新宿・歌舞伎町ではカネの流れが目まぐるしく進化する。“欲望”を巧みに操り稼ぐ者もいれば、ルール無視や大胆な犯罪で強奪する者も……。そして訪れたインバウンド需要で、さらに変貌を遂げた東洋一の歓楽街の裏の顔に迫った！ コロナ禍で空いたテナントに続々と中国資本が流入している。今回は話題を集めている中国式水商売“KTV”に本誌記者が潜入取材を敢行。 歌舞伎町名物のゴジラビル（新宿東宝ビル）周辺に、“中国語”看板を掲げる飲食店が増えたのは’20年以降のこと。コロナ禍で空いたテナントに、資金力のある中国資本家が流れ込んだ形だが、今、特に話題を集めるのが半年前に誕生したTだ。中国で人気の水商売“KTV”で、簡単に言えばカラオケ付き個室キャバクラ。ただ、気になるのは看板に躍る「中・日女海選」の文字……。中国語を話す男たちで賑わっていると聞き、本誌記者も潜入した。 「近未来空間」を謳っているだけあり、宇宙船内をイメージしたギラついた店内。男性のボーイは中国人で、翻訳アプリを使わなければ会話できないレベル。聞けば、「客は中国人7対日本人3」とか……。 記者が10畳程度の個室に通されると、日本人と中国人の女性が合計7人入ってきた。