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メディアに蔓延する“安倍ロス”。批判記事を書いてきた記者も「心に穴が開いたまま」

安倍元首相が凶弾に倒れてから1か月以上がたつ。モリ・カケ・サクラと在任中は連日メディアを賑わしてきたが、死してもなお安倍氏の話題で持ち切りだ。大きすぎる存在を失った今、マスコミが陥っている「安倍ロス」に迫る。

安倍元首相の死によって報道の中心に空洞ができた

安倍元首相「記者を辞めて、アパレルとか農業とか、全然違う職に就こうかと考えています」 安倍元首相の突然の死から1か月半。悲しげに話すのは、実は安倍政権に批判的な記事を多く書いてきた全国紙の記者だ。 「周りには『アベの再々登板がなくなった!』と喜んでいる人もいる。でも、僕は安倍さんが死んだと聞いてから、心にぽっかり穴が開いたまま。何のやる気も出ない。思い返せば安保改正やモリ・カケ・サクラと10年近く安倍さんを批判してきたわけで、突然いなくなると困ってしまう。安倍批判のネタならいくらでも思いついたのに、今は何を書けばいいのかまったくわからないんです」

「安倍政権を擁護し続けてきた自分の合わせ鏡のように思えて…」

当然、安倍政権を応援してきた側の記者も深いロスに苛まれている。 「事件の一報を聞いたときは『ついにサヨクがやりやがった』と憤りました。『これで散々安倍叩きをしてきたメディアは責任をとって一掃されるだろう』とも期待していたんです」 しかし、事件の背景に横たわるのは自民党と旧統一教会の癒着。胸中は複雑だ。 「山上徹也容疑者のツイッターはサヨクどころか安倍シンパ、ネトウヨ的な発言もありました。まるで40歳を過ぎて非正規に甘んじながら、安倍政権を擁護し続けてきた自分の合わせ鏡のように思えてなりません。私は騙されていたのでしょうか? 日本からカネと女性を韓国に送っている旧統一教会と自民党がここまで深く手を結んでいたなんて……。自分の書いた安倍政権応援の記事を読み返すと、吐き気を催します」
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メディアも翻弄される“安倍の亡霊”の正体
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