仕事

「業界ごと沈んでるのに、上はノルマを課すだけ…」そんな会社に見切りをつけるべき?

企業の倒産件数が33か月連続で増加し、ついに今年度は’13年以来、11年ぶりに1万件を超す可能性が出てきた。企業の破綻は突然のように見えても、徐々に傾く“予兆”は随所に表れ始めている……。そこで、本特集では「決算」「人材」「職場環境」から倒産の危険度を凄腕コンサルタントたちが勝手に診断! 果たして、あなたの会社は、倒産間際か?

学習塾が都市圏中心に大小乱立した結果

[俺の会社倒産するかも!]診断会社Information 浜内大悟さん(仮名・42歳)・課長 大手塾 東証プライム上場 従業員/1000人以上 学習塾が都市圏中心に大小乱立し、生き残りに必死になっています。学校への講師派遣や、個別指導に特化するなど対策を取ってきましたが、今はその効果も頭打ち。YouTubeやアプリなどで良質な教育コンテンツも増え、塾側はいかに優秀な講師を確保するかが肝に。 生徒の親からのカスハラ、社員・講師間のパワハラ・セクハラもひどいです。“DX推進”と言えば聞こえはいいが、実態は機種がバラバラのコピー機を、業者の提案で最安モデルに置き換え、授業に多少映像授業も取り入れただけで、コストパフォーマンスは悪いまま。生徒数は減り続け、集客ノルマも達成できず、現場は本社から常に数字に追われ、押しつぶされそうです。このまま勤めていて大丈夫でしょうか?

学習塾における最も大きなコスト

業績に伸び悩みを感じる相談者に対し、与信管理支援を行う「リスクモンスター」の首席アナリスト・阿部哲也氏は「相談者の抱くひっ迫感とは裏腹に、勤務先企業の財務状況は良好で、自己資本比率も高い。債務超過とは無縁です。ただ、決算書から現場の苦境も読み取れる」として、学習塾における最も大きなコストである人件費に言及した。