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3年で10倍になった銘柄も!絶好調の「海運株」、まだ期待できる銘柄4選

タンカーやバルカーなどの貨物船の航行および造船を行う企業の銘柄、海運株。コロナ禍を経て株価が大きく上昇したが、まだ残るその伸びしろを追ってみた。

海運株投資に期待が集まるワケは?

マネ得海上輸送は景気や地政学的リスクの影響を受けやすいとされる。しかし近年、投資状況は好転の兆しを見せている。 マネー情報サイト「みんかぶ」編集長の鈴木聖也氏は、背景についてこう語る。 「’07年まで好況で膨大な船舶が供給されたところ、’08年のリーマン・ショック以降、海運需要が低迷し、運賃も急落しました。そしてコロナ禍後、経済活動の再開とともに需要が急激に伸び、海運会社は記録的な利益を記録。一方で港湾の混雑やコンテナ不足などの課題も浮き彫りにしましたが、イスラエルとハマスの衝突の影響で再び投資家の注目が集まっています」 その後、株価はいったん下がったが、5月10日付の「SCFI」指数(上海発コンテナ船運賃を示す。マーケットの現状を知る上での指標となる)は4週間連続で上昇。特に北米航路が好調だという。 「一説には今年秋の米大統領選をにらみ、米国が新たに中国への関税を引き上げるかもしれないという恐れなどが、出荷を前倒ししているという見方もあります」(鈴木氏) そのようななか、投資家のたつや先生氏(以下、たつや氏)は海運株投資の可能性についてこう語る。