第八十七夜【後編】



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 さて、これだけ敷居の高い店なのだから、絶世の美女がいるのかと思いきや、働いているのは普通の一般女性。確かに、レベルは高いが昼はOL、女子大生といった素人っぽいコが多い。きらびやかな六本木のキャバ嬢とは違う雰囲気を醸し出している。

 全員顔出しNGのため、残念ながら女性の写真を撮影することはできなかったが、一人だけ店外での撮影を快諾してくれた(写真右)。女性側も、働いていることをあまり知られたくない。そんな秘密性があるからこそ、レベルの高いコが集まってくるのだろう。

「会員制ラウンジのお客さまには、キャバクラやクラブで『客とホステス』という関係のなかで遊ぶことに飽きてしまったという方々が多いようです。有名人や会社経営者、20代のサラリーマンの方もいらっしゃいます」

 こう話すのは、某会員制ラウンジのM氏だ。

 テキサスもぜひ会員になって、西麻布を「俺の庭」にしたいのだが、どうすればいいっすか?

「原則、いきなりお店に来てもらってもお断りしています。ただ会員の方の紹介さえあれば、入会条件などは特に設けていませんので、会員になれますよ」

 料金は同店で平均予算60分1万5000円。この界隈では一般的な料金だが「激安キャバクラに3回行ける」などと思っている人は、いつまでも西麻布を「俺の庭」にはできないだろう。

 また、会員制ラウンジは紹介制のため、知り合いの知り合いというケースも多く、別々に遊びにきた客同士が和やかに会話するサロン的な側面も持っている。

 ただ単に、美女と会話するだけでなく、今までにない人脈をつくって有意義な夜にする。それもまた、西麻布流の遊び方といえそうだ。

 限られた者だけに開く大人の社交場。そんな会員制ラウンジをいつか使いこせる男になりたい。そう思えるほど、西麻布は魅力な街だった。


【西麻布にある取材拒否の店】

R店
夜な夜な芸能人やスポーツ選手が集まり、VIPルームを占拠しているという有名店。一方、働いている女性スタッフも芸能事務所に所属するタレントの卵たちが多く、ルックスの高さが光る。ちなみに、お店周辺にはスクープを狙っている芸能記者たちの張り込みも多いとか。

S店
イタリア製ブランドソファなどのインテリアで統一された店内は、数ある会員制ラウンジのなかでもとりわけ高級感漂う大人の空間。会員の定員は300人と限定され、年齢層は高め。会員の欠員が出るまで新規会員を受け付けないというスタンスを貫いていて、なかなか入店できない。

L店
外資系金融や商社マンなどがよく利用する会員制ラウンジ。定員400人の会員に対し、「意識の高い一般人女性」(関係者)が100人ほど在籍している。既会員と同伴で来店した後、数回のトライアル来店を経て、ようやく正規会員として認められるという、厳しいシステムを採用している。


撮影/西田 航

テキサス 「女のコとの会話は最高の前戯」がモットー。趣味は年間50回ほど行くキャバクラとFX
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