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「誹謗中傷をやめられない状態」になりやすい人に実は共通している6つの特徴

罰則化が進むネットの誹謗中傷の問題。被害者による注意喚起が叫ばれるなか、加害者は何を思うのか。「やめたくてもやめられない」状態になりやすい人の特徴を専門家に聞いた。

恵まれた家庭環境がネット中傷に陥る不条理

誹謗中傷

写真はイメージです

月に約80組のネット・ゲーム依存親子の相談支援にあたる精神保健福祉士の八木眞佐彦氏は、誹謗中傷を繰り返す人の傾向をこう分析する。 「裕福な家庭で恵まれた環境に見える一方で、学歴にこだわって親からの教育虐待やいじめ被害、両親間のモラハラなど、否定的な言葉の中で成育し、疎外感を抱いている人が目立ちます。弱音を吐くことが苦手という特徴もある」 否定に陥る反動で、他者からの評価を渇望するように。 「誹謗中傷の書き込みによって、同調する者から『いいね』をもらえると、やりがいや達成感を感じるようになり、繰り返すうちに元のいいねの数では満足できず、ますます加速する。高学歴で高IQの人が多く、知的という自負も強い。相談初期には優劣・勝ち負けへの拘りも顕著です」

いきすぎた“正義”にすがってしまうワケ

そして、誹謗中傷を正当化する大義名分が“正義”だ。 「正義という独善的な概念は、暴力性をはらんでいる。否定的な言葉に慣れ過ぎた成育歴により、悪気なく誹謗中傷を書き込んでしまいます。正義にすがってしまうのは、自分の存在不安があるからです。過大な承認欲求はお節介な言動を呼び、不必要に物事を解決したがるところがある」 依存から回復するにはどうしたらいいのだろうか。 「家庭環境調整が必須ですが、マインドフルネスという瞑想法も有効です。瞑想は『こうしなければならない』と解決をはやる気持ちを落ち着かせ、ありのままを受け入れる練習になる。社会も彼らの根底にある疎外感やトラウマに寄り添うことで、誹謗中傷をなくすことにつながるでしょう」 加害者を叩くのは逆効果だ。
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誹謗中傷依存になりやすい人の特徴
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