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自公惨敗で円安が進むなか、トランプ当選なら140円の円高も!? ドル/円のゆくえをプロが解説

新政権の誕生を背景に、激しい乱高下を繰り返す日経平均株価。一見先が読めない状況だが、石破流経済政策の特徴を掴めば投資につながるヒントが見えてくる。「石破ノミクス」の歩き方をここに伝授!

トランプ政権誕生なら140円割れも

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写真はイメージ

就任直後の「石破ショック」で円が急騰した為替だが、「今後は石破政権の安定性と、米大統領選の行方に大きく左右されそうです」と話すのは為替アナリストの安田佐和子氏だ。 「石破政権の最優先課題である『デフレ脱却』から円相場を考えると、円安は望ましくない。円安だと輸入物価が上がって個人消費が低迷し、実質賃金の低下を招くためです」 デフレ脱却には実質賃金の上昇が必要条件だ。 「『地方創生』の面でも円安はデメリット。地方には部品や原料を海外から輸入する会社が多く、円安はコスト増につながるからです。岸田政権の支持率低下は円安進行が一因でしたから、少なくとも行き過ぎた円安は忌避するでしょう」