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年収300万円の男性44歳、インフレ貧困に転落しそう。カードローン3万円が返済できない

 新型コロナでより深刻度が増した貧困問題、それに追い打ちをかけるインフレの嵐――。ただでさえ厳しい暮らしを強いられている低所得者層の生活が今、インフレによって脅かされている!

年収300万円台も危険ゾーン 生活困窮者へ転落するインフレ貧困

インフレ直撃![低所得層]の苦境

佐藤義則さん(仮名・44歳)

 石川県で妻と8歳の娘と暮らす佐藤義則さん(仮名・44歳)の年収は、ギリギリ“中間層”と言えた300万円。インフレで、貧困転落の瀬戸際に立たされている。 「現在の月の手取りは20万円ほど。工場に勤めているのですが、飲み物は持参し、職場では缶コーヒーひとつ買いません。業務スーパーで買った冷凍の特大プリンを2週間かけて家でちびちび食べるのが唯一の楽しみですね」
インフレ直撃![低所得層]の苦境

水道代は冬の間に、昨年よりも2倍値上がり。節約のため、職場へは毎日自宅から水道水や麦茶を持参している

生活困窮者までの一歩。待ち受けるカード地獄

 慎ましく暮らす佐藤さん一家だが、昨年娘の小学校入学の準備費用がかさんだことがきっかけで、生活費全般はクレジットカード頼みに。家計は自転車操業だという。 「しかも、今年3月電気代が1万5000円、ガス代が6000円と値上がりの影響で出費がかさんで、4月の引き落とし額が口座の残高を上回ったんです。それで、カードローンから3万円ほど借り入れし、足りない分を補塡しました。5月も引き落としがあるし、返済する見通しが立たず困っています」
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困窮していく経緯
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