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インバウンド推進で、不法行為が増えるのは“世界の常識”。日本も同じ道をたどるのか

 オーバーツーリズムと指摘されるほどインバウンドが拡大し、一部のマナーの悪い観光客の行為が話題にもなる昨今。そんななかで、迷惑行為どころか違法行為に手を染める者も増加中だ。その実態を追った。

よく知らずに、不法就労に加担してしまうことも

[インバウンドで違法行為]一斉捜査!

行政書士・佐々木淳一氏

「観光客を受け入れるということは、それに伴う犯罪増加にも対応する必要があります」  そう話すのは外国人の就労ビザ関連業務を多く取り扱う行政書士の佐々木淳一氏だ。同氏は、他国を引き合いに出し警鐘を鳴らす。 「例えばスペインの観光地では犯罪のほとんどが外から来た人によるものです。日本はリスク対策や受け入れ体制が整っていないままインバウンド政策を推進してしまったため、さまざまな問題が噴出している状況。このままでは他国と同様の道を辿る可能性があります」  また、観光客の違法行為に日本人が知らずに加担してしまう場合もある。