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実は「伝え方」と「コミュ力」は無関係だった!? あなたの魅力を下げている“要素”を診断

人と情報が激しく行きかう昨今はコミュニケーション能力が必須のスキルである一方、「伝え方」や自己表現の仕方を知らずに悩むコミュ力難民が溢れかえっている。気鋭のサイエンスライター・鈴木祐氏が、その問題について抜本的な解決法を提示する!
もはや国民病![コミュ力難民]の処方箋

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これまでのコミュ力論は根本から間違えていた!?

ライフハック本でベストセラーを連発するサイエンスライターの鈴木祐氏は、「現代は空前絶後のコミュニケーション難時代」と話す。 「20万年前の人類は常に200人前後の小さなコミュニティで暮らしていました。中世もほとんどの人が人生の9割を農村で過ごし、限定的なコミュニケーションで事足りていたのです。しかし今は、人と情報の流動性が極度に高まり、ライフステージが変わるごとに新たな人間とゼロから信頼を構築し直さなければならない。その上、SNSで毎日のように社会階層や国境を越えた交流が行われる。人類史の中でも最もコミュニケーションの難易度が高いのです」 6000人を対象にした内閣府の調査(‘17年)でも、「他人と楽しく話せない人」、および「職場やバイト先で本音を語り合えない人」の数は約7割にも上る。さらに、昨今ではハラスメント認定を恐れて社内での会話に悩む人も増えている。書店では常に会話術やコミュニケーション関連本が人気ジャンルになっているのも、いかに“コミュ力”問題に困っている人が多いかを示している。

表層的な要素は「むしろ好感度を下げる」

もはや国民病![コミュ力難民]の処方箋

「コミュ力とは伝え方ではなく魅力が9割です」と語る鈴木祐氏

そうした「コミュ力難民」が増える原因について鈴木氏は、「コミュ力の認識に根本的なズレがあったから」と指摘する。実は昨今の研究によると、これまでコミュ力を左右する要素とされてきた「伝え方」「ボディランゲージ」「ルックス」は重要度が低いことが明らかになったという。