来年に迫った、ラグビーW杯、そして2年を切った東京五輪。その舞台のひとつである、味の素スタジアム。巨大なスタジアムの周辺にはいつの間にか、立派なアリーナがそびえ立ち、一大スポーツタウンと化した調布。晴天に誘われ、サッカーの試合を観に出かけた俺。五輪世代選手のきら星の活躍に魂を震わせ、目を細めながら来るビッグイベントに胸をときめかせていると、電話が鳴った。
「え? 調布? サッカー観てるんですか? それなら帰りにちょっといいトコに寄りましょうよ」
声の主はお馴染み、夜遊びガイドのO氏。なんでも紹介したい、ホットなスポットがあるという。
スタジアムのある駅から電車に乗りふた駅、調布駅に降り立つと、辺りは再開発の真っ只中だ。線路は地下に消え、広大な駅前広場には巨大なパルコ。その背後にはそれを凌駕するほどの大型シネコンが。調布は映画の街だったっけ。そんな駅前から数分歩くと、突如現れた「調布百店街」のアーケード。軒を連ねるスナック、赤ちょうちん、ピンクサロン……煤けた雰囲気は映画のセットのようだ。
スナックと思いきやランジェリーキャバ
商店街を燻す、焼き鳥の煙の向こうで手を振るO氏。氏の指さす先はどう見てもスナック。思い切って木戸を開けると嬌声が。
「いらっしゃいませ~!」
真っ暗な店内。外気との寒暖の差にメガネが曇って焦る。しばし目を凝らしていると、ぴょんと現れたランジェリーガール。ウサギの耳がかわいいあまりんちゃんが説明してくれる。「水着キャバなんですが、ハロウィンだからランジェリー、そして、“かぼちゃ”を出してま~す」
あまりんが後ろを向くと、かぼちゃより遥かにうまそうな、たわわな桃尻。
暗闇に浮かぶ桃尻に釘付けになりながらも、とりあえず乾杯する。
Trick or Treat! 可愛く悪戯しちゃう
「私たちもドリンクいいですか?」
いきなりのおねだり攻撃に表情を強張らせると、あまりんが諭す。
「女のコのドリンクは料金に含まれてるから安心してくださいね」
こちらの心を見透かされたようで、赤面する俺。
「リーズナブルなお値段だから、上は75歳から、地元のサラリーマンまでいらっしゃるんですが、意外やお一人様が多いんです」ノリの良いキャストがスレスレ、グイグイ、ダンシング
手作り感溢れる店内装飾。恐らく以前はスナックだったのだろう。大箱では味わえない密着感に思わず汗ばむ俺。見ればカウンターでドリンクを作る、みさきちゃんの大きな谷間が上下に躍っている。「乳が小さくて見えな~い!」と目をしっかと凝らす俺。最近キャバクラで人気だと言う、ハ●キルーペで拡大して見たいほどだ。
O氏がカラオケを歌えば、なんと女のコたちがそれに合わせてフロアをノリノリで踊ってくれる。いわゆる“ポロンちゃん”は大丈夫かと心配をするが、「普段からTバックだし、慣れているんで大丈夫!」
イタズラっぽく笑って挑発する女のコ。ブラにおひねりを挟み「Trick or Treat」。大人のハロウィンは更けていった。
【JEWEL】
住:東京都調布市布田1-49-27 太陽ビル1F
電:042-487-7034
営:19時~LAST
料:4000円(1セット45分・税サ15%)
生ビール、焼酎、ウイスキー、カクテル、ソフトドリンク飲み放題(レディースドリンク含む)
●調布百店街・旧甲州街道側すぐ
撮影/渡辺秀之 協力/O氏(夜遊びガイド)
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苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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