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「まさか老舗デパートの外商が詐欺とは…」母に計数千万円のものを売りつけた悪質手口

―[狙われる老後]―
コツコツ働いて、贅沢はできないまでも生きていくために蓄えた老後資金を狙う輩で世の中は溢れている。これが高齢化社会の現実なのか。身近に潜む最新手口に迫る!

母親が百貨店外商の詐欺被害に

狙われる老後

般若心経の書かれたつづれ織りの掛け軸、価格は100万円以上

現在は、行政書士としての業務の傍ら、詐欺被害を防ぐセミナーなども行っている松宮紀代氏は、会社員時代に母親が百貨店外商の詐欺被害に遭ったことをこう振り返る。 「70代後半の母親の年金が、10年間にわたり、ほぼ商品代で消えていました」 母親は、元気な頃から被害に遭っていたことになる。 「接触頻度が増すにつれ、母も次第に擬似息子のような気持ちになったのか、最初は数万円の商品だったのが、300万円の反物なども分割購入させていました。他にも『西郷隆盛の末裔作の陶器』や100万円以上の掛け軸、指輪なども買わせていました。 高齢者は、寂しさから、騙されていると知りつつ購入することがあります。騙されて購入したことを家族に知られたくないために商品を隠す傾向もあるため、家族でも見つけにくいのが現状です」

カネがなくなり被害が発覚