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八代弁護士の発言で議論再燃…日本共産党が目指す「革命」の形とは

野党共闘で存在感を増す共産党。社会主義を目指す党がほかの野党と果たして協力できるのか。そんな疑問からワイドショーのコメンテーターが「暴力革命」と口にすると、大騒動に……

歯切れの悪い共産党。革命は諦めたのか?

日本共産党

日本共産党・志位和夫委員長

 総選挙が迫るなか、9月30日に日本共産党の志位和夫委員長は立憲民主党の枝野幸男代表と党首会談。政権交代に意欲を示すも、足元では「暴力革命」を巡って議論が再燃している。  きっかけは、八代英輝弁護士がコメンテーターを務める『ひるおび!』(TBS)で発した次のひと言だった。 「共産党はまだ『暴力的な革命』というものを党の綱領として廃止していません」  すぐさま共産党は「事実無根」と猛抗議。八代氏は二度にわたって放送中に謝罪に追い込まれた。ただ政府や公安調査庁は「暴力革命」の見解を崩しておらず、情報史学研究家の江崎道朗氏は以下のように解説する。 「共産党の指摘通り、綱領には『暴力革命』の記載はない。八代弁護士の発言は間違いのため、謝罪するべきです。一方で共産党は過去には暴力革命方針を示した、“51年綱領”に基づき『白鳥警部射殺事件』『大須騒擾事件』など、凶悪事件を起こし、裁判所でも認定されているのも事実です」

『いかなる条件下でも暴力革命はありえない』と綱領に明記すべき

 オウム真理教も調査対象の破防法は、そもそもは非合法活動を行っていた共産党を取り締まるため’52年に施行。現在も公安調査庁は、共産党を調査対象としたままだ。 「最も大きな問題は共産党は過ちを認めないことです。八代弁護士は深々と頭を下げたのに、共産党は過去の武装闘争を『分派』のせいにして自らの責任と向き合わない。  例えば、自民党の清和会が『田中派がやったことは知らん』と言ってまかり通るでしょうか? 『公安の言うことを鵜呑みにするのはバカ』との意見もあるが、私は過去の誤りを認めないのも問題だと思いますね」  ’58年以降、共産党は「革命の形態が平和的になるか非平和的になるかは敵の出方による」、いわゆる「敵の出方論」を展開。  現在の共産党は、議会制民主主義を通じた「革命」を標榜し、9月の中央委員会総会で志位委員長は「敵の出方論」は使わないとするが……。 「社会主義を達成したロシア、中国、カンボジアなどを見てもわかる通り、暴力革命でしか成功していない。議会制民主主義を認めないのがマルクス=レーニン主義。日本共産党の出発点はコミンテルン(第3インターナショナル)の支部ですから、暴力革命にこそ党の存在意義がある。  だから共産党は暴力革命を否定できず、志位委員長は『敵の出方論』は誤解を招くから使わないとしただけ。政府や公安の主張が間違いというのなら、『いかなる条件下でも暴力革命はありえない』と綱領に明記すべきですよ」 日本共産党
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先延ばしされる革命、高齢化する党員たち
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