中国人クラブからナイトクラブまで、上野仲町・広小路を飲み歩く!【後編】

とジェッキーさん

「外国人パブならまかせて」とジェッキーさん。前職は貿易商のジェントルマンだ

 「お客さん、元気ですか?」と流暢な日本語で話しかけてきたのはインド人客引きのジェッキーさんだ。「ここ1年で中国人クラブが増えてる。すごくキレイなコがいる店、教えますヨ」との言葉を信じ、中国人クラブ「鳳(フォン)」へ向かった。

「お兄さん、どこから来たの?」と出迎えてくれたのはチーママのさくらさん。「本名は内緒」とのことだが、日本に来て10年以上たつという。「中国の女性はスタイルいいね」などとベタな口説き方をするスパムに対して、「口うまいネ~。ハチミツ食べてきた?」との返し。「ハチミツ食べた=言葉が甘い」という意味の、中国式ジョークだ。軽快なトークで酒も進み、気づけば時間は閉店間際に。「仕事終わったら、いつもどこ行くの?」と聞けば、「みんなでいつも飲みに行く店がある」という。そこで、先回りする姑息なスパムだった。

下町風景のなかに突然、陽気なナイトクラブが

YAKTIME
 教えてもらったのは、広小路の路地裏にあるバー「YAKTIME」。バーといっても騒げるスペースもあり、六本木にあるような小さなナイトクラブという印象だ。

「お疲れさーん! ここはコミュニティスペースだよ!!」と話す、オーストリア出身のオーナー、フェリックスさん(写真右から2番目)と力強いハグを交わす。その言葉どおり、仕事帰りの会社員やキャバクラ嬢から、近所の焼き鳥屋店主のおっちゃんまで、実に多様なお客が集っている。

「お酒飲まない人でもOK。みんなで楽しめばオールハッピー!」

そう笑うフェリックスさんとギネスで乾杯。この日、さくらさん御一行は来なかったが、800円と格安な水タバコを楽しみつつ、上野の夜を堪能したスパムだった。

【クラブ鳳(フォン)】
クラブ鳳
3月7日にオープンしたばかり。ワンセット5000円。延長料は30分3000円。ボトル(2000円~)を頼めば、20:00~24:00がワンセット扱い。「写真撮られると思わなかったからあんまりメイクしてないヨ~」と言うさくらさん(本名は内緒とのこと)。ほぼすっぴんメイクでこの美しさ!
台東区上野2-12-10 京屋ビル6階 
電:03-3837-8338

【YAKTIME】
フェリックスさん(オーナー)は靴職人でオリジナルブランドも持つ。
文京区湯島3-35-1 大畑ビルB1 
電:03-6240-1534 
営:18:00~ラスト

スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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