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自衛隊員は「金銭トラブル」に巻き込まれやすい?詐欺グループのカモにされることも

自衛隊の離職率は極めて高い。研修終了後10年以内に50%程度が辞め、定年退職まで残るのは、同期のうち4割程度ともいわれている。私たち国民を守ってくれるはずの組織が、なぜそんな状況になってしまうのだろうか。

自衛隊引退後は借金と向き合う日々。悲しき末路の実態

自衛隊

自衛隊員の多くが引退後、金銭面で悩む。狂った金銭感覚はなかなか戻らない

一日3回の食事が無料、電気、ガス、水道代がかからない自衛隊内の生活。それを踏まえると、十分に貯蓄ができそうなものだが、「金銭トラブル」に見舞われる隊員も少なくないという。 海上自衛隊に30年近く勤務した元幹部の沖田さん(仮名・男性)が、その現実を教えてくれた。 「航海に出ると何か月も帰還できないため、陸に上がるやいなやストレス発散のために散財しまくる同僚の姿を目にしてきました。寄港した街でパチンコや競馬、競艇などのギャンブル、その後、居酒屋に行ってからキャバクラ、風俗。抑圧された世界にいるので、自由な時間があるとつい快楽だけを求めてしまうのです」

消費者金融に手を出した結果……

遊興にのめりこんだ結果、消費者金融に手を出す者も。 「借金が500万円ほどに膨れ上がり、首が回らなくなった人を何人も見てきましたが、その場合、自衛隊に連絡が入り、外出が月1回、散髪のときのみに制限され、ほかはすべて艦内生活という、厳しい返済生活を送ることになります」 こうしたケースでは、通帳の管理も上司が行うため、返済が終わるまで数年間“小遣い生活”を送ることに。 「ただ、そうして借金返済に向き合えるならいいほう。中には、連帯保証人になってしまったり、隊から逃げてしまったり、自ら命を絶ってしまう者もいたと聞いています」
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先輩からの“悪しき教え”も
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