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ウーバーイーツで大麻をお届け!? “普通の人”まで闇ビジネスに手を出す時代に

 歌舞伎町など有名繁華街を中心に跋扈する裏ビジネスの数々。街で食い詰めた人々が編み出した、最新の手口を徹底取材した。あらゆる隙間を縫ってカネを奪い取る人々の“商魂”やいかに。  薬物宅配、給付金詐欺etc……。怪しい商売のカラクリをすべて暴く!

ハンバーガーに混ぜて覚醒剤や大麻をお届け!

『繁華街(裏)ビジネス最新手口』歌舞伎町 コロナ禍真っただ中の’21年6月。福岡県福岡市で宅配代行業者を装い大麻を密売したとして3人の半グレが逮捕される事件があった。元暴力団組員のE氏(30代)は、「東京では今も“薬物ウーバーイーツ”はいるよ」と語る。 「暴力団の中には“薬局”と呼ばれる覚醒剤や大麻などの密売で稼いでいる組がけっこうあって、ウーバーが出てきた頃から『(警察への)目くらましに使えるな』と話題になっていた。実際、末端の組員や後輩の不良少年に登録させ、デリバリーバッグを担がせて自転車やバイクで常連客に配達させてる話はよく聞くよ」  なかには暴力団から商品を仕入れ、個人事業として行っている一般人もいるとか。ただ最近は警察も気づき、職質され、デリバリーバッグの中身を検査されるケースも増えているという。 「配達の前にまずハンバーガーを何個か買い、包みの中にモノを隠しておくのが流行ってたね。あとは不用意に職質をされないよう、刺青を隠すとか、乗り物の整備不良に気をつけるとか。売人側もいろいろと気を使ってるみたい」  売人の大半はカムフラージュとして宅配代行業者を装っているだけだというが、薬物配達の合間に、正規のデリバリー業務をこなす人もいるという。薬物密売は海外でも問題になったことがあり、今後も増加していきそうな事案だ。

一晩で一撃5000万円。噂の「歌舞伎町ドリーム」