない人のために、桜の満開前線とともに北上。各地の夜遊び情報を紹介していく。
花見帰りに最適の夜遊びスポット
まずは、茨城県日立市。4月3日に満開なった同市には、「日本さくら名所100選」にも選ばれた平和通りがある。JR日立駅から、桜のトンネルが約1kmも続くストリート周辺にはスナックやクラブなど、20店舗以上が点在。花見と夜遊びが徒歩圏内で楽しめるスポットと言える。
そして、テキサスがイチ押しなのが福島県郡山市だ。同市には約1300本の桜が咲き誇る「開成山公園」があり、車で30分ほどのところに有名な三春の滝桜もある。そして、何よりも福島県内で一番活気のある繁華街が存在する。なかでも、郡山市最大級のキャバクラを謳う「ロデオドライヴ」は花見帰りにオススメだ。
2人以上なら1時間500円~という超低料金設定もさることながら、同店には8室もの完全個室のカラオケ付きVIPルームを完備。また、持ち込み料(時価)を払えば、食事を持ち込むこともできる。そのため、シーズンには花見帰りの団体客で賑わうのだとか。
「仕事が忙しくて、昼間に花見なんて行けないよ。だから、花見気分だけでも一緒に楽しみたいな」(りゅうきちゃん)と、営業トーク全開のコメントながら、ぜひ行きたくなるひと言をもらった。
もちろん郡山市以外にも、これから花見帰りに夜遊びを楽しめるスポットは各地にある。日本列島を北上して花見を満喫してほしい。
ちなみに、北国の花見は桜咲く季節とはいえ、かなり肌寒い。長時間外で花見をしていると、テンションもダダ下がり。酔って寝てしまうと、春とはいえ凍死しかねないので、ご注意を。