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睡眠改善インストラクターが「睡眠サプリ」のうまい選び方を伝授。「効果的な成分」と「商品パッケージ」の見分けにはコツがあった

浅い眠りに中途覚醒、寝たはずなのに朝がしんどい……働き盛りの中高年ほど、睡眠に不満を抱えている。 そんな睡眠に悩む人々が、手軽に睡眠の質をアップさせるサポートアイテムとして手に取っているのが「睡眠サプリ(以下、睡眠サプリ)」だ。実際にドラッグストアに足を運ぶと「睡眠の質を高める」「目覚めたときの疲労感と眠気を軽減」などの惹句を掲げた睡眠サプリが店頭に並び、ニーズの高さを物語っている。 日本における睡眠サプリの歴史は意外と長く、約20年前に遡る。しかし、種類が豊富なのはありがたいが、いざ試そうにも「どんな基準で選べばいいのかわからない」なんて人もいるはず。 そこで今回は快眠を促す栄養素と、睡眠サプリを選ぶ際の留意点について上級睡眠改善インストラクターの安達直美氏に聞いた。 「日本の代表的な睡眠サプリのひとつが、2005年に発売された味の素株式会社の『グリナ』。魚介類などに含まれる『グリシン』というアミノ酸を含み、睡眠の質向上や、スッキリとした寝覚めに役立つとされています。このグリナを皮切りに、製薬会社や食品メーカーも、グリシンをはじめ、そのほかの栄養素でも睡眠サプリの開発に乗り出している状況です」 以下は、ドラッグストアなどのパッケージで留意する点をあげたものだ。

ドラッグストアに行けばあまたある「睡眠サプリ」

深い睡眠をサポートする栄養成分:グリシン/GABA

「グリシンはアミノ酸の一種。深い睡眠が得られて中途覚醒を減らし、睡眠リズムを安定させる効果が期待できる成分です。また、就寝前にグリシンを飲むと起床時の疲労感の軽減にもつながります」 昨今、ストレスを軽減する成分として注目されている「GABA(γ-アミノ酪酸)」も、睡眠の質に好影響を与える栄養素。 「日常的にストレスを抱えている人は交感神経系が優位になり、興奮状態に陥りがち。そのため、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりといった睡眠トラブルを招きます。そうした睡眠を妨げる心理的、一時的なストレスを和らげるのが、GABAの特徴です。また、就寝30分前にGABAを摂取すると、脳の休息につながる深い眠りに入りやすいというデータもありますね」