恋愛・結婚

年上彼氏を作った61歳、妻と死別し出会いを求める82歳…拡大する高齢者の恋愛市場

 マッチングアプリや婚活市場では今、高齢ユーザーが増えているという。取材を進めていくと、そこには多種多様な需要があった。社会の変化で夫婦の概念も変わりつつある現在、何が起きているのか?

コロナ禍を経て寂しさを実感する高齢者が急増

高齢者恋愛

写真はイメージです(以下同)

 コロナ禍が一段落し、街にも賑わいが戻った。それに比例して盛り上がりを見せているのが婚活市場だ。なかでもここ数年、高齢者市場における「出会いビジネス」が華やぎを見せている。 「コロナ禍で外出制限がかかり、飲み会や会食が一気になくなりました。それまで一人身であっても孤独を感じずに済んでいた人も、人との触れ合いに飢え、寂しさを抱えているように感じます」  そう話すのは結婚相談所アーク・ロイヤルの大西加枝氏。同所では高齢者層の入会者が増えているという。 「50~60代がすごく増えました。離婚や配偶者に先立たれて、再婚を望んでいる人がほとんどです。アラフィフ女性に毎週お見合いの予定が入るケースも少なくないです」 高齢者恋愛 この年代に共通する特徴があるという。結婚が目的の若年層と違い、「まずは恋愛をしたい」と望んでいることだ。中高年層向けに婚活パーティなどのイベントを行うワールドマリアージュ倶楽部のマダムいくこ氏は言う。 「人生100年時代となり、仕事をリタイアした後の時間の過ごし方を真剣に考え始めた人が多い。新規会員は50~60代で増えていますね。特に人気のあるイベントはディスコナイトとカラオケイベント。懐かしい曲に合わせてみんなで踊ったり、歌ったり。皆さんとても楽しそうですよ」

61歳女性も「年上の彼氏ができました」

高齢者恋愛

男女ともに60代以上でも若々しい姿をしている高齢者が増えた

 先月、ディスコイベントに参加したバツイチの女性Sさん(61歳)はこう話す。 「友人と2人で参加したら、いろんな方から声をかけられてびっくり。2人組の男性と抜け出し、3軒もハシゴしました。何度目かのイベントで年上の彼氏もできました」  ちなみに彼氏はバツイチ男性で、現在はSさんと事実婚状態だと話す。こうしたイベントは都市部を中心に、ほぼ毎日のように催されている。コロナ禍が落ち着いてからは再び参加者も増え、満員御礼になることも多いそうだ。
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籍を残したまま、互いに自由に恋愛する「卒婚」
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100歳まで出会える人生

令和の新しい出会いのカタチ、男女のカタチ、夫婦観を完全網羅

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