「2026年、日経平均5万円台もありえる」人気エコノミスト、エミン・ユルマズ氏の大予測
史上最大の下げ幅を記録した翌日、猛反発して今度は上げ幅の記録を更新──ジェットコースターのように乱高下する日経平均株価に、多くの個人投資家が翻弄されている。荒れた市場を前に、相場のプロは何を思うのか。緊急取材を敢行した!
「日経平均が3万円台前半まで下がったのは明らかに行きすぎでした。完全にあれはバーゲンセールですね」
そう語るのは、エコノミストのエミン・ユルマズ氏。8月5日に起きた歴史的な大暴落について、エミン氏の見解はこうだ。
「この暴落には、いくつかのトリガーがありました。まず、日銀の利上げによって日米の金利差が縮んだこと。そして、前週に出されたアメリカの雇用統計の結果が芳しくなかったことです。
これによって、一時は160円台まで進んだ円安が円高に切り替わった。円キャリートレードで円を売って米ドルを買っていた人たちが、こぞって反対側のポジションを取ったために、あれだけ大きく動いたのです。
日銀の利上げだけなら、日経平均はマイナス1000~1500円くらいが自然な売りだったはず。そこからさらに3000円分も下げたのは、パニック売りがシステムトレード勢によるフラッシュクラッシュを呼び込み、機械的な売り浴びせが起きてしまったから」