肥満や薄毛は多くの男性が抱える悩み。それが薬で治せるなら夢のような話だが、果たして近頃話題になる薬にはどれほどの効果があるのか？　中年男性たちが夢中になる“欲望薬”の最新トレンドを追った。 ここ数年、糖尿病用の薬をダイエットに使うのがブームになっている。クリニックが「飲むだけで痩せる」と宣伝して処方するケースも多発。リスキーな不適切利用だとして医師会が警鐘を鳴らしているが、ブームは収まる気配がない。 では、実際に糖尿病用の薬をダイエットに使っている人にはどのような変化が起こるのか。 「メトホルミンとフォシーガを2年ほど飲んでいますが、確かに体重は減りましたね」 そう話すのは、加納隆さん（仮名・50代）だ。もともとジム通いなどで体形維持を心がけていたが、「年齢による代謝減少なのか、思うように痩せなくて悩んでいた」という。 「そんなときにオリエンタルラジオ・中田敦彦さんのYouTubeを見て、メトホルミンの存在を知りました。動画では“抗老化作用がある薬”と紹介されていたんですが、ネットでダイエット効果があると知り、試してみようと。 また、フォシーガもネットの掲示板で紹介されていたのを見て買ってみたんです」