都内で「都市型水害」リスクの高いエリアは?実際に歩いてみた結果…

 沈む車にマンホールから噴出する汚水、水没する街……。河川から離れていようが、高台に住んでいようが油断はできない「都市型水害」。もし、自分が暮らす地域が水害に遭ったら?リスクと命を守る行動について徹底解説!

街全体が浸水区域!?要注意エリアを歩く

 たとえ高台であっても、油断できないのが都市型水害。東京であれば具体的にどのような場所が挙げられるだろうか。  だいち災害リスク研究所所長・横山芳春氏は「やはりアンダーパスには気をつけたほうがいい」と注意喚起する。
生死を分ける[都市型水害]の恐怖

だいち災害リスク研究所所長・横山芳春氏

「意外なところで言うと千代田区霞が関。内閣府前の412号線のアンダーパスをハザードマップで見ると5〜10mの浸水区域になっています」  実際にSPA!記者も足を運んでみた。坂の頂上から歩道を下りてみると、通常時だと「ちょっとした坂道を散歩している」という感覚だ。  しかし、坂を下った地点から来た道を振り返ると、高低差に驚く。坂下に濁った水が溜まってしまったら、坂の上からはどの程度の深さか把握できないだろう。
生死を分ける[都市型水害]の恐怖

アンダーパスの高低差に愕然。歩道部分も緩やかで長い坂が続き、浸水時に坂下にいたら上まで逃げるのは難しそうだ

 ハザードマップでは全体的に浸水リスクが低いとされる霞が関エリアだが、このアンダーパスはまさにトラップ。知らずに車で突っ込んでしまったら……と、想像すると身震いがする。