恋愛・結婚

性の悩みを抱えていたら…SMの世界を訪れてみると解決するかも?

大人のためのSM入門 マルキ・ド・サドとマゾッホ。2人の異端の作家が暴いた人の業。年齢も性別すら超える性の営み。それは倒錯か、それとも究極の愛か。紳士淑女の嗜みを大解剖しよう。今回はバー「ARCADIA TOKYO」のマスターでカリスマS男性の堂山鉄心氏と、作家の深志美由紀氏に、SMを始めてみたいけど迷っている人たちに向けてアドバイスを聞いてきた。

「これぞSMプレイ」というプレイは存在しない

 いきなり身も蓋もないが、「これぞSMプレイ」というものは存在しない。性癖によって求めるものはさまざまだ。一般的なプレイだけでも、緊縛、拘束、スパンキング、ムチ、蝋燭、羞恥責め、言葉責めからスカトロジーまで多岐にわたり、さらにそれぞれに細かな嗜好の違いがある。取材のなかでは、「ひらがなの『す』に性的興奮を覚えるので、手のひらに『す』と書いた白手袋で全身を撫で回されたい」という嗜好も耳にした。
大人のためのSM入門

「ARCADIA TOKYO」マスター 堂山鉄心氏

 また、人によって異なるのが「SMとSEXは別ものなのか?」という点。まったく別という人もいれば、延長線上にある人もいる。さらに、相手によってSにもMにもなる「スイッチャー」も特別な存在ではない。取材では、「相手との関係性のなかで自分がするのはいいけれど、客観的にSMを見ると、『なんて酷いことをするんだろう』と思う」というS男性の声もあった。

理解しがたい性癖であっても否定はしない

大人のためのSM入門 このように、知れば知るほど多様かつ深淵な世界ではあるが、バー「ARCADIA TOKYO」のマスター・堂山鉄心氏はこう語る。 「SMの当事者は、自分がマイノリティであることを知っているがゆえに、自分と異なる性癖があることも当然だとわかっています。だから、たとえ自分にとって理解しがたい性癖であっても、それを理解はできないけれど、否定もしないのです」  たしかに取材中、「それは変だ」「それは違う」といった言葉は聞かなかった。もし自分の性癖に悩みを抱えていたら、一度、SMの世界の住人たちのもとを訪れてみるといいだろう。
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中高年でSMに目覚めてもいい
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