ニセ前澤友作氏のSNS広告にダマされたエリート男性。投資経験者なのに信じてしまった理由

 政府が国民に「貯蓄から投資へ」を奨励するなか、SNSでは頻繁に投資関連の広告が表示されるようになった。有名人が広告塔になっているケースも多いが、それらのほとんどは詐欺だった!  ZOZO創業者・前澤友作や、存在しない投資家「荒木健次」のなりすましで2000万円騙された人も!社会問題化するSNS投資詐欺の手口とは?2つのケースを紹介する。

恋人のように毎日LINE。慎重な投資経験者も被害に

[フェイスブック有名人詐欺]の実態 メタ社への集団訴訟の被害者代表を務める 田中肇さん(仮名・41歳)は、昨年11月に前澤友作氏がすすめるFBの投資広告をクリックしたことで被害に遭った。被害額は25万円。悩みを打ち明けた相手は詐欺師だったと話す。  つみたてNISAをすでに5年間行い、1年半前からは優待目的で個別株の購入もしている投資経験者であり、普段は大手企業の会社員としてバリバリ働いているエリートでもある。それでも騙されてしまったというから驚きだ。 「貯蓄型保険を解約することになり、まとまったお金が入ったんです。新しい投資先に挑戦しようか悩んでいたところ、前澤さんの投資スクールの広告を目にしました」
[フェイスブック有名人詐欺]の実態

入金先が凍結されたのか振り込めなかったことも

 騙されるきっかけになったのは、グループ内で知り合った人物の存在だ。「子供のためにジュニアNISAをやってきたけど教育費が足りない」と悩みを吐露していたのだ。