救われない働き方を強いるのは「中年」自身なのかもしれない。放送作家を“辞める宣言”した鈴木おさむ氏の仕事心得とは?

管理職の名の下、残業代も支払われず限界まで働かされ、使い捨てにされる……。’08年に「名ばかり管理職」という言葉が生まれてから16年、空前の人手不足の今、多くの中年が職場で苛酷な労働に喘いでいる。その悲惨な現状を追い、日本特有の病理を探った!

40代は“ビジネスセックスレス”だった

救われない中年社畜 地獄の実態

放送作家の鈴木おさむ氏

「40代後半から、面白く生きられてないなと思った」――。 昨年10月、突如、放送作家を“辞める宣言”をした鈴木おさむ氏は、こう振り返った。 『SMAP×SMAP』『めちゃ2イケてるッ!』など、あまたのヒット番組を世に放ち、’16年に惜しまれつつ解散した国民的アイドル・SMAPとの盟友関係でも知られる鈴木氏の意思表明は、働き盛りの中年世代にも波紋を広げた。 「SMAPが解散して以来、120%の力が入りづらくなってしまって……。ワクワクできない自分が悪いのかと考え、新たな挑戦もしてきました。実際、Netflixで今年配信予定のドラマ『極悪女王』もPV世界一を目指して僕が企画し、脚本を書いた作品です。 でも、この先10年、ワクワクし続けられるかというと……。まるで冷えきった夫婦関係のような“ビジネスセックスレス”状態で、今の仕事から離れるべきだと悟ったんです」

中年世代は“ソフト老害”になっている