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月収12万円減の38歳シングルマザー、元夫からの養育費も滞り「もう冬が越せない」

 多くの企業が業績悪化に苦しむなか、日本の「中流」と呼ばれた人たちの年収は未曽有のペースで減り続けている。さらにウクライナ問題や円安による物価高も重なり、生活を圧迫された人も少なくない。  いまや全国民に襲いかかる年収100万円減の現実。多くの“沈みゆく中流”が直面する生活破綻のリアルを当事者たちの声とともに追った!

月収12万減のシングルマザー「先のことは考えられない」

年収100万円減

坂田久美さん(仮名・38歳)

●坂田久美さん(仮名・38歳)職種/コールセンター勤務 役職/派遣社員 年収200万円減(500万円➡300万円)  働き手を増やしようがないひとり親世帯では、収入減&出費増の影響がより色濃く出てしまう。2021年末に離婚し、6歳の息子と2人で暮らす坂田久美さん(仮名・38歳)は「今は値引きシールのついたお惣菜しか買えない」と生活の激変ぶりを吐露する。 「離婚の原因は夫のDV。慰謝料はなく、家族で所有していた車を一台もらっただけ。ですが、その頃は映画宣伝会社で契約社員として働いていたので、手取りが28万円あったんです。  ボーナスを加えた年収は500万円。元夫から振り込まれる月8万円の養育費もあり、週に1〜2度は2人で外食するなど、金銭的に苦労することなく息子を育てられていました」

業績が落ちた勤め先から突然の契約解除

「しかし2022年7月、業績が落ちた勤め先から突然の契約解除。すぐに次の職場を探し始めましたが、子供の世話で長時間勤務が難しい点がネックとなり、見つかったのは時給制のコールセンターの仕事のみ。  現在は週5日6時間勤務で手取り16万円。その時期から8万円の養育費の振り込みも滞り始めてしまって……」
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夫からの養育費も滞り…
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